読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

一度や二度の悲しみじゃなくて

だいたい野澤と真田の話をしています

青く澄んでは日照りの中 遠く遠くに燈が灯る

 

なんかほんとにたった今自分の中で言語化されたんだけど、今の気持ちってずっと、ずーっと、自分の子どもが誘拐されたみたいな感じなんだ 不謹慎なんだけど どこにいるか分かんなくて、毎日どっかで気にしてて、たまに「元気にしてるみたいだよ」って手がかりがあると本当にうれしくてそれを縋にして
そら毎日つらいわって それは自分にとってニュースの向こうの話だから、共感して気に病んだりすることはあっても他の人には自分のこととして引き受けようがなくて、そら温度差や宝物の違いはあるわって
好きな人には、大好きな人には幸せで毎日、毎日楽しく生きていてほしいんだけど、奥底の根っこの部分で私はがんじがらめっていうか そう、そんな感じです
(170324)

 


この1年くらい、というとおおげさかもしれないけど、ダニボが終わってジャニワが始まって、っていうくらいからずっと、心臓が引き絞れる感じがしてたまらなかった。それはありていに言えば、「らぶつんとしての真田」のレポが流れてくるからだ。なんで?なんで野澤さんが全然いなくなってしまったのに、オタクはそんな笑ってられるわけ? まぁ新規でらぶ担をやってる方についてももやもやしなかったといえば嘘になるけど知らないことも宝物が違うのも仕方がないことなんだ、と思う一方で(だいたいきちんとみすのを知らずにぬんぼに沸いてた頃の自分にブーメランであるし)、めっちゃらぶつんに盛り上がっててたまに思い出したようにぬんぼを切望するような人にはなんなのこの二枚舌クソがぐらいのことは思っていた。なんでそれが両立するのか分からない。まぁそれぐらい合わない人は同担だろうがというか同担であるゆえに元よりだいたい互いのためにブロックとかしてるのでいいんですが。

 

呟いたように私は、言葉で表すならまるで子どもをずっと誘拐された人のような気持ちだった。(真田はメディア学部というのもあるのでともかくも)大学卒業に時間がかかってるんじゃないかという話もちらりと聞いたりはしたのだけれどなにせ真偽が分からない。身の細い人だし何か体を壊して病室にいるのではないか、痛めた足が何かのきっかけで悪くなったりしたのではないか、そういうことを考えては泣きたくなった。先日とっつーが野澤さんがジャニワ見に来てくれた、というのを雑誌で言っていたときも、あまりにも当日見つからなかったのは(;д;)外出許可が出て車椅子とかで別の部屋から見てたとかだったらどうしよう…とかまで過ぎった。よくないことをとかく考えがちである。

 

真田はおそらく、「引き止めない」人だ。「Q.よく相談にのってくれるなど、"後輩愛最強"だと思う先輩は?/戸塚くん、真田くん、野澤くん。(略)真田くんには人生についてや、曲のこと。(アンダーソン)*1」という回答。最近のMyojoかどれかでしていた、ひろきとごはんを食べた、という話。果たしてその決断についての話を実際したのかは分からないけれど、近い時機に話していて察するものはあるかもしれない*2。寂しいとは思うかもしれないけど、きっと、引き止めはしないのだ。じゃあ、野澤さんは?と思う。野澤さんについてはやっぱり三宅くんへの尊敬やV6への愛で事務所に入った人なので、自分から辞めようとは思わないんじゃないか、とは考えていた。けど、それでもこれだけ表に出てこない時期が続くと不安になることは抑えられなかった。私にだって、人ひとりの人生を勝手に懸けさせて、引き止めることはできない。けど、けどだっていやだ。ひたすらそう思っていた。

 

ともかく、子を誘拐された人、と自分を俯瞰することができるようになると、「まぁその境遇やそういう悲しみや怨恨の感情を抱くこと自体には多少なり憐憫の目は向けてもらえるかもしれないけど、それを他への攻撃性の理由にしてるとキチガイにされるなぁ」というところまでは言語化できるようになった。私生活のこともあったのでツイッターもしばらく休んでいたし、このままオタ卒できるんじゃないかな、という気持ちになったこともある。

 

鬱々とした気持ちが再燃したのはJr.祭りで、自分で見たわけではないのだけれど、らぶのデビューを応援している、といううちわに真田が頷いていたというレポを見たからだ。

 

前記事の余談にも書いたけれど、真田はらぶになってからというもの周りのメンバーへの言葉、先への言葉をより明確に口に出すようになっていてそれが悲しい、と思っていた。野澤さんのことそんな風にたくさんほめてくれたことある?ドームとか、言ってくれたことある?ふたりで先へ進もうって言ってくれたこと、ある? そりゃあ単純に人数であったりの問題で勝機の確率が見えるかは困難だったかもしれないし、もしかしたらそれを悔いてやり直そうと思っての今のあり方なのかもしれないけどそれでも(むちゃくちゃ傲慢な物言いだけど)。そこに最近の雑誌*3で、らぶ7人がお互いの打ち合わせについての対談をしていて、そこに至ってようやくまた気が付いた。

私は、真田にまだ諦めていてほしかったのだ。

 

部外者が安易に話題にすべきでもないけれど、ちょうど同時期の雑誌であらんちゃんとひろきの選択についてトラジャが話をしていたのもある。彼らには選択権があるのだ。CALL歌詞の記事でも書いたけれど、私はJr.の現場は非意思性のかたまりだと思っていた。思っていたかった。自分の意思で別れたんじゃない。自分たちの意思で集まったんじゃない。集められた状況をなんとか肯定してやっていく。そうでないとそこにいる自分が肯定されないから。そういう環境なんだと思っていないと、ぬんぼの解体が受け入れられなかったのだ。らぶの前進が受け入れられなかったのだ。だって、真田がそうしたいって言ったわけじゃないんでしょうって。昔の記事でも、ツイッターでも、「真田はユニットに対して諦観を持っている人だ」と繰り返していた。私は、ぬんぼを諦めたその目で口で、別の夢を語ってほしくなかった。確信を持たないでほしかった。諦めていてほしかったのだ。
もはや毒親だ、と愕然とした。そんな権利がどうして私にあると思えたんだ、と涙が出た。これまでいろいろな形で文字を残してきて、そのことが少し怖い。言葉で語るというのは、頭の中でまだ輪郭があいまいだったものでも形を与えてしまって、こうなんだよと規定してしまう。感情よりもその言葉が真実みたいに思い込んで、それを基盤に、あるいは昔のそれを手がかりに次の考え事にとりかかってしまう。ひとつ前の「いじる」という行為を恨んだ記事も真っ赤な間違いなんじゃないかと怖くなった。常々ブログなりbotなりで原典主義を持っているのだけれど、そのことにも、いくら本人の言葉でも何年も前のそれで縛るのは怖ろしいことなんじゃないかと怯んだ。

私はそのちょっと前に、よしなが大奥の最新話を読んで「もう家定と胤篤のんさなじゃない?!!?!」と興奮したのち、自分の業というか、悪癖を思っていた。男女逆転のよしなが大奥では、13代将軍徳川家定が女性であり、胤篤(いわゆる篤姫)が男性である。別に実際のふたりに番ってほしいなどと思っているわけではないが(シンメってほぼ番だと思うけど)、けれど将軍としての、子としての、女としての孤独と孤高と聡明さを持って生き抜く家定と、比喩なく政略的であった始まりの胤篤が彼女のそれら全部を理解して心に寄り添っていく姿は、私が切望しているのんさなの姿に違いなかった。自担に徳川将軍と同じくらいの重圧かぶせたいってどんだけ。でも、私が見ていたのんさなはそういう関係だった。それが今、牙が抜けて毎日笑っている。そういう風に受け取って言うことだって出過ぎた欲だ。

 

