「変える」は「変わる」--2018年振り返り
◆買ってよかったもの
・ミルボン リンバーセラム
ヘアオイルです。誰が覚えているんだろうか。
・KENT ヘアブラシ
メイソンピアソン(MASON PEARSON) ハンディミックス ダークルビー(クリーニングブラシ付)
- 出版社/メーカー: OZU International(オズ・インターナショナル)
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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・fondan 着る毛布
・UHA味覚糖 グミサプリ
UHAグミサプリ ビタミンC レモン味 スタンドパウチ 40粒 20日分
- 出版社/メーカー: UHA味覚糖
- 発売日: 2017/10/19
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◆見てよかったもの
・『プリパラ』 『アイドルタイムプリパラ』
・『DEVILMAN crybaby』 『キルラキル』
・『トーキョーエイリアンブラザーズ』
おしゃべりは、朝ごはんのあとで。 2 (ビッグ コミックス)
- 作者: 秀良子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2016/02/12
- メディア: コミック
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真造さんは2巻に出てくるよ。
・『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』
◆行ってよかったもの
・草ケ谷遥海×サカタケント ツーマンライブ
起きて半畳寝て一畳、己の日々など一片の上
あんなことを書いていたらその矢先にまたイヤリングを、しかも東京の地に落とした。最近当地にもできた貴和製作所のチェコビーズが綺麗でその色に頼っただけの5分でつくったフープだったが、水色というよりも水のように薄まった色と透過した黄色のビーズを連ねた取り合わせを朝のようだと思って用意したものだからわりと気に入っていた。1ヶ月の命である。右につけることにしていた、ひとさじだけ濃いピンクが入った方は残っている。犬が西向きゃ尾は東、体を前に向ければ右が東な気がするものでなんとなくそう決めていた。さてどうしようか。
今回のスロットお題は「手帳」だった。先日友人で集まったときにうち1人が出したのはパスポートサイズだったかそれより一回り違うか、ともかく「小さい」と言われていたのだけれど、今私が使っているのは更に小さい、と声を上げたがそのとき携帯しておらずまぁその時点で見せるほどでもなかった。公式ページを見ると95mm×95mm。体感的には四折りのハンカチ程度だ。塩ビのカバーの下に、数年前に買ったミドリの紙シリーズの封筒が口を折ったらちょうど収まったので表紙にしている。濃いピンクの百日紅柄だ。あのちりめんみたいに縮れた小さな花が咲き盛っているのが好きで、この色が一等好きだ。四季と新春ごとに新柄を出すシリーズで去年か今年かようやく百日紅が復活したが白で落胆した。もう今年はあと2ヶ月で終わるらしいというおそろしい日付にもなったが、ガワは盛夏のまま来年を迎えるのだろう。第一季節ごとに変えるなどしてしまったら、買い損ねた雪の結晶を求めて訪ね歩かなくてはならなくなる。
話を戻して手帳である。学生時代の方が使いこなしていたかもしれない。ここ数年は、プロジェクトを立ち上げては早々に頓挫していた。上下にインデックスが分かれていて、仕事とプライベートでページが使い分けられる2way手帳。何種類もあるノートと専属のカバーを組み合わせて作る手帳。たしかマンスリーとガントチャートとあともう1つ、リストが書きやすそうなものを買い揃えた。初めの1ヶ月ほどは張り切った跡もあるが、次第に鞄から放り投げてしまう。続かない。例年のようにほぼ日手帳やらMDノートやら、手帳強者たちの特集を見ては我も我もと夢を見追従するが、まぁ、平たく言って、身の丈に合っていないのである。私は努力目標を設定すればそこに見合うように己を奮わせる、目を輝かせられるようなタイプの人間ではないということをこの数年で自覚した。がんばりたくもない。何か言われようがそこのあんたが気力をくれるわけでもなしただ生きるから放っておいてくれという次第だ。そうして楽になった身の内を思うと、これで十分なのだ。マンスリーの日毎で割った1マスは1cm強×2cm強か。そこには1日の予定を3つ4つも書けばいっぱいになる。そこに遊びの予定を水色で、進めた問題の数を濃いピンクのペンで、ページに1つでもシールを貼ればそれは枠をはみ出た書き込みぶりで、ものすごく充実したような紙面が出来上がる。大きな余白を使いきれずに放るより、私はよっぽど満足だ。
しかしハイタイドの「レプレ」という手帳が異様に手触りが良かった。ミドリの「日の長さを感じる手帳」の夏至と冬至を並べたときの美しさには身が震えた。メモに、来年使いたい手帳として永岡書店、と残っていて、記憶を頼って検索したところ「結果を残す人のビジネス手帳」らしかった。私はいつ懲りた真人間になるのだろうか。
君に歌え僕に歌え見えぬ道はただ往け――10神ACTOR歌詞分析其の一
1つ目の試練は!?メンバーがエレベーターガールに興奮!? 究極の2択を10連続で成功させる!!①【神伝説を残す男たち 10神ACTOR】(2017.6.27. O.A.)
