一度や二度の悲しみじゃなくて

だいたい野澤と真田の話をしています

越冬の記録

2月某日、とうとう決意した。

「プロジェクター、今週買おう」
友人と計画していたパーソナルカラー及び骨格診断の予約に、申込開始時刻1分で敗れた日の朝だった。
 
 
まぁ元々検討はしていたのだ。20年末、プロジェクター設置のパーティールームに泊まったにも関わらずメーカーを「あぁ~調べてたらよく見るやつね~(ポプちんの顔)」と眺めたきりで型番もそのとき投影されていた画面のサイズも確認せずというていたらくをはたらいた記憶があるので、少なくとも1年以上の寝かせ事案だったことは確実である。
とはいえそこそこの買い物である。機種を調べ口コミを探してお目当てを絞り、実機設置店舗に赴き在庫を確認し、いろいろいろいろと画策はしつつも「しかし言うて…必需品ではないんだしな…」などと踏ん切りがつかないまま長いこと時が過ぎていたのだが同月、車検で数万円を出し一方で娯楽にお金を出せないという不均衡にその日とうとうぶちっときたというわけだ。緒が切れたようにただただ、日常への「知らん。もう決めた」という静かな怒りだった。経費を出したのだからしばらく節約、ではなくなんで?!必要なことにお金遣ったんだから無駄なことにも同じだけ遣いたくない?!!?!遣わせろや!!!!!となるのが悪しきオタクの性である。
折しも1月末。私は現ジャンルのライブ遠征を敢行していた。
 
*
12月~1月、冬が進行するに併走してなのかただでさえ転職したての仕事が積み重なっていたせいなのか、とかく鬱々としていた。分かりやすく落ち込んでいたというよりは、元気気力に低い天井があってそれ以上はべこべこ頭をぶつけて上がらない感覚。土井先生のツイートに「大切なことや、大好きなことは、ご機嫌なときにやらないと、大切なことが汚れてしまうやん」という趣旨の文があるのだがそんな感じで*1、「好きなものを見ても読んでもテンションが上がらないの、もう私、この人たちへの熱意出せなくなっちゃったのかな…もうどうにもならないのかな…」とひとりさめざめ泣いていた。そんな低空飛行状態なのでもうへらへらと、「遠征の足も全額払戻し対象になったし、配信もしてもらえることになったしもうこれ行かなくてもいいのかな~」と投げ出しそうにさえなっていた。ただ厄介なのはこのテンションはあくまで「低空飛行」であって「地まで(あるいはそれを突き抜けたところまで)落ちた」ものではないので、完全に自棄になって身も世もなく捨て鉢になる程のことがなく、未練は燻らせたままうじうじとした態度を晒していた。友人の考えも千差万別で(行かないことにしたら引きずるんじゃない?とも配信があるなら今回は抑えてもいいんじゃない?ともどちらの話もあった)、当たり前だ、そんなの自分で決めることだ。それでもほぼ前日前々日ぐらいまでうじうじして、結論、フォロワーさんにいただいたメッセージを最後の契機にして、行くことに決めた。当初は友人と合流して銀座のピエールマルコリーニに行ってチョコレートパフェ食べて夜は池袋の中国茶館に行って飲茶食べて一泊してライブへ、という食い倒れ算段だったものを、当日直前に現地入りして誰とも会わず喋らずというかたちに変えた*2夜も足の都合で途中で抜けなければならなかった。それでも、それでもめちゃくちゃ楽しかった。
初めて生で見た彼ら。自分たちは声は出せないけどプレートライトとリングライトと鳴子を振って、彼らが歌い踊り笑うのを見る。楽しかった。めちゃくちゃに楽しかった。
頭をぶつけまくっていた低い天井はいつの間にか損壊して無きものになっていた。アクセルを形だけでもとりあえず踏むことで、事実「ご機嫌な私」を取り戻したのだ。
 
果たして、まだ世は寒いには寒いが、かつ仕事は毎日残業だが無事エンタテインメントをエンタテインメントとして摂取する力を一応復活させた私は、件のライブのアーカイブを1週間見倒し、推しカプ概念のガトーショコラを買ったり、そうしてプロジェクターの検討を粛々と進めたりしていたのだ。しかし未だ踏ん切りがついてはいなかった。そこに来ての冒頭の予約合戦敗北。
「買う。今週末買う。車検したんだぞ。カラー診断予約とれなかったんだぞ。いいだろプロジェクター買って」
生命力に満ちた逆ギレである。
その翌週前回のライブの円盤が届く予定だったことも後押しとなって、このタイミングだと断定した。一応それまでに近隣の店舗を回って、目当てにしている機種が取り扱いのないところ、あるけれど取り寄せで1ヶ月以上かかるところと来て、実在庫のある店舗を見繕うところまで来ていたのだ。それを現地で目視確認したのが2月11日、予約failedが17日、円盤到着予定が26日。完全に"ここ"であった。
 
 
*
……というぐだぐだと長い前振りを経てついに!ついに我が家にプロジェクターがやってきたのである!!! 名前は暫定的にぴーたろうとでもする。かくして迎え入れた結論はといえば、めちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃに楽しい。買って1日で元をとったとさえ思っている。「これからの日割りで考えたら1日でも早く買った方が得」という言葉もあるが実に至言だ。
ぴーたろう(仮)は正式名称をEPSON EB-E01という*3。公式ではホームプロジェクターではなくビジネスプロジェクターのくくりに入る。ラインナップの中でもいちばんシンプルなもので、差し当たって使うのはHDMIが1つ。あとはビジネスラインだけに持ち運び前提でか上位機種には付いているレンズカバーがないのだが、ぴーたろうは室内飼いなので問題ない。ヨコ台形補正(投影面に対して機械を斜めに置いても補正できる機能)は環境によってはあった方がいいんだろうけど、正面に設置できてるので現状支障はない。その他もろもろ、実際のところ十分すぎるはたらきをしている。
設置環境は八畳大の洋間。3メートル30離したところから映して反対の壁に約100インチの画面が出現する*4。100インチ。正確には16:9画面比の場合2214mm×1245mmらしいのだが、壁の周りになにもなさすぎて撮った写真がマイクスタンドとしか比較できない。伝わるのか。マイマイクとスタンドはいいぞ。もっと愉快な部屋にしていきたい。
白い壁様様でスクリーンは買わずに済んだ。実家に戻った場合には白いロールカーテン等で代用する必要があろう。箱を剥いてコンセントとHDMIで繋ぐのはそれだけなのですぐ終わったのだが、設置する場所や高さ、画面のズーム調整の試行錯誤で多少時間はかかった。かかったがもうでかい画面が現れただけでめちゃくちゃ楽しいのでテンションは激高だった。完全に新しいおもちゃを手に入れた子どもである。
以下、記録として皆様にぴーたろうとの思い出アルバムをお送りする(2週間分)。

