SHADOW NOT SHADE
真田「お互いは真逆だよね。オレはカメラとか持って外に出るけど、野澤は家にこもって音楽ガンガンかけてって感じだもんな」野澤「でも、どっちかって言ったら、オレが光で真田が陰だと思うんだけどなぁ。真田はMCとかでは話すけど、そうじゃないときはあんまりしゃべんないから」P1304
— 野澤と真田bot(重たい) (@heavynzsn_bot) March 14, 2015
夏が好き。冬が好き。
金曜日が好き。月曜日が好き。
朝ごはんは絶対食べたい。食べない方が多い。
誰とでも仲良くできるけど、素の自分はあまり見せない。自分で言うのもなんだけど人懐こい。
人前でいちゃつくとか無理!人前でもできると思う、恥ずかしがるなら付き合わなくない?
真田と野澤さんが様々な意味で対極だっていう話はだいたいどこでも共通認識だと思っていて、冒頭の引用で述べられた記事での対比というのは「光と陰」なんだけれど。 結局ここから「互いが互いの影である」という話へ持ち込みたい。とにかくお互いが対峙して「You're my shadow」と自らに突きつける姿のMV(といわず画像1つでも)をつくってくれたらなと思っているオタクの話。
おおよそ日本語においても「影」と「陰」という言葉の使い分けがあれど、字義の範囲の確認までし始めると大変だなと思うので*1、ここではひとまずshadow=「影」という結び付けを行なった上で進める。「陰」に関してはshadeという言葉を当てることにして、この場合は「お前は隠れるべき存在で、華々しい光りの下は似つかわしくない」と見下ろさせるような意味を持つものだとして取り扱いから除外する。
ここで掘り下げる「shadow=影」は更に、「reflection」に相当するものと考える。
さっきから引用しているのはHey!Say!JUMPの『BOUNCE』中の歌詞になる。
ずっと続いてくMy way ここまで来れたよ
うつむいた日も Always そこに君がいた
こういった部分を見れば「励ましてくれた君の存在のおかげで僕がある」歌詞のようでもあるけれど、明らかにこの歌の意味を決定づけるのはサビ前のこの部分だ。
光が映し出すそのシルエット(You're my reflection)
浮かび上がる君の姿はmyself
例えばタッキー&翼の『To be, or not to be』中で「せめぎ合う 馴れ合う 二人の僕が」「一人で僕は土砂降りの中へ」「最後は僕の意志の指す方へ」などの歌詞に見られるように「1人の心中での覚悟と葛藤」を提示した歌というのはいくつかあると思うのだけど、『BOUNCE』の場合はその対立を別個の人間に求めている。 そこにいるのは「心中のもう1人の自分」ではなく「単純に慈しみ見守ってくれる君」でもない。自分の姿を映す「反射鏡」としての君だ。
前に『BOUNCE』の歌詞から思い返してダークリンクのことを持ち出したことがある。ダークリンクというのはゼルダの伝説シリーズに出てくる敵キャラクターで、主人公リンクと同じ姿で、同じ技量やらタイミングで攻撃してくるので攻略法を見つけるまで対応が厄介な相手なのだけれど、要するに彼自体も反射鏡なのだ。
アクションゲームなのでダークリンクに関して話の中でその思考やセリフが漏れることも裏のストーリーが語られたりということもないのだけれど*2、二次創作脳でこういうことも呟いた。
「相手の鋭さは気付かぬ自分の心技、そうして相手がなまくらでかかってくればそれは自分の鈍りを映した影 そういう意味で常に脅威と高揚を与える存在を影と呼ぶのではないかなぁ」
自分が一部の隙でも怠っていたことを突き付けられる脅威、相手の強さに自分の力を全てぶつけたくなる高揚を与える相手、それが「影=shadow=reflection」なのだ。
そうしてそれを実際の生身の人間2人で体現しているのが野澤真田というシンメなのではないかと思う。その一進一退の様は「あの日~」エントリーでおおよそ触れたのだけど、だからこそ彼らは「何かを求めて ひとりきりで不安になる」「何かを信じて ひとりきりで苦しくなる」と歌いあげる『LOST MY WAY』を2人で歌い*3、『To be, or not to be』をも自分たちの歌として歌ったのだ。
「2人でいる」というのは同時に「1対1」でもあった。ただしどちらが優先されたということもない。なんたって「俺たちはいつでも2人で1つだった」のだから。
今距離があることには意味はないのかもしれない。
「どこにいても You're always by my side」
「どんな時でも Dance with you Always for you」
お前は影だと。それは常に意識し続ける表裏の存在。自分のようで、他の誰以上にも自分を映す、鏡のような。
真田「ふたりしかいないんだから仲いい関係ではいたいけど、カップルじゃなく"ライバル"でいたいよね。つねに上をめざして競り合える関係でいたいし。それに、やっぱりオレは野澤に負けたくない」野澤「いまなら何でオレに勝てる?」真田「…は、早食い」D1202
— 野澤と真田bot(重たい) (@heavynzsn_bot) 2015, 3月 29
うん、とりあえず真田がかわいい。