始まって早々トラブル発生…坂田にハプニングが!? 絶対に地面に足をついてはイケナイ!!inハウステンボス 前半戦①【神伝説を残す男たち 10神ACTOR】(2017.4.18. O.A.)
◆前提の話
◆本題の話
1.【僕】は僕だけじゃなくて【君】はひとりじゃなくて
夢に向かう僕を見ててくれきっと君がいれば何度だってさ 立ち上がれるからまだしっかりと 誇れるようなものこの手にはなくても強く握った その手だけは 離さないからI believe in my way, my life
夢ばかり追いかけてくことを他人がどう言っても君の笑顔が 僕を支えてるまだ真っ白な 未来しかないけどどうかわかってほしい君の明日と 僕の明日を重ねたいんだ不器用すぎる僕だけど君を絶対守ると誓うからさ夢を掴む僕を見てほしいきっと君がいれば何度だってさ 立ち上がれるからまだしっかりと 誇れるようなものこの手にはなくても心を込めて… 君のことが大好きなんだI believe in my way, my lifeずっとI believe in my way, my life
2.見えなくともその手は上へ、前へ
【見る】に関しては「あの空に見ていた夢 今もまだ 胸の中 残っている」「見たこともない 明日を探そう」「見たこともない世界 不安もあるけど 僕らならば 超えて行けるから」と、【見える】
*1:
*2:
*3:
*4:
【 番ボ☆×10神「甘くはないぜ!3」
明日!11/3(土)10時~FC先行チケット販売開始!】
📍東京・中目黒キンケロシアター
2019/2/2[土] 〜2/10[日]
📍大阪・HEP HALL
2019/2/16[土]〜2/17[日]
📍福岡・パピヨン24ガスホール
2019/2/21[木]〜2/24[日]
#甘くはないぜ3 https://t.co/SpjX1Ki1SV pic.twitter.com/eJ5thZlALG
語れ読み取れ主なきコトを
拾得物の管理の行きがかり上、届け出た人について「氏名等語らずの男」という言葉を使うらしい。「氏名等語らず」「氏名等語らずの男性」とパターンはあるらしく*1そちらだと幾分印象も変わりはするが、とかく「氏名等語らずの男」、という呼び名がやたらとものものしくて面白かった。一気に何かの物語的な雰囲気を醸してしまう。おそらくは「いえ!わたくしなど!名乗る程の者では!ハッハッハ!ハーッハッハッハッハ!」と言って去るようなものではなく、のちのちの権利の処理上尋ねられて「いや、届けただけなんで、…名前までは、…ちょっと…」っていうような感じなのを、便宜上一元化してつけているんだろうけども。おおよそこういったものは、日常の中の些末の交差である。
10神SS/AW ~主にTシャツコレクション~
折に触れ声を上げてきましたが、
「10神ACTORさん揃いの衣装すぐつくりますよね問題」
そうして
私はそれが好きという事実。
というわけで話はループのように繰り返しますが、彼らのこれまでのお洋服と共に番組を振り返ってみたいと思います 。丁寧な導入など。知らぬ。
~Tシャツ・すぐやる課部門~
そう、つまりは私がめっちゃ好きなやつです。 しかし今回頭から辿って様子を手元に控えていってみてたんですけど、オリジナル軽率Tシャツシリーズ(褒めてる)が増え始めたのってわりと、ちょうど私が見始めた頃*1 からだったんですね…なるほど運命…(?)。
とはいえ始祖はここからか。
Season4.0#23~25、サカタケント企画「NO MONEY NO DENPA旅」の代名詞たるTシャツ。 財布と携帯を没収されたヒッチハイク旅ということもあってか非常に見つけてもらいやすそうな黄色と黒の配色がイチオシ。
同企画第2弾(5.0#18~20) でもウィンドブレーカーが誕生している。
なおウィンドブレーカーはのちに『負けんな!!!』 ジャケット撮影時普通に防寒具としても活躍したのだが、 代名詞として認識され過ぎていたため写真が上がるや否やファンの間で「えっ…サカタケントまた連れ去られた…?」 という誤解が巻き起こった。あと「ここはどこですか?」の答えは鹿児島県指宿市です。九州縦断。
いやーーーところで繰り返しますけど、ウィンドブレーカーにも入っているこの10神のロゴほんとかわいいですよね! 好き。いやー好き。