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おくるみから出される前のすがた 大きさ比較はティッシュケースのコムリー氏

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心許なかったので百均のベルトで仮固定されたぴーたろう
(その上のデッキも危ないのだが…)

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推しカプの顔面がでかいしこちらに寄ってくるのでもう無理だった でかい

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推しからの主張もクソデカで受け取れます
(I'll give you my all)(youとは私のことではない)(攻めのことでもない)

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昼のカーテン開閉時の差分 さすがに日光を入れると暗めの画面は厳しい

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明るい画面だとカーテンのみでもわりといけるけど、やっぱり暗い方が見やすいは見やすいという消灯時差分 と、2・3枚目はズーム差分(画面が切れた) おそらく更に画面を大きくするには本体をより離す必要がある

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HDMIを差し替えればいいだけなので、現在我が家ではブルーレイ/Apple TV/パソコンの出力が可能 今日も推しコンテンツの有料配信を見る
ちなみに上段(これまで貼ってきた現ジャンル)は下段声優さん番組からの派生コンテンツで、中の人4人による4役16キャラクター(今は3人2役6キャラ増えました)というとんでもねぇやつです HANDEAD ANTHEM、よろしくね 君も半分死んで幸せになろう

 

 


*

ところで。プロジェクターとはつまりでかい画面を映し出す機械であり、それは一見平面の話として帰結する。だが実際自室に導入して知ったのは、それが「空間を創出する」代物であったということだった。言われてみれば映画館にしても(あれは音響設備を含むにせよ)同旨なのだから当たり前と言えばそうだったのだろうが。テレビ画面サイズでは生まれ得ない「高低差」もさることながら、それ以上に「視界に入る光量の支配権」とでもいうのか。画面が白く光ればその通り閃光を浴び、暗転すれば真っ暗な闇に放り込まれる。VRにはまた及ばないのだろうが、そこには空間的な体感があった。何度も何度も見てきたはずの映像に初めて出逢う瞬間がある。面白いです*5

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分かりにくいかとは思うが、初めて「高低差」を体感したときの画像
1枚目は普通に座って見ていたのだが、2枚目布団に入ってから見たときに初めて
「こ…こっち見てる…!」という感覚に襲われた

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かなり相性の良かったサイスタさんのMV
サイリウムいっぱいの客席とプロジェクター、めちゃくちゃ相性が良い

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推しソロコレのMV冒頭、雨が窓を打つ場面もとても良かった テレビやパソコンだとどうしても"画面"の域を出ないけど、これだけのサイズで見るとこれはもう窓の"実在"です

 

 

別にその手段が必ずしもプロジェクター購入でなくてもいいしそもそも今回のサイクルの端緒はライブ遠征敢行なのでまた話が別なんだけど、とりあえず、ご機嫌な自分を失くしかけてると思ったら、精神はどうあれ形だけでもアクセルふかしてみてもいいんだと思います。次に続くよ。人類がみなハッピーに生きられますように*6
 

*1:https://twitter.com/doiyoshiharu/status/852381739288678400

*2:https://www.ohtabooks.com/publish/2005/04/15202634.html

*3:https://www.epson.jp/products/bizprojector/ebfh52/

*4:https://www.epson.jp/products/bizprojector/spec/

*5:その一方で、それこそ映画館くらいの規模ならともかく自室の規模で極端に明滅する映像、空間の広い映像を見るのは目がちかちかするし長時間配信を見ていた後は少し気分が悪くなったこともあったので、「テレビは部屋を明るくして離れて見てね」は真理だな…というところもあった。用法容量は考えた方がよい

*6:今このフレーズ使うとタコピーのせいでなんかあれだな…

一人住まいの事後報告

切り出しそびれていたが、うっかり数年ぶりの一人暮らしを始めて1ヶ月経った。県内とはいえバタバタ部屋を決め引っ越し屋さんの予約を取りそのくせそのぎりぎりまで荷造りをせず、大半のものは実家に置いていけたからまぁ間に合わせたものの、この1ヶ月「えっこれないと困るじゃん」「これ買ったら今度はこれがなくない?!」みたいな事態にいざ直面してからものものを買い足し続けて、なんとかかんとか日々を乗り切っている。徒歩圏に百均がある生活、怠惰にならざるを得ない。一応これまでにも経験はあるくせに一人暮らしの知見がなさすぎてウケる。鍋を買ったら鍋の蓋がなくて鍋の蓋を買ったら鍋掴みがなかった。知見というかもはや常識的な計画性。

 