萩谷 そのあたり[オーシャンズ11の頃]からさなぴー自身も変わったよね。
真田 うん。別人になったって言われるくらい変化した。自覚もある。
萩谷 それまでは誰かが突っ込んだりイジろうものなら怒ってたのに、いまや求めるようになった(笑)。
真田 いや、求めてはいないんだけどね(笑)。
萩谷 いやいや、絶対に求めてるって。「さなじー」って言われるとおいしいと思ってるでしょ(笑)?
真田 おいしいっていうか、悪い気はしないなって(笑)。たぶん考え方が変わったからだと思う。もともと考え込むタイプで、自分を追い込んで追い込んで、ピリついてた部分が、あったんだよね。でもそれをやめて、なるようになるさって思ったらこんな風に(笑)。
萩谷 今のさなぴーもいいと思うよ。オレは好き。
真田 自分も楽になった。*4


そう、楽になったと言っている人を、違うでしょ、あなたはもっと重責を負うべき人でしょ、あなたは玉座に戻るべきでしょって言うのは、あんまりにも人でなしなんじゃないかと思った。ずっと前から、「ファンのためにもCDデビュー」、という言葉に対して*5、「そんなことよりもっと自分の思う道を行って」と思っていた。違う。自担の、大好きな人のCDデビューを願えない「私」がファンじゃないんだ。だって2012年に「あと1、2年でデビューしたいなとも思うし」って言ってるんですよ*6。ダニボの感想記事で「いざ自担が死ぬというシーンを見るとこんなにもつらいと思わなかった。他の人のために生きるとかどうでもいい、ただ生きていてとしか言えなかった」、そういう類のことを言っていた。違う。どこかで私は、真田に太く短く生きる華のような生き方を望んでいるのではないか? 悪癖だ。私の源流は麻宮サキにある。スケバン刑事として名の通る彼女は、最も美しく開花すべき少女としての時代に、自分によりかかる人間のために優しさを引きちぎり血を流し戦って生きて、そうして死んでいく*7。ロストグラウンドの悪魔だろうが先述の家定だろうが、みんな言ってフィクションの話だ。私は出自が二次オタだというのを考えたって、じゃあ今現実に生きている真田をそれと同列に扱って望もうとしているのか、と思うと人としてしんどかった。でも、とこの期に及んだってそれでもまだ思う。だって崇高なことと孤独とは違うじゃないですか。他を拒む視野が狭まりがちな王様だったのならば善良でお友達の多い王様になってね、で済むのに、「王様とか何勘違いしてんのお前箸にも棒にもじゃんww」ってされるのは我慢ならないじゃないですか。そんな風にあしらわれていい人じゃないじゃないですか。その思いはいまだにくすぶっているしまだ真田が王様であることを願っているから、私はまだ真田担をやめない。別に王様っていうのは家臣と領土寄越せって話じゃなくて矜持の問題としてです。

 

 

野澤さんは戻ってきてくれた。私はまだここにいられる。まぁ今から同じユニットに戻れるかというとそれは難しいとは思ってるんだけど、同じ板の上に立つ可能性は無じゃない、お互いの名前を出すことも、一緒に喋る可能性もまだ切れてない。それだけで私は生きていける。

 

好きなんだ、真田のことが。大事なんだ、野澤さんのことが。
どうかまだ、まだどうか応援させてください。
真田担6年生、進級できてただうれしいです。

 

 

 

 

 

余談

 

この記事自体、あまり別にらぶへの攻撃というより私の現状の整理というものとして打っていることは分かっていただけたら幸いなのだけど、というわけで更にとりとめなく、「提案」を議題にします。


例えば

 

真田 アイデアを出す回数は、俺がいちばんだと思うよ。俺ちょっとぶっ飛んでるところがあって、今までは何か提案しても「ダメ」って言われることが多かったんだ。このメンバーも最初はボロクソに言うんだけど、うまく形になるように練ってくれる。それがうれしい。(M1606)

 

であったり、

 

安井 でもさなぴーは一番意見出すの。採用もされてるよね?
真田 採用されてるけど、採用に至るまでにめちゃくちゃメンタルやられてるから(笑)。
(略)
安井 でもさなぴーは一番、ゼロから生み出す力は強いね。僕はそういう力ないから。球を投げてくれたら、そこから膨らまして。
真田 メンタルを削ってでも、皆様にいいパフォーマンスをお届けしようと思ってますから(笑)。
美勇人 結果だいたいさなぴーのアイデアになってたりするよね。
(TVガイドPLUS vol.26)

 

であったり、というところで真田がらぶ面子に対して「自分の球を受け止めてくれる」ということを言っているんですが、これを単純な話としてじゃあ野澤さんはそうしてくれなかった、とは比較できないと思ってるんですね。ある意味たちが悪い話なんですけど。っていうのは、昔も今もぼろぼろ改善を指摘されるのはスタッフさんからであって、そもそも野澤さんとはそこまで喧々諤々やっていたのか、っていうのが肝だからです。
例えば

 

真田 いや〜、タイムリーにも、昨日コンサートスタッフさんとの打ち合わせがあって、自分たちが考えてたコーナーの構成部分、ガラッと変更になったからなぁ(笑)
野澤 たしかに。オレらが思っていたコーナーとは、だいぶ変わったよね。
真田 まぁ、よくあることなんだけど、でも自分らの力不足を実感してヘコむ〜〜〜! スタッフさんから、真顔で"なぜダメか"をいろいろ言われるんだよ!?
野澤 終わって戻ってきたときのサナピーの首、90度の角度で下向いてたもん(笑)。ジュニアやってると、相当ハートも鍛えられるよな(笑)。でも今回のコンサートは、自分たちのコーナーだけじゃなく、全体的な部分の構成の指揮も、サナピーがとってくれたよね。
真田 (うなだれて)ハァ〜〜〜
野澤 あの…真田さん? オレの話、聞いてます(笑)?
真田 本番まで、あとちょっとなのに、また考え直しだ〜〜
(W1302)

 

っていうのが'12フレジュコンの前で、それから

 

いっぽうスタッフに歌でダメ出しされた真田は落ち込みモード。鏡の前でひとり黙々と踊っていたが、そこに萩谷がターンをしながらやってきて、グルグルと衛星のようにまとわりつき…。真田は「怖い、怖い!」とビビりながらも、自然と笑顔を取り戻していた。*8

 

っていうのが'16クリエの前。さなはぎ尊すぎ。

基本真田がダメ出しをされ続けてきてるのって、それはスタッフさんからなんだと思うんです。で、それに今はらぶの面子が下地の段階でいろいろ言ってくれたり取捨選択してくれたりっていうのがあるんだけど、野澤さんとって、あんまりそれができていなかったっていうか、していなかったっていうか、なんじゃないのか。

例えばまぁさっきのフレジュコンの話もそうなんだけど、

 

野澤 じつは[いいとも]オープニングのダンスって、1か月ごとに変わってるって気づいてる? いつもはオープニングも提供を伝えるときのダンスも真田が考えてくれてるんだけど、次回はオレが考えることになったの。曲から考えないといけないから、がんばらなきゃ。(W1211)

 

っていう話。就任が11年10月だから、ほぼ1年くらい、真田だけで考えてたんですよ。それこそスタッフなり事務所側からの指示なのか、真田がひとりでつっぱねてたのかは分からないんだけど。
とか、

 

真田 クリエ公演、今回はどうだった?

