一度や二度の悲しみじゃなくて

だいたい野澤と真田の話をしています

酔ひたまま人々は恋の夢を見るのか?/劇メシ福岡・あさ恋まとめ


※※感想なので当たり前ですがネタバレを含みます※※

いやまぁ、ぼやぼやしてたらもう千秋楽も終わっちゃったのでネタバレ配慮いらないような気もしますが念のためね。互いに自衛をね。

というかネタバレをしない範囲となると「ちょっと待って馬越くんふくらはぎが存在しないな?(足が細いことに関して)」とか「えっ…一咲さんの足さ…つまようじ製とかなんじゃないかな…?(足が細いことに関して)」とかそういうしょうもない言説しかできなくなるので、ペロッと軽率にネタはバレます。いやお前のネタバレ感想はしょうもなくないのかと問われると…答えに詰まるんですけど…。そんなのでよければどうぞお付き合いください…m(_ _)m

 

ってなわけでまずはあらすじから。
ピボ振りは結構セリフも記録してるんですけど*1、さすがに1回だと全っ然無理だな…。あのときは物語の軸になる部分はほんとにきちっと残したくてメモとってたんですが(太字の部分)、さすがにあの明るいレストランでガリガリ本番中にもペンを走らせるとなると変人感がひどすぎるでしょ…。
しかしほんとにセリフ覚えてなくてポンコツすぎる。前後関係とか機微とかあやしいので、違ぇわ!ってところがあればご指摘ください…。

 


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 婚活イベント常連の理子(一咲)と、連れられてやってきた従姉の言栄(chelu)。2人は、理子の参加が50回を超えた特典により、プラチナシステムイベントに招かれたのだ。

210もの条件を挙げ「今度はアーティストとかと出会いたいな~!」と夢見る理子と、歴史オタクがにじみ出てしまい「タイプは斎藤一光源氏」と言ってはばからない言栄だが、責任者の御厨(横大路)は、実績に基づき理想の相手を紹介することができると、2人、そして新人コンシェルジュの朝倉(田中/篠原Wキャスト)に説明する。

 

しかし、早速現れたかと思った秋元(関岡)は予定外の来客であり、誤魔化した御厨により待ちぼうけ。遅れて本来の面子がやってくるも、言栄の相手となる柏木(岡)はともあれ(御厨とは催眠セミナーのワークショップでの面識もある)、理子の相手の源(馬越)はどう見ても挙動不審なアニオタであり御厨は動揺を隠せない。秋元・源を手配したスタッフに慌てて連絡をとるも捕まらず。かといって場をとりやめにすることもできず、半ばやけのような状態でイベントは始まってしまうのだった。

 

 

穏やかに話の弾む言栄・柏木とは対照的に、案の定、オタク趣味全開で女性経験もなさそうな源に辟易する理子。そのテーブルだけでなく、セッティングを迫る秋元や、一向に人の名前も覚えず読めない言動ばかりの朝倉へのフォローにも追われ、御厨は疲労困憊である。
そんな中、理子がとうとうこらえきれずに泣き出し席を立ってしまう。言栄が慰めるも、「ことちゃんはいいよ、柏木さんみたいな素敵な人が相手なんだから!」と余計に泣く始末。ところが、実は理子が挙げていたのはいずれも「170cm以上、80kg未満」「猫より犬派」など比較的緩いものや些末なものばかりであり、条件の指定が下手であったことが発覚するも、ようやく連絡のとれたスタッフによると源はそれら210ものハードルすべてをクリアした人物なのだという。「性格の良い人」、というものを含め。


一方の置いていかれた男性陣も2人で話を交わしていた。素の自分を好きになってくれたらいいけど、やっぱり女性とうまく話せない。そう落ち込む源に声をかける柏木だが、源の一挙一動を見るごとに心臓は跳ね、自分の中で雷のような音が響く気に駆られてしまう。柏木は気持ちを抑えて取り繕おうとするが、秋元の「インパクトが来たときに行くんだよ!」という言葉についに心を決める(ただし秋元は下痢の話をしている)。

 

 

理子の懇願によりペアを替えることになった面々。上機嫌の理子は、半ば上の空の柏木の様子にも気付かない。片や源は、オタクオーラがにじみ出す言栄とはしっかりと話すことができ安心していたが、自分のフルネームが「源光輝」であることに途端に興奮され困ってしまう。「光源氏と一字違いなんて!絶対に運命!!」盛り上がる言栄を押しとどめようとする源。いくら好きになってもらったって、そういった理由であれば困るのだ、言栄にはきちんと話さなくてはいけない、だって、だって僕は。それぞれの思いがある中でイベントは終盤、告白タイムに突入する。