実際、学生時代もともかく人の何周も遅れてなった初社会人としての一人暮らしは、いい歳をした人間のくせに「自分の足で生活をしている」実感がまるでなかった。この場合強勢がつくのは「生活をしている」の方だ。生活は何も回っていなかった。ぶつ切りの日々。物心がついたのさえ而立を越えたこの数年だという自覚があるのだが、今この歳になってようやく、お金と生活とこの先の設計が繋がって目に入ってきたような気がする。設計立ってないが。資格を得て就いた仕事も毎日毎日無知の無知で日々ホッチキスの死骸を生み出し、人と相対するとか勉強するとかの前に紙と戦って負けている。火曜日と言わず井上涼のYADOKARIをたまに聞いては、今までは「家ごと動けば帰りたい時すぐそこ アイワナビーヤドカリ」「まだ火曜日だわ 今日を入れて4日も頑張れない そりゃお金はほしいけど できればすぐ帰って家で寝ていたい」という歌詞への共感がすごかったが(いやお金ほしいは常にある)、唐突に「一体2年後何してるかしら?パン屋?花屋?それともスピリチュアルな象牙屋? 漠然とした不安と疑問がいつのまにか大事な体力を奪っていく」の感情を理解した。漠然とした不安と疑問、すごい。ほんとに一歩間違えたらスピリチュアルな象牙屋になってるかもしれん。


www.youtube.com

 

 

とはいえ四六時中何かに苛まれているということでもなく*1、基本は新しい己の基地・及び周辺地を開拓しているためテンションは高いものである。実況者でもないのに独り言も多い。おぼつかないながらも自分の足で出掛ける先を選び物を買いそこらを歩き回っている、という景色が見られるのが楽しいのだと思う。本当にこれまでの物心がない。

 

新居は1Kで、もうこれで充分である。東京住まいの1Rはもう記憶もおぼろげだがめちゃくちゃ狭く、風呂トイレ同室、ベランダはなし、何より勝手が悪かったのが洗濯機がキッチンの下に備え付けという極めつけ具合だった*2。しかも無駄にドイツ製とかで全然分からん。よく一度でもあそこに人を泊めたなお前。グーグルマップで見ても一昨年の遠征時に朝行った銭湯をわざわざその近くで選び懐かしげに通りすがってみて肉眼で見ても、あれはやっぱりあの部屋だけが妙だった。飛び出してるし。逆に前回の一人暮らしは部屋がもう1つあったのだが完全に持て余していた。服が散乱していくだけの荒廃を示した部屋。加えてキッチンがメインの部屋からまた独立しており、「視界に入れない」「踏み入れない」という状況が可能だったために荒れ果てた。一瞬頑張った調理は決しておいしくもなくそれだけで気力を使い果たし物を洗いたくもなくゴミを触りたくもない。そういうのが続き散々なことになった。よく怒られたし心配された。

 

今の部屋は風呂とトイレが別なのが良く、部屋はひとりでは広いくらいのものが1つでちょうど良く、キッチンが玄関から部屋への動線上にあるので良い。狭さに悲しくならないし無駄を持て余さないし、自然に当たり前にキッチンに踏み入れられる。バタバタ決めた割にはかなり良いと思っている。ヨガマットも広げっぱなしのままにできるし、布団さえあれば雑魚寝で2、3人ぐらい泊められそうな気がする。それだけの布団の収納場所はさすがに問題だが。夏に来て。

3つ内覧したうち1つめを落とした理由は何だったか忘れたが、3つめは隣のビルと近接しすぎていて暗かった。間に見たので両方と比較がしやすかったのかもしれない。難を挙げるなら洗面所やキッチン上の戸棚、トイレの収納等、設えのありとあらゆる観音開きがすべて開いてほしいのと逆方向に開くのと*3、トイレットペーパーホルダーが角ばっているのでとにかく滑りが悪いことくらいだ。設計者は何を考えている? 前者はこの逆手の生活にもはや慣れるしかなかった。慣れない。今でも逆に開いてほしい。後者はマーブルチョコレートを十数年ぶりに買ってばりばり食べた後の空の筒を被せることで劇的に解決した。あの犬まだ現役なんだな。もっと昔の動物写真シールの方が好きだったが。別に人に見せるわけでもないしというか人に見せても別に良いのでマーブルインザトイレは今日も役目をめちゃくちゃに果たしている。

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この扉が

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こう開く

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見事な解決策

 

一人暮らしの知見がないと言えば、ゴミ捨てと洗濯物のタイミングも錯誤中だ。ひとりではゴミ袋が溜まるペースも遅く、しかし生ゴミは早く処分してしまいたい。確認しなおしてようやく、特小サイズがあるようだったので明日にも買うことにしている。洗濯物もそうそう溜まらなかった。溜まらずとも回してしまえばいいしさすがにこれはもう放置できんと回したところで洗濯機の最小水量みたいな具合なのだが、いっとき愚かしいことに濡れものとそうでないものを一緒にカゴに放り込んでいたため1着、よりによって百貨店で気後れに泣きギレしそうになりながら買った下着をダメにした。却って潔く知見の犠牲とした。そうして思い立ち徒歩5分の百均で洗濯カゴを買い足し広げてみたら、従前に買ったものとサイズが違っていた。サイズ違いがあるなんて想定もしていない。何度も言うがお前の知見以前の常識。それでもまぁ大は小を兼ねるし大事なのは2つに分けられるということなので、大と小は今も洗濯機の前に仲良く並んでいる。洗濯機周りで更に得たことは、タオルはいくらあってもいいということと、パラレルハンガーは良いということである。

 

 

YADOKARIは「昔ママが言ったの 「疲れて帰るのだから少しぐらい高くついてもいい家に住みなさい」と」とも歌っていて、家がそれなりにでも自分にとって快適に、きちんと保たれていると肯定感がすごい。その肯定感をより上げるためにと、生活を始めて半月ほど、私はようやく自炊に手を出した。

新生活では自炊はしないつもりだった。上記のような以前の失敗体験があるし、ひとりでおいしくなるかも分からないものをつくって結果ちゃんとしたものをつくれなくて自分に悲しくなっていくより、今はコンビニでもおかずはいろいろあるのだしそれで毎日十分だと思っていた。が、一週間経って二週間経って、身体が圧倒的に野菜不足を訴えてくる。物を噛んで噛んで噛んで食べ下したい。とはいえ、根菜とかピーマンとか茄子とかそういうのは好きだがサラダのような生野菜がそんなに好きではなかったためコンビニ飯では上手いこと賄えず(やりようはどうにでもあるんだろうが)、この状況はどうにかするしかないと考え始めた。帰宅が遅いのも大きかった。幸い弁当屋なりコンビニなりは近隣にあるため帰りに買いに寄ることはできるのだが、当たり前ながらその分だけ帰宅は遅くなる。「例え作業が必要でも、早く自分ひとりの時間とスペースに戻りたい」と思うようになった。