野澤 毎公演、どこかしら構成を変えてたから、1回1回が新鮮だったな。
(略)
真田 公演が終わるたび、みんなで集まって「今度はこうしよう」って話し合ったじゃん。だからスタッフさんに「また変えるんですか!?」って毎回言われてたっていうね。
野澤 スタッフさんに伝えるのは、なぜかオレの役目だったけどな。「じゃ、野澤、連絡しといて」って、オレは真田のマネージャーか?
真田 だってオレ、スタッフさんの連絡先知らなかったんだもん。
(D1307)

 

まぁみんなとは言ってるんだけど、たぶん先頭先陣は真田であって(この年はいわゆるぬんばかクリエ。のんさなと現すとんず、引くジェシ北)。もう見れないけど滝ちゃんねるで途中から大縄導入したときの話もしてたよね。
( のωん)なんか突然、ステージ上に、大縄があって

 

そら全くやりとりや他の顧みがゼロだったとまでは思ってないけど、けどじゃあ野澤さんとものすごくやりあってやりあって意見を出し合ってたかっていうのはよく分からない。今と比べると、いいとものことを抜きにしてもJr.の現場数自体が限られてた(というか今が多いと言うべきか)わけだし。

 

野澤 真田とはわかり合えてると思うよ。でも、かならずしも同じ思考を持ってるわけじゃないから、すんなりいかないことだってある。たとえば、コンサートでどんな曲をやって、どう見せるかとか話し始めると、意見食い違うとかね。(D1402)

 

はどの程度実際を踏まえた「たとえば」なのか不明確だし、更に言えば

 

(*のωん)去年のクリエの公演で、どうしてもV6の『Supernova』って曲をやりたくて、『〜いいとも!』の楽屋でエンドレスでかけまくったの。そうしたら、真田のほうから「この曲いいね。やろうよ」って言いだした。見事、洗脳に成功したよ(笑)。

 

とか言いだす子だから…。ねぇ洗脳スキルも大事だけど!言葉で伝えて!!!!!*9
で、言葉っていう話で立ち返ると、またずっと前から言ってきたことに遡るんですけど、P1306のコトバノチカラ記事って私ののんさなの根幹みたいな位置にあって、回答がこうなんですよ。

野澤→真田で

 

Q1.コンサートや生放送の前にかけるひと言は? A1.「……」
Q2.何か考えごとをしてるときにかけるひと言は? A2.「……」
Q3.失敗して落ち込んでるときにかけるひと言は? A3.「……」

 

これなんだよ。それぞれ理由はちゃんと、ちゃんとあって、

 

A1.真田は緊張するとソワソワし始めるからすぐわかるけど、声はかけない。そのほうがよくない? 前にあまりに緊張してたから「緊張してるの?」って声かけたら「してないの?」って返ってきたことがあったな(笑)。

A2.ごめん。この場合もそっとしておくかも。変に声かけるのはオレらしくないし、真田もそれを求めていない気がする。ものすごく眉間にしわを寄せてたら「オレに話せる内容なら、話聞くけど?」くらいは言うかな。

A3.失敗したことは自分がいちばんわかってるだろうから、わざわざ蒸し返すことはしない。それでなくても気にするタイプだからね。

 

って。どうでもいいけどA1.の(´サ∀ナ)してないの? 絶対上目遣いでしょ。野澤182の背丈寄越せ。

 

ずーっと私の考えてきた議題であって、「果たして野澤さんのその無言の声かけって、自分がそれがいいと思ってそうしてるのか、真田がその方がいいだろうなと思ってそれを良しとしてるのか、真田はそうしてほしそうだけどほんとはもっと言って頼ってほしいなって思ってるのか」って話で。

 

真田 オレが去年の舞台[11年少年たち]で初日に大ガミしてすんごいショック受けてたときに、みんなは「大丈夫」って言ってくれたんですけど、オレその優しさでやられちゃうタイプなんですよ。そこを彼は分かってくれてて、何も言わない。ちょうどいいバランスを知ってるんですよね。*10

 

っていう風には言ってるんだけど、じゃあその無言の声かけが、野澤さんが真田の頑なな部分を理解してくれていたことが、果たして今の現実にどう作用しているのか、関係ないのかって。

 

 

らぶを攻撃したいわけではないけど、私はぬんぼを取り戻したいよ。

 

 

 

*1:W1502

*2:ひろきではないか、と目されている人の今度の舞台の脚本演出は、ダニボの脚本の方である。蛇足だけれど。

*3:TVガイドPLUS vol.26

*4:TVnaviSMILE vol.21

*5:「いちばんは、やっぱりCDデビューだよ。これはね、応援してくれてるファンのためにもしなきゃいけないと思ってる」D1402

*6:TVfan1209

*7:私のスケバン刑事は原作のみです。ドラマは知らん。

*8:MyojoLive! 2016春号

*9:W1410

*10:TVfan1208

ディスを笑いにすることへのいちオタクが思うこと


ほぼそのときのツイートの焼き直しなんだけど、自分が読みやすいように留めておきたいので最近とてもうれしかったことを書きます。

 

P1703
森田 ナガツはさなぴーのちょい悪エピソード、何かないの?
長妻 真田くんはね、すぐ肩を組む。
真田 それ、よくねーか?
安井 なに、臭いの?
真田 これですよ、最近気づいたやっさんの悪いところ! 笑いをとにかく生みたがりで、それはすごいことだと思う。でも人をたまにディスることがあって、その確率が高いのがオレなの!!


f:id:bookmared:20170224122813j:image

私は本当に、見える場で本人が本人に言ってくれたことがすごくうれしかったわけです。
たまにかな、と首をひねるのは私の主観だろうし、会話を切り取って取り上げること自体が印象操作のひとつになることは否めないけれども、これを見た途端本屋で泣きそうになった。私が今の環境を好きになれない一因がここにあって、それを真田自身が指摘してくれてい(るように見えた)たから。
これだから私はらぶが好きになれなかったし、それは別に真田が標的だからじゃなくてもそうだったろうし、例え真田が加担する形でもそんなグループだったらほんとにいやだったと思う。

 

安井 でも実際は臭くないじゃん。
真田 じゃあなんで言ったの!
安井 おもしろいかなって(笑)。でも、さなぴーがイヤだったらオレやめるよ。
真田 …すいません。いじってもらっていいっすか?
一同 あははははは!


話の流れ的に最後はいじりを求める方向に帰結してるし、まぁ本当に深刻にいやだとキレることはない、コミュニケーションとして許容できる部分もできたのは確かだろうしそういうコミュニケーションが成り立つ仲もありはするんだろうけど(実際この会話の前の、安井さんにドヤってギター教えてる真田めんどくさいな!)、とにかく見えるところで本人が本人に言ってくれたことがうれしい。

 

TVnavi smile '16 vol.21
萩谷 当時(JUMPバックについていた頃)はオレが一方的に質問してた感じだったけど(笑)。それでも他のJr.に比べたら話してた方だよ。当時のさなぴー、後輩に心を開いてなかったもん。
真田 あ〜、そうかもしれない。
萩谷 そういう雰囲気があったから『真田くん怖い』って思ってた子、多かったんだよ。そのたびオレは「いい人だよ、オレは知ってる」って修正してたの(笑)。
---
萩谷 そのあたり(『オーシャンズ11』の頃)からさなぴー自身も変わったよね。
真田 うん。別人になったって言われるくらい変化した。自覚もある。
萩谷 それまでは誰かが突っ込んだりイジろうものなら怒ってたのに、いまや求めるようになった(笑)。
真田 いや、求めてはいないんだけどね(笑)。
萩谷 いやいや、絶対に求めてるって。「さなじー」って言われるとおいしいと思ってるでしょ(笑)?
真田 おいしいっていうか、悪い気はしないなって(笑)。たぶん考え方が変わったからだと思う。もともと考え込むタイプで、自分を追い込んで追い込んで、ピリついてた部分があったんだよね。でもそれをやめて、なるようになるさって思ったらこんな風に(笑)。
萩谷 今のさなぴーもいいと思うよ。オレは好き。
真田 自分も楽になった。

