一度や二度の悲しみじゃなくて

だいたい野澤と真田の話をしています

これまでのブログ記事を本の形にしてみたまとめ(付追記)

なんというか新しい文章を書こうにも呪詛か恨み節か地下から漏れ響く泣き声みたいな感じにしかならなさそうで全然書けることがなくて、っていうところで、ふと思い立った。

「今までのやつをまとめよう」

以前購入させていただいたことのある『少年コレクション』さんなどオタクによるオタクとしての同人誌というのがとても面白かったので、別に誰に見せるわけでもない自分用だけども、まとめるなどしてみようと思ったのです。コピー本だけど。

ということで、これまでの記事を小冊子にしてみた試みの覚え書き。

 

 

①紙に落とす記事を選抜
なんだかんだでこれまで雑多に50強の数記事を残してきていたらしいのだけども、そこから選ぶこと22こ。とはいっても内2つは英語部参加版とそれの元の日本語版とで重なっているので実質内容的には20になるのか。私は6割も外すほど何をそんなに書いてきたんだ…。
とりあえず画像多用ありきのものとか他ジャニメインのもの、あと創作文はあらかた外して、おおよそのんさなに関するものと言葉に関する記事が自分の核だなぁーと思うのでその辺りを持ってくることにした。
とりあえず手始めに目次っぽいものを作ってみて、「(*゜∀゜)本っぽくない?本っぽくない?」とぼんやり悦に入る。

 


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これは出来上がったやつの目次。後ろ半分が文字が薄くなっているのが、後々の恐ろしさである…。

 


②表紙用の紙を買う
(*゜∀゜)せっかく作ってみるんだからね!ちょっと紙とか特別に買ってみてもいいジャン!? みたいな気持ちで、紙屋まで出向いてみた。

初っぱな入り口からいきなり「ブライダルにどうぞ!」ときらびやかな、まことにきらびやかな紙のサンプルが招待状の形で十数枚並べられていて、オタクがオタク用の紙選びに来てすみません…とめげかけたが。

先にいた方はデザイナーか何かのようでもう御用達みたいな手慣れた様子で紙のカットまで頼んでおり更におののくも、むやみにお店の方に声をかけられることもなく、気の済むまで紙を眺め回すことができました。

しかしどうにもピンとくるものがない。

のんさな厨なんだから赤とか青でいいじゃんと思っていたのに、いざそういう紙を見てもいまいちピンとこない。とりあえず渋い文集みたいになるのは避けたい。もうひとり来たお客さんがお店の方を質問攻めにしていたので、これはいけるのではと思って自分も尋ねることに。

 

「(見本ファイルを見ながら)この紙ってどこかありますか?」
「あっこれですねー(模造紙くらいの大きさゾーンで)もう廃盤になるので少ないんですけど、何枚切っても料金は同じなので、枚数ある方がお得ですねぇー」
「あっそっか、カットお金がかかるんですね…」
あまりに無知である。
「あ、じゃあそんなに枚数必要ではないので、元からA4のやつで似たのありますか?」
「これどうです?」
「あんまり色がぺたっとしてないのがいいなぁと思うんですけど…なんていうかもうちょっと…くすんだ灰色のやつ…」

 

私はこのコピー本をどういうテイストにしたいのか。

 

あくまでオタクが担当のことを書き散らしたものをまとめようとしているのだからもっと明るくしてもいいのでは!?という声が理性では鳴り響いているが、感情は「こう…地に足を縫い止められた…行き場のない気持ちのような…」的なものを求めている。厨としてあまりに活力がないのでは。

などと言いつつ、結局灰色の紙をお買い上げ。紙の名前を覚えていないのほんとダメ人間。

 


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今見るとなんていうかこう、…墓石っぽいね…*1


その後お店の方が他のお客さんに言っていたので文具屋さんにも行ってみたのだけど、A4サイズならここでも十分見比べられそうかなーって感じでした。

<ペーパースタジアム>http://paper.main.jp

今回行ったところ。天神北を更に上っていって、博多座のもうちょっと裏くらい。歩くと20分強くらいかな? サイズをたくさん選びたいときとかアドバイスをいただきたいときは良さそう。お店の方がそれならこう、みたいな紙を即座に繰り出してくる。

<JULIET's LETTERS>http://www.juliet.co.jp

アクロス1階の文具屋。こちらもわりときらびやかな紙が多い印象。A4・名刺サイズの紙と、イタリアンペーパーなるものが置いてあった。

<インキューブ天神店>

http://www.incubenews.com/tenjin/

B4・A4・名刺サイズだったかな? プリンターに使える紙が中心という印象だけどバリエーションはいろいろあるし、立寄りやすさではいちばん手頃かも。

 


③記事を縦書きに落とし込む
結局ここの作業が9割だよね…。ワードに人格があったら物理的に殴り合ってるしもはや自分に時給払ってあげたかった。
まぁやることとしては、「内容に手を入れる」ことと「体裁を整える」こととがあるわけですが、

 

とりあえず22記事分の文章を貼り付けられたワード「168ページです」
とりあえず22記事分のコピペを繰り返した私「」

 

ひとまず「文字のサイズを小さくする・二段組にする・段落ごとのスペースを削る」ことで110ページほどに削れましたが、その作業中に分冊にすることを決意した。それでも目次とかいろいろ足して上巻56ページ下巻68ページだぞバカじゃねぇの。そうだよ目次が薄いのはそこまでしか載ってないってことだよ。