 

というときに辿り着いたのが、山口祐加さんの『週3レシピ』という本だった。たぶん、いつも読んでいるソレドコの中の、スープ作家の有賀薫さんの記事からnoteへ飛び、そこから更に飛んで、という流れだったと思う。

srdk.rakuten.jp

note.com

note.com

山口さんはこだわりポイントとしてこのように書かれている。

レシピ本は基本的に料理単品で構成されているので、玉ねぎ1/2とあっても、残り1/2の使い方は教えてくれません。そして、中途半端な野菜が冷蔵庫の中でしわしわになって結局捨てられる悲劇。余った食材が使えなくて「もう自炊しない!」と決めた人も少なくないのではないでしょうか。

ほんとそれな。マジで!それな!!!

であれば、元から材料が使い切れる献立を組んでレシピ提案すればよいのでは?と思い、週3回の自炊で使い切れる材料をもとに6品を組み立てました。

神の采配か。

また

この本は山口のレシピ本というよりも、「週3自炊のライフスタイル提案本」だと思っています。

とも述べている通り、本では前述の有賀さんや和食レシピサイトとして有名な白ごはん.com等のレシピも交えて、とにかく「続けていける」「自分の糧になる」自炊生活が示されている。とても良かった。

一緒に本をつくったという「自炊ができずにいた」側の方がまた名言を残されていて、絶対に自炊を始めるならこの本を買おうと思った。結果、今3ターンめの週3自炊生活を続けられている*4。うれしい。とてもうれしい。

 

自炊は、自分の命を自分でお世話できるということです。しかもすぐにフィードバックが得られ、満腹になれます。忙しい日々の中で週3でも自炊の時間を作ることは、命の手綱を自分の元にたぐり寄せるようなものだと思います。

note.com

note.com

 

 

私の場合、母がきちんと「名前のある」料理をつくってくれる人で、また弟も調理を厭わない人間だったので、ずっとずっと気後れがあった。確実に父の血を引いている。名前のあるっていうのは別にビーフストロガノフとか金目鯛の煮付けとかなんだか大層っぽいものじゃなくて、食べたいと言って"副菜に"ポテトサラダをつくるとか、茶そばのために肉とかしいたけとか薄焼き卵なんかの複数の具材を用意できるとか、そういうものだ。ちゃんとした日常の食事はそれだけでコストがあって、それなのに段取り良くできることとか、家族分引き受けてそれができるという姿は自分の落ち込みをどんどん育てていった。いや母だって急にできたわけではなくこれまでの積み重ねもあったろうし今にしたってコスト払いもあるだろうよ(買い出しやメニュー決め等)というのを軽視してはならんと思えば、じゃあ未だにそれができていない私は、と結局落ち込んだ。もうこの歳になると落ち込む、というのはそれだけで「未だ建設的な解決策を立てられていない人間」、社会性の欠落みたいで更に自分を落としていく。負のループ。

というような感じだった状況が、今のところかなり上向きになっている。自分で買い物をして自分で切ってとりあえず煮て焼いて、自分が食べるおいしいものをつくれている、というのはほんとうに精神に良かった。茄子マジで天才じゃない?皮剥かなくていいし煮たり焼いたりするだけで美味い。なんならレンジで美味い。天才。

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汁物はあると絶対に良い

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とはいえポテトサラダもつくった
上の焼きそばにも入っている塩サバのフレークと混ぜたやつで、「これ絶対ホットサンドにしたら美味いじゃん…」と思ってやった めっちゃ美味かった

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今のところいちばん美味かった豚と茄子のやつ 最高

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これ用にブックスタンドも買った

一方でコンビニおかずの推しもできた。とりあえずこの辺り。

7premium.jp

手軽に海老欲が満たせる。これと共に卓上ミニサイズの味ぽんをレジに持って行ったのが私の新生活上初めて導入された調味料であった。

www.lawson.co.jp

あっためた瞬間はかなりにおいが強くておふ…となるのだが食べるとめちゃくちゃ美味い。より食べ応えを欲したときは茄子をぶち込んでいた。ずっと茄子食ってんな。

 

ところで新生活2日めと現ジャンルの新ボイスドラマシリーズ初回配信でテンションが上がって買った酒が「これはジュースって言って酒を飲む人の気持ちがわかる」となったのでそれ以降もたまに飲んでいるのだが(さすがに3%なので…)、それでも1回に半分くらいでいい。ビールみたいに130ml缶とか出してくれんもんかと思うが、チューハイで350より小さいのは8%250とかだった。無意味。結局半分くらいをラップして日を分けて飲んでいる。どうにかならんもんか。安上がりかもしらんが。

 

 

そんなこんなでえっちらおっちら一人暮らしの船を海面上に滑り込ませた。今年中の目標はあと歯医者に通うことと長く通っていけそうな美容室を探すことと、あとはKOKUYOエンディングノートを書くこと辺りだ。できれば防災グッズも揃えたい。今年の自分誕プレはプロジェクターだと決めている。あとはもうちょっと野望があったりする。

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スクリーン買わなくても壁が広いんだなぁ

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反対の壁(机前)はこうである やべー壁になってきたぜ!

kaigo.homes.co.jp

 

 

まぁ、がんばってみます。

 

 

 