M1612
諸星 →さなぴー/最初はめちゃくちゃ先輩だと思ってたけど、今ではディスり合う仲。「ブサイクだな〜」、「おまえに言われたくね〜よ」って(笑)。


こうして見ると真田自身の態度の軟化は確実にあるし、まぁおじいちゃんキャラとはみすのの頃から言われてたことあるし、軽口を叩き合えるというのは友人環境のひとつとしてあるものだし、常に「今日も超かっこいいね!」「その服を選ぶ君こそハイセンスだよ!」みたいに言い合ってても確かにいやまぁなんぞwwwってなるけどもwww
安井さんとは仕事のことを語り合ったりもしているようなので、入所歴の差も明確だった昔はどうあれ今は関係が築けているんだろうなぁとは思うんだけども(絶対誤解してほしくないけど、後輩が偉ぶるなという話は全くしてない)、それとこれとは別だ。とにかく私が、ディスり芸が好きになれないという話。


もう一度この部分。

安井 でも実際は臭くないじゃん。
真田 じゃあなんで言ったの!
安井 おもしろいかなって(笑)。

買って持ち帰って延々眺めてうれしさを噛み締めて、そうして言葉を噛み砕いていたんだけれども、
「でも実際は臭くないじゃん」
という返しには実は看過できない、肝が隠れているような気がする。
そこに隠れてるのは、「心当たりがないなら傷付く必要ないじゃん」っていうことなんじゃないだろうか。冗談で言ってるんだから傷付く必要ないしギャグでしょって。そら実際冗談に対してマジレスする方が興醒めみたいな場面もあるけど、それを、言葉を発してる方が言うのは違うんじゃないか?って思ってしまう。
心当たりがなくても人に言われることで、そうなのかな、気付いてないことがもっとダメなのかな、って気に病むばっかりになったりすることだってありえる。ディスりを常態化するってことは行きすぎれば不当な自己評価の植え付けになる。たぶんだからいやだったんだ、というところまで行き着いた。
別に現実の彼らの仲はそこまで深刻な話じゃなく普通に仲が良かろうと、そうだとしてそもそもそんな冗談の通じないひ弱メンタルお呼びじゃないわって言われようと、私は私の好きな子が無用に傷を付け得ない世界の方がほしい。

 

同じ流れで言うとひいては自虐に繋がるのもすごく悲しい。

 

M1612
真田 →顕嵐/くやしいくらいあこがれのイケメン! 俺の顔も15回くらいなぐったら、何かのまちがいでこんな顔にならないかな(笑)。

 

お前ね?!お前そのジムとかキックボクシングとかもう4年くらい続けて尚のこと鍛え込んだ腕で15回も殴ったらね?!どうなるか分かるでしょ?!!?!顔変わるの意味違ってくるから!!!っていうマジレスは置いといてもw、別に顔ファンでやっているわけでもないけど、それでも自分の好きな人が「自分の顔なぐったら変わるかな」とか言ってるの聞いて楽しくはならない。私冗談分からない。なんだったら、「そういうこと考えるんなら、例えば自分の周りにいた人に対して『こいつなぐったらもうちょっといい顔になるのになー』とか思ったりしたことある?」などというものすごい無駄な悲しみが過ぎったりまでする。


まぁここまで書くとあなたが過敏なだけでしょ、本人たちは冗談だってわかってるしネタとして笑うところじゃん、言いがかりつけないでよって思う方もいるというのは分かる。そういう方は安井真田推しブログとか書いてプレゼンしていただけたらと思う。読みます。
ただ私は (安∀井)おもしろいかなって(笑) って言われても端的に言って「おもしろくねぇから💢」で終わる。おもしろいかな、の根拠が客受け想定なのか根っから思ってるのかは分かんないんだけど。

ディスり芸、ってたぶんどこかしらで散見されるものだと思うけど、やる側はどこかで、立ち止まって考えてくれたらなぁと思っています。

 

 

 


余談1
しかしいじりも愛、は対極「褒められてるのに悲しみがある」で結局どちらもよろしくないなとのんさな厨はふと思っている…。

 

P0806
野澤「オレから見た真田くんは、やっぱり演技の人ってイメージがあるな。ドラマで涙を流しながら演技してる姿とか見ると、すごいな~、うまいな~って思うよ」(略)
真田「ちなみに野澤は、この3人の中で唯一の足の長いキャラってことでお願いします(笑)」

3人とはあとえびに入る前のはっしーです。

W1207
【相方のスゴイところ】スタイル。オレがどんどんチビに見えてくるもん(笑)。マジでうらやましすぎるんだけど。背の高さも細さも。完ペキだよ。今回、ソロをやったじゃん?で、うしろから見ててわかった。やっぱりスタイルがいいとすごくステージ映えするんだな~って。

TVfanCROSS1208
真田 外見的なところから、身長が高い。
野澤 それ聞き飽きた!

 

たぶん拾えばもっとあるんだけど、野澤さんのよいところを、と言われるとほぼスタイルのことしか挙げないことに定評のある真田。
なんなら

W0912
周りの人から「スタイルいいね」って言われることがあるけど、自分の体型は全然好きじゃない。オレがルックス的に憧れてるのは、(森田)剛くんとか屋良くんなの。ね、違うでしょ(笑)。

とまで昔言ったことのあった野澤さんに対して、そこに現状を肯定する意味があったのかなんてことは分からないけれども、聞き飽きた!とまでもう言われてるのに、

131106放送少クラの楽屋訪問・10秒でお互いのよいところを3つずつ褒め合おう!
( サ∀ナ)スタイルがいい (のωん )演技がうまい
( サ∀ナ)顔小さい (のωん )なんやかんやっ、当てになる!
( サ∀ナ)よく食べる (のωん )お前のことが好きだ!(抱きつく)

 

それ1つめと2つめほぼ同義だからね?!?!!野澤さんも延々数年それ繰り返されて尚ずっと真田のこと好きでいられるのすごいよ?!?!!ってなる。
実際らぶつんになってから、真田が周りの人に対して褒める言葉をストレートに表に出すようになっていて時々悲しみがある。野澤さんにはそんな風に言ってくれなかったじゃん!!!ってなってる。よく。

 

 

 余談2

W1108

野澤 ひとりで突っ走ってそうに見えるけど、実はちゃんとみんなのこと考えてるんだよね。不器用なみんなのこと思いなの。今回のインタビューでもオレのことあんまりいいふうに言ってないでしょ?それ、いつもだから(笑)。表現するのが苦手なんだよ。不器用だけどいい人なんだよ、真田って。

 

何度か言ってるけど、私が真田の隣には野澤さんがいてほしいと思ってしまうのは、別にイエスマンがほしいというわけではなくて、真田の姿勢を肯定してくれるからで。それこそ後輩に怖いと思われてた、頑なであった真田を理解してくれる野澤さんが常に傍らにい(て且つ本当にほぼふたりぼっちだっ)たことが却って真田を囲ってしまっていたのだとしたらなんとも言い様がないし、その頑なさが是正なり軟化されるべきものだったろうというのは、本人も今楽になったというだけあってそうなんだろうと思うんだけど、それでも今一緒にいる人の側にはずっと置いておきたくないなぁと思う。アイディアを数出すことについて、実際実現可能なものを言いなよなどの非難はあろうし数出すことが偉いってわけでもないけど、「簡単に言うと、ちょっと頭おかしい(笑)」って言葉選びでまとめられたり(W1605)*1、舞台後の演技指導もね、さなぴー熱いから(笑)みたいに言われても腑に落ちない。

何度も言ってるけど、「本人たちの間では問題ない言動だ」と説かれてもそれは考え方の違いなのでしょうがないです。本人がオタクひとりひとりに自分の真意を表明してくれるならともかく、問題があるもないも全部オタク側の推測解釈一つでしかないし、なんなら表明にだって解釈違いは生まれるものだろうから、私とあなたは平行線です。もし何かあるならハッピーな安井真田推しブログ書いてくれ。私もハッピーになる。