 

で、以下が基本の書式と自分内ルール。

・文字サイズ タイトル11、本文9、注釈とノート8
・フォント 日本語:MS明朝 英語:Times new roman
 たぶんひねりはない。
・基本は漢数字。雑誌の号数はアラビア数字。
・英語は横向きのまま。DVDやV6など、一部は縦書き。(いやしかし今見たらえびは横向きになってるぞ…なんだこの基準は…)


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「!!!」3つくらいなら縦中横にしても見やすい気がする。「!!!!!」を1マスにまとめるとあんまりインパクトがないかも。

 


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ライナーノーツを読むのが好きなのでそれっぽいのを挟み込んだり



あとはブログの中では軽率に顔文字劇場を繰り広げているのですが、縦書きにするとどうしても崩れるのは避けられないということで適宜やむなく消したり縦中横で処理したり。
縦中横、(サ∀ナ)(のωん)くらいならまぁいいけど、(*サ∀ナ)こういう顔にするともう見づらい。あと(サ∀ナ)は半角なせいで全部横向きになってそのままでもまぁ見るに耐えるんだけど、(のωん)はひらがなだけ縦書き、ωは横向きになるのでどうしようもない…。

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縦中横ののんさな/縦書きさなちゃん/縦書きのんさん(再現)

 

しかし改めて、11年だか12年にはもうJr.ながらみすの8人分の顔文字が定着してて、だてさま(`ё´)とかすげぇ似てるのに真田(サ∀ナ)野澤(のωん)って潔さが過ぎるよね。いや好きだけどね。顔文字だと野澤さんより小顔になってよかったね。

 


以下今回のワードとの殴り合い。
三点リーダーは和文フォントにしないと真ん中にならないことは学んだ。
・「””」のカッコの配置がうまくいかなかったんだけど、これもフォントをどうにかしないとならんのだろうか。識者助けて。
・ページ番号入れるのめんどくさい。たぶんページのセクション分けか何かしないといけなかったんだと思うけど、もうやけになって目次にも奥付にもページ番号が入っている状態である。
・なぜ! なぜ上段最後の行を埋めずに下段に行くのか?!!?! その空間の意義とは?!!?!


ともかくも格闘を繰り広げ、PDFで保存すれば準備完了です。

 


④印刷をする
お世話になったのがセブンイレブンのコピー機です。オタクRTで「めっちゃ同人に寄せてきたぞ!」みたいな機能のレポを見たことがあったので試したのですが、すげぇ簡単に本のページの体裁で出てきた。

やり方はこちらのページが分かりやすいです。

http://mitok.info/?p=34714&page_access=via
自分で気を付けるのは4の倍数でページを作っておくことくらいでしょうか。
出来上がりがA5 = A4に2ページ分を印刷することになるので、印刷代は「ページ数÷2×10円」。私のは上巻下巻それぞれ280円、340円にて印刷完了。
あとはコピー機に忘れ物するなよ!っていうやつですかね…最近これで何度かコピー機使ってて、USBとおつりの忘れ物に1件ずつ遭遇した。印刷物忘れるのも怖いよね…。

 


あとは紙を折って表紙用に買った紙と一緒にホッチキスすれば完成です!(*゜∀゜)中綴じ用のホッチキスというのを使うと楽です。

いや表紙に題字の印刷すらないていたらくだが。おうちで手差し印刷ができたり、おそらくキンコーズなど行けばそれでいいのかなと思うんですが、キンコーズ使いこなせないオタクは諦めた。

 

 

出来上がりがこれ。
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折るとちゃんとページが順番になるように印刷されています。


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無駄にエピグラフを入れてかっこつけてみるなど。(※「さもなくば一握の砂を」で引用した阿久悠の詩)


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がんばって英文中の日本語を横向きにしたのに一部し忘れたへぼさ。


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ふまたんも横向き。


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附録という体裁でかっこつけてみたがるがここにもページ数が入っている悲しさ。


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寓話は一段組にした。

 

 


終始誰得の代物でしたが、編集してみて結果、双数の話に始まりそれが最後寓話の紐解きに繋がらざるを得ないのは、あぁーすげぇ…すげぇ私って感じ…な仕上がりになりました。

まぁ全部おおよそブログと同じ内容なんだけど、紙で手元にあるってやっぱり面白いですね。みんな軽率に本つくるといいよ。とりあえず体裁整え直して完全版つくりたいです。今度は赤と青の紙買います。

 

 

※追記


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とりあえず完全版(仮)つくりました! (仮)なのはまだ体裁不備が見つかったからです…


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これはひどい

 

写真だと赤がだいぶ明るいですが、実物はもうちょっと暗い赤です。逆に青は買うときにはこのくらいでいいやと思ったけど、いざ綴じてみるともっとくっきりした青が良かったかなぁと思っている。タントというちょっと見た目革っぽい?紙です。かなり厚めだったのでただでさえ本文ページがそこそこあるのにホッチキス死ぬかと思った。

 

http://portal.tt-paper.co.jp/fancy/search/product_list1.html

紙がたくさん載っているので楽しい。タントな!名前今度はチェックしたぜヤフー!(゚∀゚)と思って改めて調べたらめっちゃ種類があって再び負けた。たぶん6番だとは思う…。

 



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皆様もぜひ。

 

 

 

 

*1:一覧を見ると、おそらくフレンチマーブルだったのかなと…石と和紙のイメージ足して割る2みたいな感じの紙。