 

告白希望に勢いよく挙手をする理子と言栄。しかし理子は「自分に嘘はつけない」と柏木に振られてしまう。そうして続けられる言栄の告白に対しても、源は口ごもる。
「──だってその人、源さんじゃないですもん」
突如、呑気な声が割り込んだ。朝倉だ。訳が分からず混乱する御厨や言栄たちをよそに、お互いが覚えていたことを喜び合う源と朝倉。
「僕と斎藤さん、対バンで会ったことあるんですよぉ」
「…MAN WITH A SESSIONのボーカル?!」
つまりはだ。源光輝は偽名、クマのかぶりもので有名なバンドとして有名な彼は、肩書にとらわれずに素の自分を見てほしいとの思いで参加していたのだ。

 

 

夢のようなアーティストとの出会いにころっと過熱する理子、一度は絶望するも源の本名が斎藤一だと知り再度運命論をかざす言栄、自分を解放し正直になろうとする柏木、それからそれから。


はてさて、みんなの恋の結末は。

 

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なんか…まとめが光輝くん総モテエンドみたいになってしまった…。いや全然私の書き方が悪いだけで、光輝くんが中心とか誰が主役脇役というわけではなく、婚活参加者のみならずスタッフ側の御厨さんやさくらちゃん含めみんなが同等にわーーーっと活躍する感じがあって面白かったです。あっ私が見た回のさくらちゃんは男性キャストの篠原さんです。あと光輝くんの読み方はみつきくんです。

さて以下はだらだら覚え書き〜。

 

 

・最初に言うのもなんなんですが最初に書くことでこれきりにしますんですいません。

いやーーーもう平成もじきに終わろうかというこの2018年にもう○○女子とかやめない?!めんどくさくない?!そら実態として理系に進学する男女比率ってあるかもしれないけど○○女子ってカテゴライズして何すんの?!っていうかリケジョより歴女の話ですよ私のこの昂りはね?!!歴女呼びにしても、いやそら狭く深くあれその他のジャンル以外にも目を向けてたら一人者認定しませーんってわけじゃないけど写真も残ってるような実在の人物斉藤一と架空の人物である光源氏をタイプに並べて歴女ってくくるのはちょっと無理があると思うしタイトルだってあさきゆめみしって源氏物語の方に寄せてるわけで、でもまぁそういう文学とか語学に傾倒する女性を取り分けて言う言葉がたぶんないんだもんね、リケジョに対してどうしても歴女ってつけたかったんでしょうね!まぁ再演だというのでその辺り今あげつらってもあれかなとは思うけど…って初演2016年ーーー!そう前でもないーーーー!…そっか!!そっすか!!!あぁーめんどくせぇなダァーラッシャーーーーーー(ここでちゃぶ台を放り投げる)
などということは思うには思ったのですが、言い出しても仕方がないのでこれきりにします。まぁ確かに、1時間ほどというコンパクトな上演時間を考えるとさっとキャラクターを伝える手立てとしては必要かなとは。思うし。光輝くんのアニオタにしても。
その点役者の罪ではない。というのは重々押していきたい。

 


<10アク以外の方々>

・横大路さんは、初めに出てくるしさくらちゃんと一緒に舞台設定を伝えて掴みに行かないといけないからやっぱり大変だよねぇ。ちょっとだけ分かるんですけど、左右されすぎてもあれなんだけど観客のリアクションの有無ってものすごい演者の心に来るんですよね…。そこを押して初っぱな空間を作り上げる意気はさすが本業の方なんだな〜…と眺めていた。
御厨さんってイベント責任者ではあるんだけど、さくらちゃんとか(電話の向こうにしか出てこないけど)高木とかに振り回されて、ちゅっ…中間管理職の悲哀…!って感じでお芝居で見る分にはめっちゃ笑ってしまったww
あと東京公演だと秋元役だとのことなので、それも見てみたいなぁー。かき回す役得意そう。


・新人でめっちゃ怒られる朝井さくらちゃん、あれもうナースのお仕事。あ〜さ〜く〜ら〜💢ってやつ。途中真ん中の通路で御厨さんがフルネームで怒ったときにようやく気付いた。私もリアルタイムで見ていたわけではないのですが、そのネタが実感できるの横大路さんくらいなのでは…。