まぁ上の余談と表裏で、ふたりぼっちだった人たちには、人間関係を分散できない面(面と向かって言うのが(あるいは言ってたとして表に出すのが)気まずい的な)と、互いについての言及が多くならざるをえない面とがあるとは思うので、真田が野澤さんをほとんど褒めてくれなかったのも、野澤さんが真田について多くのことを言ってくれたのも、環境に一因があるのかなぁなどとは、思うこともあるんですけどね。

 

 

 

最近のんさなに重ねて泣いたユーリ!!!インタビュー。

f:id:bookmared:20170224123827j:image

認めてくれる、大事。

*1:真田「アイデアを出す回数は、俺がいちばんだと思うよ。俺ちょっとぶっ飛んでるところがあって、今までは何か提案しても『ダメ』って言われることが多かったんだ。このメンバーも最初はボロクソに言うんだけど、うまく形になるように練ってくれる。それがうれしい」

安井「つねに考えてる人。週3回くらいこれどう?ってアイデアを出してくる。大人・しっかり者・安定感みたいなイメージがあると思うんだけど、けっこうポンコツ(笑)。日本語ヘタだし、フリも全然覚えられない。一生懸命なんだけど、抜けてるところがあるの。そこが愛おしくてしかたない」M1606

こういう言い方もしてくれるし、真田自身がうれしい、と言うこともあるんだから、ほんとこちらの文句の付け方が言葉狩りだなぁとも思うには思うのですが。

feel, no care to be powered

彼の足元には火の穂が揺らめいている。
ただそこにあるだけで、その熱は明かりを撒き粉を散らす。遠くの彼を見る度にまるでぱちりと爆ぜ続けるような音がして、僕は目を逸らすことができなかった。


それは、自分の身を焦がしてしまうことはないのだろうか。見つめ続けて思っていた。
はたにいてさえ熱量は肌を撫ぜた。時折耐えきれず目を細める。それでも彼から距離を取った後も尚、自分の胸が醒めなかったことさえ僕にはあった。彼の熱と僕とは親和性が高いのかもしれなかった。そのことを差し引いてまだ、彼への羨望と、憧憬とが混濁と入り混じった気持ちは、僕の身にも熱を点す。風がその熱を煽る。
どうして。どうしてこんなにも。
追いたいと思った。彼の辿る道を。彼の行く先を。
そうずっと、思っていたのだ。

 

 


そうして僕と彼とに、巡り合う時機があった。
風が止んだからか、熱は穏やかさを内包し、その人の身に纏っていた。制御できうる力のように。それは今は使われずとも、背後にある器の大きさを僕に示し続けていた。
やっと、触れることができる。はたで見ていることしか叶わなかった僕は、うれしくてたまらなかった。ようやくこの人と、居並ぶことができる。それだけの時を、立ち続けられたこともが誇りだった。ねぇ、これからどうしよう。どんなことをしていこう。話したいことが山ほどあった。僕はこの人の手を取りたかった。この人の、熱のかたまりのような手をとって、共に。
触れる。
思っていた以上に柔らかな手指だと、そう感じるよりも先に、胸がどくんと跳ねていた。

指を覆い重ねた自分の肌に落ちたのは、彼の涙だった。
驚いて彼の顔を見て、この人を真正面から見られたのは今までになかったのだということにさえ初めて気が付いた。目は自分の熱量が水分を溶かすように潤む。
この人は、火の穂の中心で水を湛え立っていた。
あれだけ問いかけたい言葉があったのに形を成さない。それはこの人もまるで同じようで、はくりと口を開いては声を出すことが耐え難いようにただ息だけを吐き出した。まるで、声にしたら決壊してしまうとでもいうように。その合間にもはたりと落ちていく涙は、穂に触れた途端にジッと音を立てた。
「どうして、…どうしてそんなに苦しそうな顔をするの」
「こわい」
「…なにが」
「火の穂は人を遠ざける。それでも歩いてきた。ずっと、ずっと、走るように、風に乗るように、だけど、こわい。いつかこの火が絶えたら?壁となるこの火が、ほんとうは絶えるべきものだったら?こわい、ひとりになることも、だけどこの火が絶えることも、僕は、こわくて、だけど、」

溶け出すように堰を切る。少し、血が上った。どうして、あなたは、
「どうしてあなたは目の前の僕を見ないの。こうしてこの手を、熱を焦がれてやまないものを掴んでいるのを見ないの」
叫んだ。なにが人を遠ざけるだ。自分がそう思い込んで、そういう生き方しかできないと思って、人に依ることをしなかったんじゃないか。誰も彼もが熱を疎むのではない。眩しさを直視できない奴らの所業だ。そうでなきゃ、そうでなきゃ、
「どうしてこんなにあなたに焦がれる人間が生まれると思うの…!」
ぐずりと僕こそが泣きじゃくりながら声を上げ続けた。互いの落とす粒がジッ、ジッと火の穂に吸われていく。水分を追うように穂は舞って、絶えず形を変え揺らめき続けた。
「あなたの火の穂は、こうして幾粒もの涙を吸ってきた。だのにこうして絶えない。飲み込んで強さを増してきたんだ。そうして歩いてきたんだ。だからこそ、ねぇ、あなたの後ろを見てよ」
呆然と僕の言葉を受けていた彼が、まばたきを幾度も繰り返し、その度にぱたぱたと涙を落としながら、振り返る。
そこには、彼がこれまで灯してきた火の穂がずっと、ずっとこの足元まで続いていた。
「消えないんだ。消えてないんだ。あなたの歩いてきた道も、これから行く先にある道も、火は消えない。あなたの火が消えるわけがない」
これまでを諦めるように後ろを見ようとしなかったから気付かなかったんでしょう。信じられなかったんでしょう。こわいと言うなら、僕が手をとったままその火の強さを指し示す。
「あなたが、強くないわけがない」
もう一度、震えるようにこちらを見返した彼を見据える。
へらりと、泣き笑いの顔になった彼は、手をふわりと握り返しながら、僕にこう言った。
「君は、雷みたいな人だなあ」

 

 

彼の足元には火の穂が揺らめいている。
まだ風は止んだままだ。かつては傍らにあったそれが、いつ隣に来てくれるとも、それは知れないことだった。
だから僕が。彼の手をとり隣に歩く。
安心してよ。僕の雷とあなたの火の穂は相性がいい。そう言うと彼はただ笑って、うんと頷いてくれた。

 

 

 

 

 

真田佑馬さん、入所13周年おめでとうございます。

夜の最中の寓話


控えめに響いたノックの音は同居人のそれではないだろうと思い込んだのが原因だった。後輩のどちらかだ、そう考えたのは半分当たり半分外れる。扉の前にいたのは気まずい顔をしたタケとウタ、それからその真ん中で両腕を捕らわれたーー否、寝顔をさらして担がれた、奴だった。



「すみません、俺らが今日の稽古のところもうちょっと、って話しかけたら勢いづいちゃって」
勢いがついたのにこうも満足げに眠っているとはこれいかに、なんて深く考えなくても分かる。
「まず話しかけられることでそもそもテンション上がるし普段から芝居のことしか考えてないから喋りだしたらとどまりないしとりとめもないし、ただでさえ今日体力使ってたのに疲れに気付かないで気持ちだけわぁーーってなるから、で、ちょっと目を離した隙に倒れてただろ」
「…さすがタスクくん、見てきたみたいに話すんッスよね。それね」
俺が一息で返した言葉にウタが微妙にひきつった笑いをする。それは、タケとの微妙な身長差のせいで、支えたこいつの重さが僅かばかりにでも多めにかかっていそうなせいかもしれなかったが。