*1:これは退勤後や休日は全く仕事のことを考えなくていいのが大きい。うれしい

*2:完全に親の援助下だったので感謝しかないのだが

*3:そうではないのは玄関の靴箱だけである

*4:ワクチンの副反応をおそれてその週は買い出しをせずにおいたら、びっくりするくらい元気だった。基本的に健康すぎる。アイスとゼリーはおやつとして食べている

Trickleのすすめーすこし閉じた、思うままに連ねられるアプリ

昼休み、なんかTLがざわざわしているなと思ったら、どうやらツイッターに新しく、24時間で投稿が消える「フリート」という機能が実装されたようだとの報が流れてきました。

news.livedoor.com

 
記事の中では、以下のような実装理由が述べられています。
 
日常ツイートがしづらくなった
「今は『渋谷なう』というような日常のツイートが、しにくくなっている声を聞きます」

こう解説するのは、Twitter Japanでユーザーの動向を調べている山内清稔さんです。アカウントが、趣味や特定の分野に関することを発信している場合、「日常をつぶやいて、フォロワーのタイムラインを乱したくない。みんなが読みたがっていることを発信しなければ、という意識のユーザーが多い」と山内さん。その結果、自分の生活や、日常のふとしたことがツイートしにくくなっていると分析します。
 
これを読んで咄嗟に出てきたのが2つ。1つは「遅いインターネット」というサイトに上がっていた浅生鴨さん(NHKツイアカの中の人だった方)の、「11年の震災頃を機に、ツイッターは世間そのものになってしまった」という所感。そして2つめが、
えっ、そんな!そんな、Trickleを使えば解決するよみんな?!?!!
 
 
大声。いやマジで大声。
 
これはつまりTrickleというすごくすごくすごくお世話になっているアプリを、ヘビーユーザー(自称)が勝手にダイマするための記事です。

今のツイッターというものの話

何経由でこれを読んだのかはっきり覚えてはいませんが、今年の4月、随所随所に、そうなぁと思いながら眺めていました。(以下は適宜抜粋で飛び飛びなのでご注意ください)
 
宇野 さっそくですが、ちょうどNHK_PRのTwitterが有名になっていった震災の前後でインターネットにどういう変化があったように思いますか?
浅生 震災の前後で大きく変わったのは、SNSを使う人が爆発的に増えたっていうことだと思うんです。震災以前は、SNSって遊びの、サブカルチャーの一端で、そういったものを面白がれる、一部のリテラシーのある人たちが使っていた。それが震災以降、あまりリテラシーのないような人までもが使うようになって、世間そのものになってしまった。そうなると、当然、使いかたがガラリと変わるし、それまでは通用していたはずのことが通用しなくなっていった。
 
浅生 インターネットにはいろんなことが書いてあるけど、それが本当のことであるとは限らない。でも、そこに真実があると無自覚に受け入れてしまうような人たちが急激に増えたのが、2010年、11年ぐらいだったような印象があります。
 
宇野 140文字の限られた中で言うんだから、大まかにはAである、という視点をとりあえず述べただけなのに、そのことを責められてしまう。このロジックで行くと、宇宙のすべての知識体系を140字に詰めこんでツイートしない限り責められてしまうことになる。
 
浅生 SNSはしょせん人間を拡張しているだけで、のめり込み過ぎてはいけないんです。ただ酒場の隅っこで話していたことが、遠くに届くようになっただけで、内容が立派になったわけじゃない。

 ところが、届く範囲が拡張されただけなのに、自分の話している内容までが、語り口までがレベルアップしたと無自覚に勘違いしてしまう。

 
以上のような話の核が、「世間そのものになってしまったという言葉なのだと思います。別に自分は世間一般とは違うリテラシーがあるとか高いとか言えるものでもありませんが*1、なんというかツイッターにいて、「自分とは生活の姿勢が違う人がここには存在しててできればスルーしたい」みたいな気持ちを感じることはあるわけです。なんかよく分からんののRTばっかりしてる人とか推しと推しの会話に割ってリプ飛ばす人とかなんとかかんとか(各々想定してください)。FF外から失礼されたって別にそれ自体で拒絶はしないけど、その中にはまぁ二度と絡まれたくないな、という気持ちが生じる人がいたりもすると。
 
で、そこまでは行かなくても現状、「人の目があるのがツイッターなんだと思います。それで立ち返るのが冒頭の新機能記事。たとえ友達同士のみの繋がりだとしても、これって人前に流すとどうかな、人が見る場所に置くんだからこの書き方だとどう読まれるかな、どこか自分の手が及ばないところにも流れちゃってそうなるとどうなるかな、等々、そういうノイズが入りかねない場所になっている。
まぁそんな嫌だったらフォロイーフォロワー0/0の鍵アカでもつくっとけばって話なんでしょうが、それはそれで「それが本懐なわけじゃない!」という希求が出てくる。その解決の最適解が果たして此度の「フリート」なのかは分かりませんが*2、「思うままに呟きたいな」という気持ちを持った人が一定層いるにはいるんじゃないか、というところです。垂れ流したい。
 
 

そんなときにTrickleだよ!!!!!

本題です。本題です。本題です!!! 私はTrickleを勧めにやってまいりました!!!!!
 
Trickleは丸山さん*3という方が開発・運営されていて詳しいことはご本人のリリースブログに紹介されていますが、「気兼ねなくアクティビティを書き留められるサービス」であることが念頭に置かれたアプリです。
というのはTrickleが、
①属人的ではなく「属トピック的」に構成されている
そして
②主軸が「自他」ではなく「自」に寄っている
ことで示されています。
 
 
 
 
*
①は、ツイッターで言うところの「ジャンルごとのアカ分け」を、アカウント下に複数のトピックを立てて行き来することで成立させるようなイメージ。またそこに「見る側」の立場が発生したとしても、サブスクライブ(いわゆるフォロー)する先は人全体ではなくトピックなのです*4。これが肝。
参考までに、当初と現在の私のトピック群がこれ。

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去年の11/13にアカウントをつくってちょうど明日で丸1年、合計10000弱の言葉をだらだら流しているのはなかなかのヘビーユーザーではなかろうかと自負しています。で、見る側は、お前の全部に興味はないけどこのトピックは追おうかな?という選択ができるというわけです(サブスクライブしなくても覗くことはできます)。
個人的に結構使い勝手よく使ってるのは「☆」と名前を付けたトピックで、店頭やネット、ツイッター等で見かけて気になった服、アクセサリー、文具、本、その他もろもろを何でも雑多に放り込んでいっている場所です。
Trickleのほしいものトピックの呟きが366になった しばらく同じものに言及してたり一度に複数並べたりあるので必ずしも1呟き1アイテムではないのと実際購入済みのものもいくらかあるのだが、今私にはおおよそ1年毎日分のほしいものがあるということだ とても良いと思う 
(10/29ツイ)
 
