一度や二度の悲しみじゃなくて

だいたい野澤と真田の話をしています

once and for all ー 風 is a Doll?OPに見る提示

どうも。僕です。
パリマニもともかくMaybeの沼も深くて真田担はそこから未だに抜け出せない。あとはやっぱり、Oh Yeah!で手ぇ振っちゃうしLucky ManのラップとC&Rとか準備しちゃうし例えばの話ー旋律奏でてーってがなるよね。
どうも。僕です。


せっかく英語でものを書く練習をちょっと始めたところなので、OPのナレーションでどんな表現が使われているのかの書き起こしとそこから少し思ったことを、と思ってたら意外に長くなった。あと結論が湿った。
しかし日本語には全部句点がついてるのに、英文は「怪盗団を結成した」以下で初めてピリオドがついてるのは意図的なのかなぁ。
まずは書き起こしから。



In a place nobody would never know
誰も知らないような場所に

there is a place where the dolls lived silently
人形たちがひっそりと暮らす場所がある

Used around like a marionette
彼らは好きなように操り人形にされたあげく

Thrown out being called a 'junk'
ガラクタと呼ばれてその場所に捨てられた。

[One day I will become a human being]
「いつか人間になる」

That was their dream
それが彼らの夢だ。

But in order to do so
ただ、そのためには

They thought that a human soul was necessary
人間の心が必要だと彼らは思った。

How can they get the soul
どうすれば心が手に入るのか

After a thought, they decided to steal the soul
考えた彼らは盗み出すことに決める。

And so they formed a 8 men group of robbers.
8人で一つの怪盗団を結成した。

Which was,
それが、


[風 is a Doll?]


They are active during the night when the world goes go sleep.
彼らは人目につかない夜に活動を始める。

Just maybe
もしかしたら

your soul might be stolen.
あなたの心も盗まれてしまうかもしれない。

...hmm
…ん?

tonight is the night before the night of action.
今日は作戦実行の前夜…

Seems like an assembly is about to happen.
決起集会が行われるようだ。

It's going to be big.
今夜は盛大に暴れることだろう。

Feel their beat.
彼らの鼓動を感じてくれ。

And go wild once and for all.
そして、盛大に暴れてくれ。

The word is...
合言葉は…




でここから言いたいところだけ。

In a place nobody would never know
there is a place where the dolls lived silently
誰も知らないような場所に人形たちがひっそりと暮らす場所がある

どこまで意図的なのかが分からないのであれだけど、現在形isと過去形livedが混じった文。
無理にでも考えようとすればlivedが過去形なのは今からの「8人/8体」はそこを出て暴れるからっていうのと、それでもその「人形が打ち捨てられる場所」は変わらず在り続けるっていう意味にもとれるのかもしれない。

楽曲大賞のコメントで「風 is a Doll?」というのは風刺でつけられたのだというものがあった*1。要は反語だ。
場所は、とりまく環境は変わらなかろうと俺はそれを飛び越えてでも在ってやるっていうことも言えるのかな、などと。

Used around like a marionette
Thrown out being called a 'junk'
彼らは好きなように操り人形にされたあげくガラクタと呼ばれてその場所に捨てられた。

風刺だとしたらだいぶんきっついねふまたん?!!?! ただのdoll=愛玩対象と言うだけではなく操り人形と言う重たさ。

[One day I will become a human being]
That was their dream
「いつか人間になる」
それが彼らの夢だ。

単複の明記が必要なのが日本語にはない仕組みで面白いよねぇ
人間になりたいと言うのは「We」ではなく「I」なのだけど、「their dream」彼らの(複数)夢(単数)という表現には、異口同音的な、あるいは蜘蛛の糸的に、望みは1つみたいな意味合いがあるのかもしれない。

And so they formed a 8 men group of robbers.
Which was,
[風 is a Doll?]
8人で一つの怪盗団を結成した。それが、[風 is a Doll?]

ここからがなぜか英文にもピリオドがついてるよのターン。最初の過去形/現在形の話とつなげると、覚悟をして「動いた」人形とそうでない人形との決別、区別なのかもしれない。
明確に意志を持って、分かたれた現実(今から心盗むっていうのに意志を持ってというのもおかしいけども)。

あとは、今まで"a human being"とか"a human soul"っていう表現は出てきてて、ここでも"a 8 men group of robbers"というものが続くんだけど、これを「8人で一つの怪盗団」と訳すのは肝だと思うんですよ。「8人で怪盗団を結成した」でも日本語はいいところを「一つの」と冠したというのは、例えこれが風磨を除くメンツの、一夏のと言わずJr.という刹那的な時間の、その流動的なくくりの一部でしかないとしても、この場ではこの8人が「一つ」だったという表明にもとれるのではないか。
そう思うと、それをパッケージとして残してくれたことは余計に、オタクにとっても本人たちにとっても縋になってくれそうな気がする。

Feel their beat.
And go wild once and for all.
The word is...
彼らの鼓動を感じてくれ。そして、盛大に暴れてくれ。合言葉は…

Party up!

ってことで本編が始まるわけですが。


once and for allというのは、調べてみると「きっぱりと」とも訳せてまぁ盛大にに係るのかもしれませんが、それより前に書いてあったのは


「これっきり」


そういう意味でした。

一度、それで全部だ。
確かに語義的にもその訳は納得がいくものです。



風磨は、後の雑誌でこんな風に言葉を残してくれています。

俺はSexyZoneだからJr.と共演するチャンスはあるけど、みんながそれぞれデビューしたら、同じステージにはなかなか立てなくなるわけじゃん。もちろん、誰よりもみんなのデビューを望んでるのに、この8人で同じステージに立つのはこれが最後なのかもしれないって思ったら、さみしいって感じてる自分もいてさ…。*2


『Once and for all.』

楽しくてずっとそこにいたくて何度でも繰り返したくても、どこかへ、前に行かなくてはいけない。
それぞれが、それぞれの場所に。
やっぱりどこまでが意図的なのかは分からないけれど、この箱が一夏のものであることは、当たり前だけれど初めから提示されていたわけです。


私自身、真田がどこにいてほしいのか、誰と一緒にいれば幸せなのかだんだん分からなくなってきている部分はありますが、それでも、その夏確かに、「一つの」仲間ができたことを、うれしく思います。
ふまたん、ありがとうね。


それではまた、パリマニの亡霊に戻ります。


*1:「風 is a doll?というタイトルは、誰が人形だ(人形扱いするな)というアイドルのイメージに反発する風刺もこめた、人間の心を奪う人形の盗賊団(Jr.も含む)の名前という設定。」コメントの半ば辺りにありました。
http://j-m-a.info/award2015/live/12#181
勝手に引用させていただいているので、万が一ご本人さまが目に入れて引用を望まれないようでしたら削除します。

*2:Myojo特別編集『MyojoLIVE!』


長々とこんな書いてますが、現場には入っておらず完全なるDVD出です…