いっとき缶バッジをひそかに携帯にぶらさげてたんですけど、カバーしてても結局裏の安全ピンがかちゃかちゃするので外してしまった。いい感じの付け方指南お待ちしてます。
いやしかし特注という意味ではこっちが先かもしれない(4.0#15)。マルチ。というか2件めにして既にTシャツではない。
あとこういうの見ると、やはり10アク内ではすけすけだけが殊更にシンメめいていたのだな…という気もする(10アク・ コンビはいてもシンメはいない論)。脚の飾りがさ…ちゃんとシンメトリーめいてるじゃないですか…。
突如役職が設定された「人の動画でMVをつくる!」企画(6. 0#8)。文字に違いがあるとはいえ、用意は10人中4人分なのでまだまだ序の口である。
このときの楽曲『ひたむきチェイサー』は後日、 メガネスーツバージョンでも披露されて定着し(6.0#18)、 ライブでもひたチェのターンになるとどこかしらのポケットからスッ…とメガネが取り出される。
誰か1人は曲中に落とすなどする。
ところで市民会館ワンマンでタイトル『君と叶えたい夢がある』 にもかけて「夢みる伊達メガネ」 なる面白おしゃれアイテムがグッズ販売されたのにさしてMCでの販促も曲前の振りもなかったのは!どういうことなんだい!(なんなら1日目はど頭がひたチェだったので…) そういうところ、ガツガツ売っていこうぜ。
閑話休題。
ちなみに制作陣TシャツはSeason7. 0で復活したかと思いきやよく見ると長袖の別物である(#17、20)。 なんでや。
あとこの間に松島くんは監督業をリストラされた。 役者としてめっちゃ生き生きしてるからいいと思うよ…!
クロマキーで疲弊した松島氏。
10人お揃いが出てきました。2→4→10、 Tシャツが着実にステップアップしてる。
6.0#13、 ワンフロアごとに当たりを引き続けFBS社屋を10階まで上がりきる、「10連続で二択成功チャレンジ!」。
墨汁ヘルメットの攻防が非常に好きですね。
栞、福大、好き。
だいたい墨に突貫させられる最年少。
しかし顔が防水加工。
シンプルな「10神ACTOR」 グループ名ロゴだからといってその後汎用的に使うわけでもない辺り、そして好き。
6.0#14。\10神ACTOR横断部ぅーーー!!!/ しかしてその活動内容は、 福岡県内の一級河川をスワンボートで渡りきることである*2。スワンは佐賀から借りてきた。
いやちょっと待って今気付いたけど、このTシャツ、前回のものに手を加えたのでは?即再利用していたのでは?あれっ?
私事ですが私が初めて番組を見た回です。
6.0#24、発現確率○○○分の1のお菓子のレアリティを探す企画。 コアラのマーチを一生分くらい食べました。 その果てに求めていた盲腸コアラが出たときに、ちゃんとテーブルに箱を置いてから飛び跳ねる馬越くんis好き。
カロリーを摂りすぎても岡隊長とキャサリンがなんとかしてくれます。
キャサリンは先ほどの防水加工最年少です。
合間に見え隠れする、燦然とかけられた揃いの白シャツ。 結構これでライブすることも多い。
学園祭とか。
厳密にはつくったわけではなかろうがこれも単発仕様としか言えないので一緒に、揃いのポロシャツ。 ボウリングってなんでポロシャツなんでしょうね。 紳士淑女のスポーツなんだろうか。 ゴルフ企画とかあったら復活するかもしれない。 あとたぶんテニスとか。(7.0#8)
8.0#10、11、犬王様放浪記、もとい10神サファリ。 お仲間がいなくて寂しい犬王様のためにどんたくで人が溢れる街中から動物ファッションを見つけるのです下々の者。
パンダ発見。
アルパカ発見。
Tシャツ課、ついに揃いのようで10人分キャラクター違いのシリーズを生み出す。なんなら物々交換用に複数枚作り出したため、なんともリッチである。ちゃんと絵師マークさんにはデザイン料が還元されているだろうか 。アザラシの黒目がかわいい。街にはいなかったけど。
基本的に、他揃い衣装を見ると誰がどれを着るとは決まっていないような所感があるのだけれど、この回は北田くんだけ予め大きめシャツが決められていた。
ハムスター出ましたー。
犬王様の出自は神伝説祭りinマカオを見てね!!!ワンワーン!!!(7.0#11、12)
8.0#25、そうして部門最後を飾る。
平成3年から11年生まれまでを擁する彼らが纏うは「平成生まれ 平成育ちTシャツ」。堂々たれ。堂々たれ。
これからの時代を支えるのは、きっと! 彼らが!!!