先達たちであればここで放り捨てて俺に正面から預けさせるところだったろうが(意識のある俺にばかりいたたまれなさが残るやり方なのでやめてほしい)、できた後輩たちは目線で少し伺いを立てた後に、部屋の中への連行を再開した。
「あの、どっちすか寝床」
拾ってもらったここで暮らす以上、基本はどこも相部屋だ。それはタケとウタの場合もそうだし、例外と言えば最年長のヒカリくんくらいだ。率先して声を上げたタケに奥、転がしといていいから、と指し示すとしゃがみこんだときにバランスを崩したのか3人で布団に顔から突っ込んだ。誰も手をつけない状態だったのだから仕方ない。バスンと音がする。途端に面白くなったのかけたけたと笑いながら腕と布団とから抜け出した2人に対して、結局放り投げるのと大差ない形で投げ出されたにも関わらず、こいつは相変わらず平和な寝息を立てていた。
「あぁー、あぁーやべ。超ウケる。この人まだ寝てるし」
衝撃や声程度ではそう起きないだろう。朝だって人にアラームをかけさせておいてちっとも起きやしない。
…こいつの場合、睡眠が何よりのリカバリーと、リセットであることを理解しているものだから、許さざるを得ないと信奉している、自分の質が悪いのだけど。絶対直では言うもんか。

…けれど。


あーあ、と立ち上がって横をすり抜けた彼らを呼び止める。
「あ、夜にすいませんでした。そのまま俺らの部屋で寝せといてもいいかなーって、ちょっと思ったんですけど」
「あ、いや、むしろわり、寝てる人間運ぶの大変だったろ、で、いや、そのそれと」
却って先に謝りを立てる彼らに少し舌の回りがもたついた。
それは、
「あのさ、ひっくり返しといてくれる?そいつ」
後ろ手に指を差した。不思議そうな顔をされるから続ける。
「こいつさぁ、窓の方見て寝ないと落ち着かないっていうんだよ、いつも、…だからさ」

さっきうつ伏せで倒れ込んだところを肩なり足なり掴んで整えられたその体は、こちら側を向いた状態だった。
ーー…正直な話。この配置で、俺を視界に入れずにいようとする結果が、その癖を生み出しているのだろうと思っていたのだ。口に出す試しは、なかったけれど。
それこそ口元がひきつりはしなかっただろうか。そもそも少し目を伏せがちだった。どれだけよっぽど俺の表情の方が雄弁なことだろう、と改めて苦笑いが沸きそうになったところで、返事の間が空いた2人にはてなが浮かんでようやく顔を上げる。2人は俺と目が合ったあと互いに顔を見合わせて、ーーパッと同時にこちらを見て言った。

「よくないスか?もう完全に寝落ちてるんだし」
「は」
「そうすよ、だいちさっき俺たちのとこで意識落ちたときも、窓の位置とか関係なかったしこの人」
いやそれは、俺との場面じゃないからじゃないのか、そう言ってやりたかったがその前に、2人はもう一度軽やかに扉を開ける。

「さっきも言ったじゃないすか。ーータスクくん、案外分かりやすいですよ」

タケがにやりと笑ってひらりと身を返す。後ろに続いたウタがやっぱりにやにや笑って、そっちの人もね、と部屋の奥を指差して消えていった。残されたのは俺と、寝息だ。



…なんだよ。なんなんだ。
なんだかくたびれた。もう俺も寝てしまおう。電気を落とした。
暗がりに慣れなくとも、この部屋の距離感には慣れている。近い自分の布団に潜り込んで向こうを眺めたところで、大してものも見えやしない。

ーーそれでも。いつか近くなるのだろうか。欲しくてやまないその視界に、俺を認めてくれるのだろうか。
そうなら、どんなにか。


ふとせがむ思いでにじるように畳を這わせた腕の先が、何かに触れた。
「うわ、」
途端にびくついて上がった声で分かる。こちらの肩が跳ねる。


指だった。

意識していなければこんなところにまで、伸ばされやしない、ましてや今みたいな声なんて起きて、…起きていなければ。


バタリと勢いよく寝返りを打った。俺は扉の方を睨み付けながら必死に意識を飛ばそうとする。いつ目を覚ましたんだこのたぬきやろう、この隣に固執しているのは俺だけじゃないんだなんて、僅かでも錯覚ならさせないで、もっとスポットライトの下で認めろ、この、この

ののしり言葉を解き出そうと思ったのに叶わない。
何か向こうからの足掛かりがあるそのことが、俺は、うれしくてたまらなかったのだ。



夜の最中、この意図せずして訪れたもらいものを抱えていては、俺はもう確かに、背中を向けるしか堪えようがなかった。

広告を非表示にする

我が人よ 真幸くあれと 二十四度

今年の真田出演舞台2本は、共に赤ん坊の泣き声から幕を開けた。『コインロッカー・ベイビーズ』に関しては既にまとめているので暇のあるときに読んでもらえればいいと思うが、ところで今日は、真田の誕生日である。
1992年生まれ。今年24という年男の彼を思えば19の頃から追いかけているのだから気付けば早いものだ。そうは言っても彼が事務所に入ったのは11歳のときなので、全然誇れるような長さの担当歴でもないのだけれど。

 

『ダニー・ボーイズ〜いつも笑顔で歌を〜』という舞台は、脚本上の粗を探すとキリがないような部分も確かにあったのだけれど*1、それでも心の動いた良い舞台だった。

サチオの生涯は1990年に幕を閉じる。自由な空を飛び続けた彼は自らの飛行機の事故で亡くなるのだ。直接その瞬間が描かれたわけではない。それでも、自担が死ぬというものを見せられるのはこんなにもつらいのだとは思ってもみなかった。例えば今までの彼の役柄の経歴から言って、こうなんか、罪を罰せられて死ぬとか、狂気で逸して死んでしまうとかならありそうだったかなぁとは思うのだけど、いやまぁそれはそれでたぶんつらいのだけど、だがここで感じたつらさは、それはおそらく、「周囲に夢だけを与えて先に逝ってしまう」ことに原因がある。まるで、人のために生きるのが自分の使命なのだと微笑んでいる人が、追い縋ってもここにいてくれないような。どうして自分の幸せを追ってくれないの。

 

 読み込みはまだ浅いんですけどね、と注釈するが、じゅうぶん、真田は役へとのめり込みつつある。物語の後半にはめちゃくちゃ重要なセリフを見つけたようで、「なに、これ、すごく重い2行!……があるんですよ」

 事前に舞台誌のインタビューでこう言っていたのもあってその『2行』に気を留めていたのだが、それはまさに死後の(と思われる)彼が、「あのね、」とあまりにも優しい、泣きたくなるほどやわらかな声で語りかけ始めるその言葉だと私には思えた。

 「僕たちは自由だから。生きているだけでいいなんて、そんなのは夢じゃない。自分が何をして生きたいか。それが夢だよ」

 

初見時、なんでこの人はこんなにも、自分を追い詰めるような言葉を口にするんだろうと思った。ただ漫然と生きているだけではダメなんだと。自分の道を決めて、追って、飛び続けようとしない人生に価値はない、そんな風に自分を責め立てているんじゃないかとつらくなった。

それは常々、この人に漂う自分への厳しさを思っているからだ。いつも仕事のことを考えていて、立ち位置に、技術に、行く先に悩んでいて、自分を許そうとしない。そういう生き方の人だから、サチオとして死んでしまう姿を見て、「そんなに背負わなくていいよ、ただ幸せに生きていてよ」という気持ちと、「そもそもこの人の思う幸せを私なんかが規定できやしないんだ。彼がそう安穏とした道に価値がないと感じてもがくのならその後ろ姿を見守るしかない」という気持ちとが同時に立ち昇って泣くしかなかった。

何年か前にとっつーの連載で、イノッチが真田にかけた言葉が引かれたことがある。

「お前が21歳まで生きてこられたことに感謝してる人がこの世界に最低二人はいるんだから。お父さんとお母さんはお前が生きてるってことだけで幸せだと思うよ」

読んだ当時は、こんな言葉をかけられるなんてどれだけ思い悩んでるんだよなどと草を生やす程度には気軽に見ていたのだけれど、いざ死なれると本当にもう生きているだけでいい。それだけを本当に切実に思ってしまった。