 
 
以下丸山さんのブログから、また適宜抜粋してみます。
 

TwitterとTrickleの紹介文を端的にまとめると、違いがはっきりします。

  • Twitter: みんなの発信を見る → 参加 → 自分も発信
  • Trickle: 書き留める → サブスクライブ → 相互の影響

Twitterは発信を見る参加というワードからもわかるように、主体はネットワークです。 「自分」はサブ的な要素という構造です。 それに対して、Trickleは書き留めるサブスクライブというワードで表されるように主体は自分です。 ネットワークはサブ的な要素という構造です。

表面的にはTrickleでできることはTwitterと似ています。ですが、目指す構造(コンセプト)が違います。

この目指す構造が違うので、サービス上での体験も細かいところで変わってきます。例えば以下のような違いがあります。

  • Twitter
    • アプリを起動すると、フォローしている人も含めたツイートのタイムラインが表示される
    • いいねやメンションがあるとプッシュ通知が送られてくる
  • Trickle
    • アプリを起動すると、自分が書き留めたアクティビティが表示される
    • 自分のトピックをサブスクライブされたり、アクティビティをリンクされてもプッシュ通知はこない(アプリ内の通知はある)

※ ここでまとめたのはあくまでも「Twitterがどのような構造を目指して作られているか」であり、 もちろんTwitterを「自分を主体」として使っているユーザもたくさんいると思います。 (というか僕の周りはそっちのほうが多い気がする)

 

僕はTwitterが好きで2007年から利用していますが、2つ困ったことがあります

  • (1) その人のツイートについて、見たいものもあるけど、見たくないものもある
    • 例:技術的な話はみたいけど、普段の雑談や愚痴はあまりみたくない
  • (2) これをツイートしたいけど、興味ない人がいたり、マウンティングみたいに思われないだろうか・・・
    • 僕はソフトウェア開発に加えて、料理やM:tGなどが趣味なのですが、そういうのをツイートしづらい

これらが悪化すると、見たくないツイートを見せつけられ、他人の事を考えてツイートするようになり、結果として「徐々に自分が削られていく」ことになります。 でもそんなに辛いなら、Twitterやめれば?という話なんですが、なかなか踏ん切りも付きませんでした。 それと、僕は「記録していく」というのが好きな性格なので、自分の行動や思考を何かしらに書き残したいとも思っており、これがさらに事態をややこしくしています。

僕はここから、「自分が主体でありたい、自分への影響をコントロールしたい。でも一人は寂しい」というインサイトにたどり着きました。

ただ、インサイトは発見したけど、どうすれば解消できるか分からずもやもやしていたんですが、去年の初めに「トピック」というアイデアを思いつきました。 これがあれば僕が困っていたことは解決されるかもしれないと思い、すぐにプロトタイプを作って自分で使ってみることに。 そしたら(今のところは)思った通りに使えているので、このたびリリースすることにしました。

 

さてもう一度。もう一度冒頭記事の引用に戻ってみましょう。

 

アカウントが、趣味や特定の分野に関することを発信している場合、「日常をつぶやいて、フォロワーのタイムラインを乱したくない。みんなが読みたがっていることを発信しなければ、という意識のユーザーが多い」と山内さん。その結果、自分の生活や、日常のふとしたことがツイートしにくくなっていると分析します。

 

これですよ。これなんですよ。それ、Trickleで解決できますね?!?!!

ドンピシャじゃん。

 

②で言う「自が主軸」というのも、ホームが自分のアカウントに設定されていて、他人の言葉は覗きに行かないと視界に入らないから(それはサブスクライブしていてもそう)(なんならデスクトップ版には余所を見に行く機能はありません*5)。ただただ自分が放流したいように放流する、もしまぁ見ている人がいたとしてもそれは「この話題が流れてくると知って選択して見てくれている」ことが推定されるのでさほど気に留める必要はないと、こういうことなのです*6*7

 

どうですか、気になりませんか。気になってきませんですか。ということで以下、1年使ってきた個人からの推しポイントを挙げておきます。

 

 

トピックの設立閉鎖が簡便

先述したようにアカウント下にトピックを立てていく形、ということはツイッターのアカ分けのようにそれぞれにメアドやパスワードを用意する必要がないので、 パッと思い立ったらすぐにトピックの増減ができます。ツイアカはあんまり放置してると乗っ取りとか心配だけど、トピックについてはほっといたとしてもアカウント自体を動かしていれば管理下にある状態にはおさめられる。まぁそんなことしてるので私の140字(字書きトピック)は打ち捨てられて久しいわけですが…がんばろ…。

 


◆誤字脱字等修正ができる、字数制限がない(たぶん)

これは、最初はどうかなーと思っていました。というのも、私の言葉は冗長になりがちなので「140字という絶妙な制限があることで、言葉を削いでより的確にしていく訓練ができる」、また編集ができることは事後的な修正≒改変、改ざんを行ないうるということなので逆にツイッターの編集不可という点において「ツイは過去の私のその時点の確固とした言葉、思考、ゆえに損なうことのできない一定の価値がある」といったツイッターなりの利点があると思っていたからです(それはそれで今でも思っています)。いやでもマジ、編集できるのマっっっっジでいい。

言語化、他の物事を安易な比喩に用いることの問題とか、気の逸りのまま合う型を求めきれていないのに違う型を突貫で嵌め込んで置いてしまった自分への腹立たしさ、 かつそのときの実感が薄れてしまった後にその「固まった言葉」が事実だと、思ってしまうことの危険とかはあるけど