という辺りがメインではあったのですがこの際なのでまだまだ続けておきます。
~運動着ヒストリー~
降車してから乗車駅まで走り元の電車に乗ることを目指す、 電車とGO企画。陸上部的ユニフォームなど着ております。
第三弾、VS南阿蘇鉄道編は熊本の震災後の回ですが(5.0#12、13)、 次第にゴール近くで応援してくれる方々が増えるのを見ると泣いてしまう…。
直接の益ではない、助力でもない、言ってしまえば「たかが」 エンタテインメントであるものがそれでもどれだけ人々に喜びと活力を与えるかという話は10アク絡みブログの当初からしていて、 同じく熊本復興支援であったNHKコンサート(171209放送)に呼ばれていたときなんかも、 勝手ながらものすごく誇らしいような気持ちになった。…まぁ… 好きですね…。
運動会は通算4回(3.0#5、19、4.0#10、7.0#23)。 春の運動会と言いながら2月に開催したり激痛足つぼサンダルがレギュラーメンバーだったり大変です。
本当に我々が生活しているその傍らにいるのだなぁと思って好きな カット。
白組なのに真っ赤なドレス!!!
マイケルより斜め。
軽量型活動着もあるよ。虫取りにバスケに天草に存外多岐に活躍。(6.0#25、7.0#4、8.0#24)
ジャージコレクション(7.0#10、6.0#9、7.0#9)。青もかなり鮮やかだけどいよいよオレンジとは。 例えば山中ではぐれないよう目立たせるなどでもなく、これは闇鍋を食べるためのジャージである。闇鍋はスポーツ。
実際各メンバーのキャラがすごく出ているので、闇鍋回は未見の方にはぜひご視聴いただきたいところ。
水着もあるよ。お揃い。(4.0#21)
翌週の無人島はお揃いじゃない。(4.0#22)
ホークスユニも着ました。(4.0#14)
~制服コレクション~
坂田氏はブレザーであれという不文律。
「なん見よんかちゃきさんコラァ」
北九州っぽさのかたまり。*3
しかし「お前どこ中?」企画、 ローカル感に満ち満ちて地元が中学校区単位でバレるので(゜д゜ )いいのだろうか…と思いつつ、その地域で生まれ育った根付きが垣間見えるので非常に良い。 湯川中(小倉南区)が出たときのマークさん(菊陵中出身/ 小倉北区、ただし越境通学)の惜しがるリアクションに松島くん( 春吉中出身/福岡市南区)が「あっ近いんや」って言うところとか好き。
方言、景色、行く先、 ちょっとでも照準がずれたらピンとこないような地元感を多層的に 重ねて、地縁グループは成り立っている。
最後に番組ユニフォーム部門です。
☆ツナギ白
Season2.0、 要はオーディションが終わって本格的に冠番組となった当初からSeason4.0まで。
☆オーバーオール
ここから名札がとれました。
Season5. 0のユニフォームと見せかけて登場は25回中おそらく3回ほどのみのレアアイテム。このシーズンを最後に澤亮が卒業したので、 刷新するためにもオーバーオールとは早いお別れになったのだろうなぁ、という感じでしょうか。 いやそれにしたってそもそもレアでは。
だぼだぼしてかわいい。そうして差異からお揃いへ回帰する。
☆シャツ(青)
Season6.0~最終8.0までの基本ユニフォーム。 ちょっと褪せた青が混在しているがたぶんメンバーに固定しているわけではない。
これにて終了です。お疲れ様でした!