 

・今回さくらちゃんはWキャストで男女が違ったわけなんですが、田中さん(女性キャスト)の回だと光輝くんは普通にしゃべれるんだろうか。女性でも対バンの知り合いだから大丈夫なんだろうか。

 

・さくらちゃん、あのにこにこきゃっきゃしたかわいい顔のままでデスメタルとか歌ってほしい。


・まぁ実際ことちゃんが何のオタクであれ、オタクの雰囲気というかやりがちな動きとかしゃべりはまさにそのものでcheluさんすごかった…! 途中でどこかな、奥のテーブルの方だったので光輝くんとしゃべってるときだったと思うんだけど、上向いて腕が宙をかくところがあってあれすっごいオタクっぽかった…。目の前のことに対して自分の語彙力に限界を感じ、とりあえず高ぶった気持ちをどうにもできず体を動かしてしまうやつ…。
終演後着替えて素で出てこられたときはとてもおしゃれなお姉さんだったので余計に、役者さんすごいなぁとなったのでした。(いや世の中擬態がすごいうまいオタクもいるけど)(そして私の方がお姉さんですけど) あのねぇ、銀のめっちゃ大振りなピアスがめっっっっちゃかっこよかった!!! あと一咲さんとの福岡自撮り旅のオフショルめっっっちゃ好き。

 

・というかガールズキャラバンの動画拝見したんですけど、一咲さんのほうがよっぽど素はインドアなんですね。映画や小説、動画はともかくポケGOを家の中でやるとはいったい…。
終演後にお話させてもらって、キャラが違うから大変だったみたいに仰ってたんですが、動画を見てから振り返ると確かに…終始高い声とテンションを保っていたのですごかった…。ピボ振りのときにも役の脱ぎ着という話をブログでしてたんですが、本編中は全然理子の役を脱がない!!!みたいな感じだった。
そしてめっちゃ…めっちゃかわいかった…。ヒールを履くと男性陣とあまり変わらないくらいすらっとして身長も高いんですが、それで何かあるごとにびえびえ 。゚(⊃Д⊂。)゚。ことちゃああああんって泣くので庇護したい欲が過ぎた。ことちゃんと理子のスピンオフほしい。

 

いちばん好きなくだりは、理子の210この条件がなんじゃこりゃみたいなやつばっかりだったときの「へたくそなの?!!」って言うことちゃんです。

 

・私がオタクであることなどこんな長文を書き散らしていることからもしゃべるのが下手なことからも丸分かりでありそしてオタクの友達はオタクなのですが、ことちゃん、大学時代の友人にすごい似てた。あの頃私はまだ二次元寄りだったので、特撮とか音楽が好きだった彼女にいろいろ連れてってもらったなぁー。D-STAGEとか石田ショーキチさんのライブとか。北海道出身の子だったので、関東で北海道のオタクと九州のオタクがそろってレバンガの応援でバスケ見たりとかしていた…。

 

・ことちゃん、戦国BASARAを引き合いに出して真田幸村の話もしてたけど、光源氏(平安文学)、斎藤一(幕末)と来ていったいどこが専門というか推しなんだろう。幸村は推しではなさそうなのにある一定の知識はちゃんと披露できる、そこがザ☆オタク。
新選組の知識PEACE MAKERくらいしかないので斎藤一がどういう人か確実ではないんだけど、それでも光源氏とかぶることはそうないのでは。っていうか彼氏にしたいタイプに光源氏って幸せになる気あるか?ことちゃん正気か?みたいな気持ちで見ていた。あっ私のピスメ推しは辰兄です。

 

・最初「クマのかぶりもので〜♡」っていう理子のセリフを聞いて、えっ…客層に10アクのファンがいるからと言ってそんな身内ネタ出していいの…!?申し訳なくない…?!と思ってしまったのだが違った。ちゃんとマンウィズの伏線だった。ごめんなさい。(先日のワンマンで坂田氏と裕貴が着ぐるみで森のくまさんをやった)

 

・というか、(゜ω゜)…かぶりものバンドであれば光輝くん、斎藤一という本名だって別に世に出していないのでは…?偽名使わなくてもいいのでは…?とあらすじをまとめながら気付いた。

 

・あとさくらちゃんが名前を間違えまくるのもちゃんとオチに絡んでいて、はぁ〜世の中の作家さんは伏線を張るのがうまいなぁ〜さすがだなぁ〜とぼんやり口を開けていた。(プロに向かって何をお前は)