 

そもそもラッキーマン、と称されつつ、サチオに対する考察はほのかに悲しさがある。

いつも前向きで、幸せそうに歌っていると見えるかもしれないけど、幸男は脳天気な男じゃない。(略)"僕はラッキーだから"というセリフが何度が出てくるんですが、すごく気になったんです。それって逆に、ラッキーになりたい自己暗示じゃないか。みんなに"幸男はラッキーマンだから"と言われるプレッシャーじゃないか、と。そういうところを掘り下げていくことで、幸男の深い人間性が見えてくると思うんです。

人には何かしら崇拝するものがあるとして、幸男にとってはそれは歌。歌を崇拝することは彼を救うけど、現実問題としての彼は救われていないかもしれない。だからこそ彼は歌いたいんです。

幸男だって認められたくて一生懸命だったんだって、歌えばみんなが寄ってきてくれるから歌うんだって、表には出てこない本音を伝えられる演技をしたいと思います。

 二段目の解釈は難しいのだけれど、要は「この先には希望がある」と縋にすること、なのではないだろうか。歌っていれば、このステージにいれば、僕は幸せになれると信じて立っていくことで手一杯なのだと。信じていなければ、やっていけやしないのだと。

こう言葉が出るからには、それを引きずり出すだけの感情がどこかで自分の中にもある。そういうことなのだと思っていた。

 

それがある朝、唐突に、あの『2行』への異なる解釈が瞬いた。

冒頭、戦争を経験したツネは言う。
「夢、…ですか。寝てるときに見る夢じゃない、夢。
――死なないこと。生きて、いけること。
全部まとめて、…運が、いいこと」
それに呼応する形だとするならば、サチオの言葉は、こう言っているんじゃないのか。

 

死なずに生き抜くことが夢だなんて、そんな世界は終わったんだよと。もっと欲張りになっていいんだよと。

 

「僕たちは自由だから。生きているだけでいいなんて、そんなのは夢じゃない。自分が何をして生きたいか。それが夢だよ」

 

 

どうか、もっと欲張りになって。
自分のしたいことを、自由に、手に取れる、そうして人の輪の中に笑っていられる道を歩んでください。
真田佑馬様。24歳、おめでとうございます。
ここで生きていてくれて、私は、泣きそうなくらい、幸せです。

 

 

 

*1:満鉄勤めのサチオ父は戦後5年すぎまで難を逃れてあんな上流っぽく暮らせてたのかとか1950年サチオが生まれたときにかぶさる爆撃の演出はなんだとか、1990年没のツネさんが50年産婆さんやってサチオが1人目って言うの計算合わなさ過ぎるとか(原作のツネさんは2010年ぐらいに引退式をやっている)、1976年1月が本公演ならプレビュー前の稽古って75年の話じゃね?とか、その当時ホットの飲み物にコンビニカフェみたいな飲み口付きのフタなくねとか(隣に座っていた友人が大千秋楽でそこを確認しだしたので鬼!と思った(笑))。あとはとにかく「歌っていられれば、そうして人とつながっていられれば場所には頓着しない」質が見えた原作のサチオだからすんなり繋がったパイロットも、舞台ではトニー賞への悔しさを一つ挟んだことで捉え方が難しくなったなーと思う。

CALLという反旗(たしょうわれにかえったばーじょん)

前の記事があんまりにもポエミーに過ぎて自分でうへぇとなったのでまとめ直しです。内容はほぼおんなじ代物ですが。あとちょっと最後関連のあることを足した。
ともあれスタンスとしては「らぶ担らぶ推しとは相容れないけどらぶは見ています楽しいです」的のんさな厨による、CALLの歌詞に関する一筆です。

 


初め何回か流しているうちに引っ掛かりを覚えたのが真田がギターソロの後に歌う「進め 衝動が枯れる前に」だったんですね。
最初はなんで引っかかってるんだかがぼんやりしてたんですけど、はたと気付いたのが「衝動が枯れる」という部分が自動詞による表現だということでした。

自動詞というのは粗い物言いをすれば、<非意思性>を含むことがよくあります。大きく自動詞としては他に働きかける性質を持つ他動詞と対になるわけで、ペアの例を挙げれば『(自)雪が積もる/(他)石を積む』『靴が脱げる/服を脱ぐ』『紙が破れる/約束を破る』等々のような具合。*1

自分の意思とは関係なしに、自分ではどんなにがんばろうと思ったとしてもエネルギーの根源が、その気力が枯渇してしまうという可能性を恐れているから「その前に、その恐ろしさに追いつかれてしまう現実が来る前に進め」と歌う。このわりとアッパーな(という言い方でいいかは分からん)曲調とパフォーマンスに乗せてよりによって真田の声がそう言う、というそれが引っ掛かった原因だったわけです。

 

一端をあげつらって大げさなと言われたらそうだけれども、一度そこに着目をすると<非意思性>を示唆する言葉が他にも散らばっているのです。「アドレナリンGive me」もそう。命令文だからまぁそういう意味ではそこに意思はあるんだけど、そこで言うのはgiveなんだなぁと思うと、やはり自分だけでエネルギーを生産することはできない、他からもらうしかないものなのかって。(まぁアドレナリンの場合は根源というよりは追加分かもしれないけど)

サビの「限りあるこのSOUL」にも近しいものがあって、この辺りの言葉に関してはアイドルであればそうしてJr.という立場であれば殊更に、もっと夢だけを歌う曲だったっていいと思うわけです。どんなときだって、いつまでだってがんばれるよ、君の力があれば限界なんてないよ。けれど彼らはそうは歌わない。
「like a time attack」は更に意味が重ねられ、気力という意味の限界と共に時間の限界を意識していることが表される。いかに女性に比べて"アイドル"としての寿命が長いとされたとしてもどこかで勝手に線を引いて物を言う人間はいるんだろうし、周りにそうやって線があると思い込まされることもあるのかもしれない。自分自身で、大学に進むタイミングだとか周りが社会人になるタイミング等々年齢のことを思う時もあるのかもしれない。彼らは時間が有限であるということに急かされながら生きている。

 合わせて 「Broken heart」。もう既に一つのまとまりであって取り分けて考えるのも不適かもしれないけれども、brokenは過去分詞として(あるいは過去分詞由来の形容詞として)、受動的な意味合いを持つ表現なわけで。こわされた心。まぁ私はのんさな厨なので基本真田のことやら野澤さんのことを勝手に考えた物言いしかしないけれども、ともあれ他のメンバーにしたって、自分の意思ではない世界が回ることによって彼らが何の傷をも負わずに来たわけではないだろうということは想像に難くない。

しかもそこに続く言葉は「一つになれば」なんですよ。一つに「する」んじゃなくて!「なる」なんですよ『「する」と「なる」の言語学』っていう本もありますね!!!!!!
こうして見ると、本当にあちこちに<非意思性>を示す言葉があのスピードの中に混ぜ込まれているわけです。

 


ただ本題はここからです。
じゃあこのCALLという曲が湿度にまみれたネガな曲なのか?っていうとおそらくは皆の答えがノーで。
それは実際これだけの非意思的表現に囲まれながら、それを踏みしめた上での己の動作が逆説的に、明確に動的なものとして宣言されているからに他ならない。
『限りあるこのSOUL乗せて 走れ』
『俺たちの明日を掴め』

 

『この目で全てを確かめたい』

 

彼らはままならない環境を反動にして、バネのように加速していく。
野心は反動により色濃く際立つのです。CALLとは、焦燥感を当然に自覚して覚悟をしているからこそ、力を放つ曲であるのだろうという話でした。*2

 

 

____
というようなことを、なんだらかんだら考えています。いやそもそもね!そもそもはそのちょっと前にすのが少クラブログでやった『Brand new season』の歌詞がすごい面白いなぁーと思っていたのでまずそこからなんですよ!ってことでツイッターに落としたのを貼りはりしときますね。