****
9月、こういうブログ書ーこう、とへらへら考えていたらにわかに番組終了の煙が立ち、 あれよという間にほんとうに終わってしまいました。9月半ば、編成期の番組表が載る最新のテレビ誌をあさっては確認し、FBSのHPを更新しては確認し、とだいぶ必死にわたわたしてましたね…。
10月末に平日深夜帯から土曜午前に大移動して新番組稼働とは相成りましたが*4、期せずして今回は深夜帯『10神ACTOR』 シリーズ総まとめのような感覚ともなりました。
正確な経緯や施策方針がいちオタクに分かるわけもないのですが(私は2ch的なタレこみ合いを見たいわけではないので事情通の方がいたとしても情報は結構です)、当初から番組を制作してきたスタッフさんたちとは別れての番組となるようで新しいものもどんな色になるかまだ分からないし、今秋の九州ツアー、またじわじわと増やされつつある東京絡みのお仕事といったように、少しずつ、少しずつ状勢は変わっているようです。
以前『ピボットターンは振り向かない』という記事で、変化は必然で不可避で、誰が悪くもないけどいつか自分に弾性がないばかりに離れてしまう未来はどうしたって来るかもしれない、というようなことを書き連ねて。 その不安は何かを好きでいる限り表裏一体で常にあって消えたわけではないんだけれども、それでも今の段階では、あぁ、この攻勢についていきたいなぁ、彼らのことが好きだなぁ、という気持ちでいるところです。えぇえぇ好きですね!!! みんなに知ってほしいし好きになってほしいしとかくね!!! 知らしめたいですね!!!!!
奇しくも今夏放映中でどハマりしていた『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』というアニメの劇中歌で「変化は悲劇を連れてくる」という歌詞があったのですが(歌の背景はおもっくそネタバレになるので言えない。見ろ。 1話はYoutubeで見れるから見ろ。話はそれからだ)、それを「CHANGE IS CHANCE」で打破していきたい。
「大きくなるって何なのか」。 ピボ振りのときに迷子になった私を、ワンマンのときには「この多幸感が、総量の天井が決まっているのではなくてこの濃度のまま一度により多くの人に手渡されるのならその未来こそが希望なのではないか?」と、人狼TLPTのときには「大きい、 それは広さ以上に高さのことなんだ、他の評価でない、 自分の中の自信の積み重ねのことなんだ」 と彼らは目を開かせてくれた。 まぁ気持ちの悪いオタクが勝手に気付いた気になっているだけなのですが、幸せを増産してきっとこの先には楽しいことが待っている。 そういう展望を掲げて、彼らに並走していきたいと思っています。
ひとまず皆々様、本当にお疲れ様でした。
こんなところまで読まれた方がそもそもね!!!
この手で
「…おー、お、お、じ」
液晶の中の文字を読み上げて顔をしかめる。気だるくもう片腕を上げて指を画面に押し付けようとしたところで、目当てにしていたものと違うことに気付いて読み返した。ああ、こっちだ。そうそ、しゅくふ。もう余計に伝わらなくないか。それでもまぁ、一応と、もう一度ガラス板を触る。切りそこねた爪が当たってカツンと音を立てる。コピーができた表示が浮かんだのを確認して、俺はスマホを掲げていた腕を重力に任せて落とした。
「カズちゃん、おったとね。えらいだれとんしゃあ」
部屋から出てきたばあちゃんが、からかうように、ソファに身を投げ出した俺を見下ろす。学校が忙しいのか、と問うから、呻くように苦情を述べた。
「名前の由来? カズちゃんちっちゃいときにやったやない」
「そーたい。なんでまた今頃せないかんか…」
基礎演習の初回プレゼンテーマだ。同級生の顔を覚えるためとか、中身云々より形式を整えさせるためとか手始めっぽい理由はあるけれど、それなりにがんばって今の大学にすべりこんだ身としては拍子抜けもする。小学生以来の課題は何年となく経ったとしてそう大したブラッシュアップも見込めず、俺が投げやりにとろうとしたのはとりあえず単語をそれらしくしてみること程度だった。
大叔父、改め曾祖叔父。そうそしゅくふ。絶対伝わらん。いい風に言えばいいってわけじゃない。
「俺の名前、そ、…ひいばあちゃんの弟からやろ」
「おじちゃんねぇ。若くに知覧から行ってしまって、ばあちゃんも会ったことなかったけど」
うちはずっと女の子ばっかりやったけん、カズちゃんが生まれたときに、とばあちゃんが続ける。ひいばあちゃんは、おじちゃんが、弟が大事やったけんねぇ。よう寂しかぁって顔ばしとったよ。