 

 


<10アクの人々の話>

・マークさんは合間合間に現れてお客さんとも絡んでは布石をつくっていかないといけないし大変だなぁ。根が優しい人が、本来の自分ではない雰囲気でああいう風にぐいぐいと相手に絡みに行くのをやりきるっていうのは、それこそ「人を楽しませたい」っていう優しさなんだろうなぁ〜と、いろいろ見る度に思う。
私劇中隣にマークさんが座るタイミングがあったんですけど、ほんとオタクが気持ち悪い薄ら笑いしかできなくてすみません…。
中盤、秋元(自身の下痢体質の苦しみについて話している)と柏木(自身の同性愛者疑念について話している)でアンジャッシュ状態のやりとりなのめっちゃウケた。
(´ゴДリ)家族にもオープンなのか?! (まДく`)隠してもしょうがないだろ?

 

・あと今回近くで見て不思議でかわいいなーってなったんですけど、10アクって馬越くん以外みんな面長なのに、マークさんの頭がまぁるくてかわいかったんですよね…。髪のセットか骨格とかの問題なのかなぁ。こういう身体的特徴はテレビで見るだけだと分からないので、現場、しかもこれだけ近い距離でっていうのはいろいろ発見があって楽しいです。

 

・ゆえに、馬越くんについてはふくらはぎの存在を疑問視するほどの足の細さを改めて体感したわけですがそれに加えて、そこから相対的になのかくるぶしの存在感がすごかった。白のハイソックスの下でものすごい主張があって、えっ…あそこ人面瘡とかないよね…?って世界で五本の指に入るくらい無駄な心配した。

 

・ドンキのオープニングイベントのときに「推しとこの距離で共にクラッカーを鳴らす人生は想像してなかったな…」って思ったんですけど、推しが他のお客さんからプレゼント受け取っておじぎしてる背面全身を足一歩の距離で見られるのも想像してなかったです。意味が分からない。

 

・その一方で上半身は非常に筋トレの成果が出てTシャツがぱっつぱつなので(腕がやばい)、えっ…このオタク絶対ただものじゃなくない…?やば…ってちょっと本気で引きかけた。

 

・あと黒髪岡くん、ほんとめっっっっちゃかっこよかった…っていうか初っぱな見えたのが横顔だったのもあると思うんだけど、ものすごい輪郭がシャープだった…私…私近年あんなに自分のあご認知したことないな…。ほんと今後も黒髪検討していただきたい。


・というか、「柏木」も源氏物語の登場人物にいるんですねwikiるまで全然記憶に引っかからなかった。(私も私で本当に文学部卒なのか)
なんか、光源氏の奥さん寝取ったはいいもののそれで光源氏に睨まれて気に病んで夭逝してしまうらしい。お前!寝取るくらいならそこがんばれよ!!!とかまぁ1000年代の男に言ってもしょうがないですね。
しかしあさ恋の柏木は「源とペアだった理子の気持ちを惹いてしまう」わけなので、ある意味なぞってあるような気がしないでもない。でも夭逝はやめよう?!ピボ振りだって突然の筋道キャプテン余命1ヶ月とかいう話放り込まれたのでそんなとこなぞったら、岡くんは二連続で早死にの役を引き当てることになってしまう…いや違うよキャプテンだって死んでないよ…!

 

・で、名前というと理系の湯川理子、文系の和泉言栄とキャラに宛て書いたようなものを用意されてるわけですが、そうなると柏木衆也さん、…完全にはじめから衆道を匂わされていたのでは…?!と途中柏木の設定に気付いたときに思った。くっそやられた。
まぁそれこそ1時間のコンパクトなお芝居の中では掘り下げて解決のしようもない話題で、世の中は軽率に泉さん案件*2を繰り出し過ぎでは?と思わないでもなかったのですが、いかんせんそれを岡くんがやるものだからすごい誠実に見えて仕方なかったんですよね…。