 

161018
ブランニューの話ですけど
posted at 07:49:07

 

初っぱなからLoneliness will never love youって渡されて、この場合は無生物主語とまでは言わないか擬人法と言うべきものか分からないんだけど、lonelinessを主語に立てた上でwill neverっていう意思を表す表現を宛がってるわけで
posted at 07:57:00

 

日本語で陳腐に訳したら「君は決してひとりじゃない」とかなのかなと思うんだけど、自分じゃなくて外環境に意思を与えて、だから君はひとりきりにならないよ、っていう表現がすごく面白いなと思ったのね そこに合わせて「憧れが僕らを離しはしない」って日本語でも重ねてきてて、すげぇ!って
posted at 07:59:58

 

「眩しい世界が待っている」「夜の闇照らして明日が来る」「新しい季節がそこまで来てる」ってこの辺りはわりと常套な表現なのかなとも思うんだけど、先述の「Loneliness will never」「憧れが僕らを離しはしない」から重ねてこられると、総じて君を守る世界は優しいよっていうか
posted at 08:05:23

 

そういう目映さが意図的に曲の中で重ねられてるのかなーなどと考えていたわけですね そこにCALLが「衝動が枯れる前に」「限りあるSOUL」「Broken heart」「一つになれば」っていう、自分の内面のことでありながら非意思的な明示の仕方を畳み掛けてこられたってことにね?!!!
posted at 08:11:47

 

うはぁー!!!となったわけです 結局CALLの場合はその自分の意思によらずとも身を締め付けてくる箍をそんなら自分の力でぶち破ってやるわオラァァァエネルギーの暴発!邁進!楽しいですね!!!的なww、逆接のようにエネルギーの証明をしてみせる歌なんだなぁと思っています
posted at 08:19:07

 

161012

生まれるって自動詞か日本語の話はともかく英語ではbe bornとまでの使われ方をした命がmake it happen, turn it around, って他動詞の意識に変わるのすごく尊いよね 「産み落とされた」生の意味を道をつくるためと目的を携えたものとして歩んでいくのだと

posted at 19:43:52

ついででユーリ!!! on ICE『History Maker』の。

We were born to make history

We'll make it happen, we'll turn it around

Yes, we were born to make history 

 

 

____
自動詞とか他動詞の話はここでもしてます。


「担当」とは誰を指すのかの話

bookmared.hatenablog.com

 

Show must go on/ショーという生き物の話 

bookmared.hatenablog.com

 

*1:もちろん『走る』『笑う』とかもあるので自動詞全部が意思が見られないってことではないんだけども

*2:最大の難関は今のところ「I hear the future call」をどう処理するかです…あれ英語だと他動詞なんですけど、感覚的には自動詞っぽい、それこそ非意思的に「聞こえる」という意味としてとらえる感覚だったので、どう考えたらうまいこと繋がるかな…と頭悩ませてます…

CALLという反旗

夜のうちに"彼ら"として初めてもらった曲だとしてCALLを見るまでの気力がなく次の朝に見た。
結論、相変わらず、彼らを担当とする人々については嵐の『アレルギー』宜しくどうしても飲み込めないし宝物も全然違うや状態であるが、やはり当人たちのパフォーマンス自体は見せられると理屈など放られてただ高揚してしまった。おそらくあののんさな厨うるさいんですけどと思われたら、24時間チャンネルでLove-tuneさんたちのパフォーマンスのみを流しておいてくれれば私は大人しくしてるだろう。単純なオタクであることが否めぬ。一つだけ言っておくMCは別だ。

そもそも掲げるものが異なるだけであって、それはそれぞれにとって「宝物」なのだ。だからと思って普段もなるべく害さないようにと心がけてはいるつもりだ。つもりなので端から見てどうなのかまでは責任を持てないが。
ともあれこの話はのんさな厨の私が書いたということはどうでもいい。言葉と、そうして今回のCALLというパフォーマンスについて思う私が書くことだけである。



初めは『引っ掛かりを覚えた』ということだけが意識にあって、その理由が何なのかがしばらく分からなかった。
繰り返しているうちにはたと気付く。
「進め 衝動が枯れる前に」
その真田の声で歌われる歌詞が晒すのだ。「衝動が枯れる」。その自動詞が示すのは、『エネルギーの根源は自分の支配下にない』という現実である。そこには「アドレナリンGive me」という言葉が重なる。
いつか気力が枯れ果ててしまったら。どんなに頭が燃えろと命じたとして火種が潰えてしまえば終わりだ。気持ちがどうこうとは話が別だ。 気持ちがどうしたって熱を持てない世界を、気持ちで動けなくなった体がある世界を私は怖いと思う。体を絡めとる瘴気から逃れるように進まなければ。だからこそ「"自分の意思と関係なく"衝動が枯れてしまう前に」という言葉でよりによって真田がその可能性を歌ったことが引っ掛かったのだ。

サビの「限りあるこのSOUL」にも近しいものがある。アイドルであれば、そうしてJr.という立場であれば、殊更にもっと夢を歌ってもいい、『君の力があれば限界なんてないよ』、けれど彼らはそう歌わずに声を上げる。
「like a time attack」は更に意味が重なり、気力という意味の限界と共に『時間の限界』もが示唆されている。いかに女性に比べて"アイドル"としての寿命が長いとされたとしても、どこかで線は引かれてしまうのだろう。それは外からも、自分の中でも。時間が有限であることを彼らは自覚しているのだ。


自動詞というのは極端に粗い物言いをすれば『他に働きかける』性質を持つ他動詞と対になり<非意思性>を含むことが多いものである。例を挙げれば『雪が積もる/石を積む』『靴が脱げる/靴を脱ぐ』『紙が破れる/約束を破る』等々のような具合で。
現実と大げさには言ってもあくまでこの歌詞の中でのそれではあるのだが、一度<非意思性>に思考を奪われると他にもそうした言葉が目に入ってくる。
「Broken heart」(brokenは過去分詞(由来の形容詞)として、受動的な意味合いを持つ)に関してはどうしても野澤真田厨の恨み言は入るが、自分の意思ではない世界が回ることによって何の傷をも負わずに来たわけではないだろう。どのオタクに限らず、そうして何よりも本人たちが。私の場合仕事量とか立ち位置でなく完全にシンメだのラインだのグループだのの話で言っているが。
あまつさえその後には「一つになれば」と歌うのである。一つに「する」のではない。彼らはその傷を互いに持ち寄る相手すら自分の意思で選び抜いたわけではないのだ。彼らは、そういう環境の中にいる。



しかし、待ってほしいのだ。ここまで書いて、私は彼らを見くびりたいのではない。ただ世界に脅かされ流されているだけのような人間たちだと思っているのでは決してないし、世界を殊更に見誤りたいのでも、ない。 
時間も気力もが有限であり、足元には枷があり何もかもが意に染むようなわけではない。
だからこそ。だからこそ彼らは、彼らの意思で諦めることをただひたすらに厭う。奮い立つ反旗を上げるのだ。
「Yes, I hate it and I'm scared 流れゆく時の中 埋もれてく様なMy life」
「まるで ホラー like a walking dead」

死んだように生きていたくはないとは誰の言葉か。
怖いのは、自分が生ける屍になってしまうことだ。そんな物になりはしない。彼らはそう鼓舞して叫ぶのだ。「限りあるこのSOUL乗せて 走れ 急げ Let's party together now」「俺たちの明日を掴め 歌え 叫べ」


彼らはこの戦場を楽しんでいる。
そうして私たちに投げつけるのだ。


「Show me what you got」



お前たちはどうなんだ?





野心は反動により色濃く際立つ。
CALLとは、焦燥感を下敷きにした彼らの野心の狼煙である。




f:id:bookmared:20161015023359j:plain

広告を非表示にする