ちゃんとできるようになりたいと思ってはいる

というのは以前流したツイですが、 逸ってガコガコって形の合わない箱に無理やり入れた言葉、マジでいつまでもおさまりが悪くてぬぁぁぁぁぁ~~~ってなるんですよ。違う、この途中のここが違う、でもこれをやりなおそうとするとそこまでの連ツイ全部消してまた投稿しなおさないといけない、となると投稿日時というその感情の証左もまたずれこんでいく、1回やるぐらいならいいけど1回直してもまだやっぱりこれ違うなってなるとそうなってももうさすがにやりなおせない、クソっ、クソ、…ぬぁぁぁぁぁぁ

ということによく陥るので、見直してちょっとした一字二字や接続詞、表現等の差し替えができるのはほんとうに精神に良いです*8。もちろんそれで必ずしも自分の中の曖昧な正解と合致する言葉を探し出せるわけではありませんが、非常に便利な点です。

 

またこれは上のトピックの話と絡みますが、例えば心が離れてしまったジャンルがあったときにすべてが一線上に混在しているとどうにも避けるのが困難です。それを予めトピック分けしていた場合それだけを簡便に閉鎖することもできますし、合間のこの言葉だけは残しておきたいなというものを編集で他のトピックの所属に変更して避難させる、といった流れも可能です。これは好悪が反転してしまいがちなオタクには良い仕様なのでは…と遠くを見ながら…思うなど…

 

あと字数制限がない(※200字でたたまれはする)( ので200字分スペースを打ってから本題に入ることでネタバレ防止になるというテクニックもある)というのはさすがに限界を試したことはありませんが、今のとこ字数で弾かれたことはありません*9。勉強トピックでは解説を長々とコピペすることもあるので、長文を残せるのはすごいありがたいです。検索もできるので、前もここで悩んだな、という論点があるときにパッと引っ張ってこられるのでその辺りも 、ノートに書き付ける勉強ともまた差のある利点だなと思います。

 

 

◆程良いクローズドの空気

Trickleには鍵やブロック等の機能は(現状)ないので厳密にクローズドな空間というわけではないのですが、基本コンセプトがこれまでにお話したような感じなので他の存在を積極的には欲してない、意識に入れるつもりがそんなにないユーザーたちが集っている結果、疑似クローズドのような環境が保たれているように思います*10

仕事や勉強中の分野であったり何かを論じる語り口だったりって、「あんまり垂れ流してるとこいつしゃらくせぇなって思われないだろうか…(´・ω・`)」という気持ちと「一家言ありますよ的なよく分からん人には絶っっっっ対に絡まれたくねぇな!!!(💢°∀°)」という気持ちの両方が起こるのですが、トピックが分離されている・かつ疑似クローズドであるTrickleだとほんとうに思うようにそういった話がばんばんできます。とりとめなく自分1人の思考を連ねていくことができるのはとても良い点だと思っています。

 

 

 

と、こういったところでしょうか*11

 


どうしてもツイッターと比較する形で紹介する面が多くはなってしまいましたが、私はこの1年ツイッターとTrickleとを並行して使用して、やっぱりそれぞれはそれぞれで必要だなー、と思っています。

Trickleでは排他的(とまでは行かなくてもまぁ接触について消極的)に1人で歩めど、例えばLINEに投げればどうしても反応を強いてしまうところをツイッターに投げ込むことでゆるやかに人との繋がりを誘発できる 。あとやっぱりクローズドな環境では布教はできないので、一時ツイッターを休んでいた間にものすごい情熱で以てハマったものができてしまったときはめっちゃ困りました。そういうのはツイッターが向いてる。少年マガジンで連載中『獣の六番』本日発売最新10話、センターカラーのポッキー&プリッツ仕様トトニカめっちゃかわいい!!!1巻がもうすぐ11/17に出ます!!!!!「子どもと大人」で「生徒と先生」で「戦い方をコーチする側とされる側」で「少年と少女」で、このキーワードにどれか引っ掛かるものはないか、全部がちぐはぐに噛み合ったトトノくんとニカちゃんもうほんと好き、あのさぁぁぁ、私の源流はすべて麻宮サキだって言ってるじゃないですか、望むに関わらずやさしさを引きちぎって戦わざるを得ない人、戦いに出てしまう人、それでもどこかで普通に生きたいと願う気持ちがない混ぜになる心、力は強くて身体だってそれなりに大きくて普段は見えなくたって彼の心はまだ幼くて、そこに共にあろうとする大人、あぁ、あぁ!!!(発作)

 

 

『獣の六番』よろしくお願いします。 1話と1巻とポッキー&プリッツのトトニカ貼っておきます。

獣の六番 - 永椎晃平 / 【第1話】のけもののけもの | マガジンポケットpocket.shonenmagazine.com

 

 

 

 

 

 


というとち狂いはまぁさておいて。

きっとこういう「気兼ねない」使い方でものを書き付けられる場を欲している人たちは結構いると思うので、 いちユーザーの勝手ですが、 Trickleがそういった方の手元に届いて広まって、ずっと続いてくれるといいなぁ、と願いここに記します。

 

 

 

ちなみにこれ先月の朝のやつなんですが、 これTrickleをおすすめする中でも高位の利点だと思いますね!(*゚∀゚)


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おしまい

 *12

 

 

 

*1:私自身は前アカで09年ぐらいから?と、12年に今のアカに移行してツイッターを使っていますが、あんまり環境の変遷の有無や程度は覚えていません。前のが鍵アカ(今は暫定鍵アカ)だったからかもしれないし、単純に物心がついていないだけの気がしないでもない

*2:みんな「ツイッターお前は!インスタグラムにはなれないんだよ!」と言ってる我がTL

*3:一度不躾ながらツイッターで直接問い合わせるという所業をしてしまいましたが、丁寧にご回答いただいてしまいました。その節はありがとうございました…

*4:このようにTrickleにおける用語はあるのでできる限りそれに倣うつもりなのですが、「呟き」だけは個人的に他に代替させることができませんでした。呟き、呟く、と表現してしまうことがあります。申し訳ありません…