ピボ振りで初めてお芝居を見て、岡くんは生来の真面目さがあってあんまり散らかしまくる役は向かないのかもなぁ〜などと非常に勝手なことを考えていたのですが、この度あさ恋を見てなるほど、「であればよりその方向に持っていかせればすごく合うんだなぁ」と思ったのです。設定上30代だし。
あらすじには「どこか様子のおかしい」とは書かれているし、「誠実なキャラ」って役作りによっては同時に「裏がある」こと前提だったりうさんくさいことにもなると思うんですけど(まぁ催眠セミナー参加経験者は…実生活ではお近づきになりたくないなと思いますけど…)、岡くんがやることによって(というか我々(もしくは私)が見ている岡くんの姿があることで)、柏木が全編に渡って真摯な人物に見えたのでした。
あれは薄々自分の嗜好に気付きつついろんな機会でそれを否定しようとしてきたものが(催眠セミナーもその一つであって)、ここで光輝くんに会ってしまったがために…ということなのでしょうか。柏木さんスピンオフください。くださいったらください。

 

・ただなんていうかね、こういうことをわざわざ言い立てること自体とか解決、とかいう言葉自体がなんなんだっていうものであって。男女の別とか、「私利き足が右なんですよ〜♡」ぐらいどうでもいいものになんないかなって思ったりするんですけど、そうもいかないんでしょうね。

 

・でもとりあえず、柏木の設定に気付いたとき(勘が鈍いので、光輝くんの頼んだベリーベリーピンクフラッペだかなんだかのかわいい飲み物を一口もらってMAX挙動不審になったときにようやく気付いた)もし家でテレビで見てたんだったら「えぇぇぇぇぇーーーー!えっ…えぇぇぇぇぇぇぇーーー!!!」みたいにめっちゃ叫んでたと思うので、人の目がある場で良かった。人としての節度が保たれた。

 


・あとこれは伏線というかオタクが勝手に勘ぐってるだけのやつなんですが。まだ観劇していない人たちの間でも、インスタとかで見てクリィミーマミTシャツだ〜って話題に上がってて、馬越くんにTシャツ誰が選んだんですかって聞いたら演出家さんがって教えてくれたんですよ。
で、見に行った翌朝ぐらいにハッッッて気付いたんですけどね?!! そもそもクリィミーマミ自体が(小学生の森沢優が魔法の力で成長してアイドルになるものの)「アイドルとしての自分と素の自分との乖離に悩む」キャラクターなわけですよ、じゃあ実は衣装の時点で、光輝くんが「素を隠したアーティストとしての自分ではなく素の自分を出しても好きになってもらえたら」と思っているキャラクターであることが提示されていたのでは…?!!?!って…!!!!!
いや、あの、オタクは火のないところに煙を立てがちなので考え過ぎである可能性も否めないのですが、もしこれが公式の見解と合ってたら褒めてください。いや公式さんがここを見るとも思えないですが。一瞬踏み入れたとしても途中で引き返されてそう。

 


・なおかつマミって、優→幼馴染の男の子→マミって好意の矢印が向いてたことが優の悩みの種であったし、なんやかんや経て最終的には魔法の力を返したのち(もともと期間限定)ラストでは優が大きくなった後*3彼と結婚したことも描かれているそうで。「素顔を隠したアイドル」の中でも、婚活をテーマにした今作にはうってつけだったのかなー…など…いや分かんないけど…。

 

・となるとアラレちゃん帽とかなんだったんだ。単なるアニメ関連として分かりやすいアイコンなのか。っていうかマミとアラレなら髪はピンクじゃなくて紫ではないのか。単純に光輝くんがピンクが好きなのか。

席がお近くだった方が、光輝くんが理子へのプレゼント用に出したフィギュアはセーラームーンで、持っていた水筒がハグプリだと教えてくださったんですが光輝くんのジャンルはいったいなんなんだろう…。
無駄に、(゜ω゜)どうせそこだけ少年ジャンプでフィギュアが武内直子ならかぶりものは冨樫で揃えてほしかったぜ、などと考えたんだけど冨樫作品のかぶりものってなんだ…コエンマの帽子とかか…。*4

 

・あと高村光太郎…偉大なる詩人であり彫刻家であるというのに、著名な詩集が『道程』であるばっかりにそんな…エロマンガ島みたいな扱いを受け続け… みたいなやるせない気持ちに…(理子が (><)絶対あの人女性経験もないよ!的に嘆いた後に光輝くんが好きな本として『道程』を連呼する)。

 

覚え書きはまた思い出したら足します。

 

 

 

 

最後に概要を書くっていうのもおかしな話ですが、ひとまず総括として。

 

さてさて初めての劇メシでイルコルティーレに行ってきたのでした!
劇メシの案内はこちら→http://lavo3.com

劇メシというのはかいつまんで言えば、レストランでの演劇を見るイベントです。テーマパーク内でステージが常設されたようなところではなく、普段は普通のレストランとして営業されているお店で行なわれるため、観客がいるテーブルの隣席であったり通路であったりが利用されていて演者との距離が非常に近い。先述の通り私マークさんに隣に座られてしまった。ビビる。