「そんで。忙しくてからみっちゃんとも会っとらんとね」
そうして、しんみりとした話の後に悪そうな顔でそんなことを言うものだから、俺は不意打ちのようにして盛大に咳き込んだ。
「なん、なんねそげんこと!」
「んーんー。前んごとうちに来んくなったけん。学校が別ては言いよったし、みっちゃんが忙しかとかね」
「はぁ、もうしゃーしか…!」
子どものようにソファでそっぽをむいてひっくり返ると、ばあちゃんは更に笑って、はぁー支度だ、と台所へ行ってしまった。
耳の奥に差しこまれる音の向こうにざわめきが聞こえる。日曜の商業施設は行き交う人が多く、定員ぎりぎりで隅に滑り込んだエレベーターの中でなんとか、腹の辺りのボタンを押した。それでも、壁に身体を預けて一息つけばもう一度歌が流れ込みだす。好きな歌。真っ直ぐな声が好きで、最近はずっとそればかり聞いていた。唇だけで、それを追っていく。そのうちに、次第に引く波のように人が降り続けて箱は空っぽになる。光る番号は一つだけ。あぁ、歌が好きだなぁ、この歌が、この声が、そうしていつしか大きく口を開いて無意識のうちに俺の声帯が鳴る。背後で初めてガサッ、と気配がした。イヤホンを引っこ抜いて振り向く。そこには、もう誰もいないと思っていた場所には、面食らったような顔をしてみちがいたのだ。
結果として突然歌い出してしまった俺と、人波で奥に押し流されたまま気圧されて誰に自分のボタンを頼むこともできなかったみち(最後に俺が押していたとはいえ)とは、どうにも互いにまぬけな出会いで、同じ階で降りて別れてなお、街中で会い、電車で会い、果ては同じ高校の、何百分の一かの同級生だったことをしばらくのちに知ることになる。俺たちは降参するみたいに笑って、そうして、恋人になった。
何日、会っていないだろう。連絡はとっているけれど、やりとりはゆっくりになった。別の場所へと進学した俺とみちは、決して会えない距離ではないけれど、少しずつ、ちょっとずつずれていく。行き交う時間が、かかわる人々が、眺める景色が。俺たちは、あんな何メートルか四方の箱から、それともたった1つに限られた学校っていう建物から出てしまったら、こんなに、すぐにも繋ぎ目をなくしてしまうんだろうか。
変化の少なかった俺の方がわずらわせてはいけないなんて考え出すと、電話のタイミングを合わせさせるとか返事を待ってるんだって言うことができなかった。かろうじて間をもたせるように、短い言葉と曖昧なスタンプと、言いそびれたことばかりが積み重なっていく。おはよう。おやすみ。気を付けて。がんばるよ。行ってきます。…好きだよ。みち。
「カズちゃん。行ってきたらどうね」
再度、声が降った。
「え」
その段になって、うずくまったソファから顔を上げるとちょうどばあちゃんがかがんで俺に目線を近くしたときだった。腕をつっぱって、身体を起こす。笑われる。
「そげんのとばっかにらめっこせんで、難しいことば考えんで」
握ったままのスマホを押さえて諌められるとき、ばあちゃんの指先が触れた。かさりとしていた。軽い手。きっと幼い頃にも手を繋いだことなんてあるのに、初めてその感触の生々しさを知ったようにおののいた。…それぞれが、年を重ねたのだ。翻って自分のかたさを辿るように、俺は知らずのうちギュッと拳を結ぶ。
「どげんでも言わな分からんし、会わんと分からんし。みっちゃんに、今までみたいにいっぱい会いたいとよって言ってこな」
会われんままになった人には、どげん思ったっちゃもうなんも言えんとよ。
立ち上がり、挨拶を残して駆け出す。
俺は今、その瞬間、思い描いてしまったのだ。
みちのやわらかい手に触れて、そうして、いつしか互いに乾いた手までも握り締め合うことができたらいいのにという、ずっと先の未来を。
『…一也くん?』
着信を鳴らす。機械を隔ててみちの声がする。なんだ。簡単じゃないか。後はどうにでもなれよ。
「今から行くけん。待っとって」
この手で/サカタケント
ライナーノーツなるもの2018
【2014年(2)】
2014-01-01から1年間の記事一覧 - 一度や二度の悲しみじゃなくて
【2015年(37)】
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【2016年(18)】
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【2018年(10)】
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