 

整理券番号とテーブルをざっと見るに、キャパは60人弱といったところでしょうか(劇中で使用するテーブルは空けておくので、レストランとしてはもう少し入ると思う。いやでも長机はわりとつめつめだったので、それもまた普段の営業とは違うかもしれぬ…)。イルコルティーレは壁の一面が鏡張りだったので、窮屈な感じは全然なかったです。


ヨーロッパ企画*5も来ていた西鉄ホールが464、キャナル近くのぽんプラザホールが108、先日ガラパ*6の派生ユニット「こわせ貯金箱」公演があっていた唐人町の甘棠館劇場が84とのことなので(私はこの中だとぽんプラザしか入ったことないのですが)、それら会場と比べてもぐっとキャパが少なく、演者と観客の近さ、あるいはそれ以上に、偶然隣り合った観客同士がふとした瞬間に相好を崩しておしゃべりを交わすようになる雰囲気など、場の限られた一期一会感、一体感が大きい現場だったように思います。どっちかというとお客さん同士という後者の方が劇メシの効能かなぁ~とも思う。*7

 


唯一難点というか気になったのが音響。普通のレストランであるせいかもしれませんが、音響が役者さんの声の半分かそれ以下、ってぐらい小さかったんですね。御厨さんが催眠術みたいに踊る笑いどころも、雷の音で秋元の下痢事情と柏木のときめき事情がクロスするところも、せっかくの音響演出なのに巻き込みづらいな~と思ってしまいました。

あとはやっぱり、没入感みたいなのは薄い。舞台って一面が暗転して、あっちとこっちが分断されて、腹に響くような音に晒されてそうして圧倒的に、殴られるような力の強さであっちの物語を見せつけられるものというか、そういうものっていう感覚があって、なんというかそっちの方が巻き込まれ感は強いなぁというか。

 

ただ、ただこれは決してどちらが上だ下だと言いたいわけではなくて、たぶん目的が違うんですよね(もちろん延長線上にはあろうけど)。
あくまで劇メシは『劇メシ』というプロジェクト。パンフレットにも「【演劇】をもっと身近に」「演劇にあまり馴染みがない方にも」とあるように、間口を広げる場として設けられているんだろうなと感じました。いや私も担当や好きな子が出ているものぐらいしか行ってないんで、観劇ベテランとかじゃ全然ないし上目線みたいになってたら大変申し訳ないんですけど…。

そもそもが舞台ってハードルが高いんですよね。安くないお金出して、決められた時間に出かけて3時間ぐらい拘束されて、好みかどうか確証はなくて、見てる側もそれだけでめっちゃ体力使うし。

 


それでも、舞台は楽しい。

演劇は楽しいよ。入口においでよ。

エンターテインメント劇メシ、楽しかったです!またどうかご来福を~~~

 

 

 

*1:振り向いて私の『ピボットターン』--10神ACTOR第4回本公演『ピボットターンで振り向いて』を振り返って - 一度や二度の悲しみじゃなくて http://bookmared.hatenablog.com/entry/2018/01/30/075230

*2:ピボ振りで (馬∀越*」ボーイズラブ?!ボーイズラブ私大好き! という泉さんのセリフがあったために男性同士の恋愛を指す語として勝手に使っている

*3:ただし、容姿はマミとは違って、優がそのまま成長したようなものだとのこと

*4:セーラームーン武内直子氏とHUNTER×HUNTER幽々白書などの冨樫氏はご夫婦です

*5:10アク本公演『ピボットターンで振り向いて』の脚本を担当した石田剛太さん所属の劇団

*6:万能グローブ ガラパゴスダイナモス。去年の5月公演『星降る夜になったら』に馬越くんが出演しています。私は…ハマる前だけどね…!

*7:あと今泉公園前にある天狼院書店という、喫茶スペースも併設していろいろワークショップとかをやったりしている本屋さんでのお芝居を見たことがあるんですが、あれもキャパは30人ほどで規模は大きくはないんですが舞台スペースと客席は分けられていたので(http://tenro-in.com/fukuten/22611 わりとぎりぎりにいったら最前ドセンのソファで見ることになった覚え…)、劇メシはやはりちょっと特殊だな~という感じでした