*5:デスクトップ版を利用するには、まずandroidないしiOS版でアカウントをつくっておく必要があります

*6:個人的には、サブスクライブされてるとちょっと意識に上ったりはします。現在友人1人と繋がっていますが(私も相手もお互いの一部のトピックだけとりあえず見ています)、会ったときに私が流していたことが話に上るとフヒョッとしますちょっとこそばゆい。ツイッターよりちょっと閉じたところだからでしょうね

*7:もしもの話ですが、この先、悪意を持ってヲチったり、閉じたところに置いておくつもりのものを殊更に外に晒して持ち出したりするような人に入り込まれてしまうと、ツイッターが変質したと言われたようにまたTrickleも、世間と地続きにされてしまうのかもしれません。どうかそれは避けられたら、この場が守られたらと願っています

*8:体感としては、結局あんまり昔のを直すことはないです。せいぜい1日内のやつぐらいかな? あんまり考えが違ってきてたらむしろ引用でツッコむかな

*9:問い合わせをしたときは、書き込みができなくなってしまって、1つ1つの分量は問題なくてもアカウント全体でデータ量が重たくなりすぎてしまったなどあるのだろうか?という素人考えによるもので、ひとまず再インストールを試すに当たってこれまでのログは消えてしまいますか?というお尋ねをしました。結果としてはちゃんとアカウントにログインすればログは残っているとのことで再インストール、無事に調子も戻って書き込みができています。それにしても累計かなりの文字量が嵩んでいるので、この先もよろしくね…!という気持ち…バックアップって残せないかな…

*10:丸山さんは「ゆるやかに影響を与え合う」ことも効能の1つとして挙げられているので、どの程度他を摂取するかは個人のさじ加減かなとは思います

*11:敢えて要望を出すのであれば、

・引用元の日時も表示されるとうれしい

・アクティビティタイルが月単位でも選択できるとうれしい(週単位だと、呟きの少ないトピックはちょっと手間なので)

・リンクや画像の共有ができるとうれしい

等のところです(強欲)。個人的には1つめが一番かな…

*12:1つ前の記事でもTrickle布教してます

bookmared.hatenablog.com

「食べる」を「選ぶ」ーー2019年振り返り

さて2019、めっっっきりまぁーーー記憶が長続きしなくなりました。「何かに対して執念を持つこと」、「その主張しらしめのために精魂使って偏執を書き残すこと」に気力体力を使うのができなくなってきたとも言えます。これまで衝動で、ランナーズハイであるいは執着で何十もブログを書いてきた、その都度踏み締めていた足がすとんと崩れてしまった。

その要因の一つはまぁ10神ACTORを離れたことでしょうか。えっ前のブログたった4ヶ月前やんって話なんですが、
 

bookmared.hatenablog.com

 

あの時点であんなに感傷的に、それでいて前向きにいたのは決して嘘ではないんですが、いかんせん、いかんせんその後の運営がクソすぎてストレスが半端なかった。振り返りブログの冒頭が罵倒から始まるのもいかがなものかとは思いますがあっちが先に売ってきたケンカだこの野郎ぼてくりこかすぞという運営への気持ちで荒みまくったので、ここを処理しなければ進まなかったのです。

**ここから愚痴だから飛ばしていいよ!**
なんというか、私(語弊を恐れずに言えば「私たち」と言ってもいい。もちろんまだ彼ら自身の力を信じている人たちはいるだろうけども、こんなに一斉に人の心が離れていってる様を見ることも結構ないと思う)がこれまで好きだったものを運営が全部ゴミ箱に捨てた。それが躍進のために全力で舵を切ったもので私がついていけなかったんならまだしょうがないけど、お世辞にもあの運営に計画性があるとは思えない。いやー10人を3ユニットに分けるのは機動性の問題として分かるけどそうしてこれまでの曲が全然見られなくなってやるのがコスプレアニソンカバーって何やねん。で新番組が始まったと思えば本物か演出か知らないけどマネージャーが酒飲んで前代未聞の大赤字のお荷物グループって笑ってたらしいですね。一回も見てないけど。むしろ演出だとしたらそれを良しとする性根に引くけど。それで街中で一般人をスカウトして育てようとするって本体育てられてないで何言ってんだ??? 先日は前からずっとがんばっていた弟分グループが、これまで一回も単独イベントできてないまま1月末に解散ライブをすることが発表されました(キャナルで一回インストア的なのはあったけど、8月のサンパレスに立つ時間を獲得するためにチケット手売りノルマも抱えていましたね)。どっちかっていうとちゃんとした人材を放置していた運営が三行半叩き付けられてたんだとしても全然おかしくないし彼らにとっては足枷がなくなって却っていいことだと思いますが。いやそこ育てられてないくせに何言ってんだ???(2回目) また親しみやすさと馴れ馴れしさって全く別物だと思うんですが夏以降公式アカはまっっったく後者に落ちぶれてるくせにイキってて、言うなればあれ「推しと推しの会話に割って入るクソリプオタク」と同じウザさなんですよ。でその全体にさっき言ったような「お荷物グループ」、タレントをけなしてもいいみたいな空気が見てとれるのでめっっっちゃくちゃストレスフル。イベントも、「今は地道に、短時間でも露出を重ねていっての雌伏のときだ…」っていうんじゃなくて、いや単純に場当たりでやってんだろと。九州メジャーデビューって言ってこもったイベントのハコは天神のキャパ100ぐらいのところでそれって外の認知高めるつもりが見受けられないし日程発表の極端な遅さとかキャスティング後出しとか都合つけて来るファンの方のこと舐めきってるっていうかそれって集客の程度も読めてないって話ですよね今まで何やってたんだ???それでいつもいつも県外の方に負担をかけてるばっかり。ハイステ千秋楽でライビュがある日にバンドユニットのライブ日程をバッティングさせるのもスケジューリングって知ってるか???って感じだし、そうして最後にはあなたがたがフロントマンとして荷を背負わせてきた坂田くんの卒業ライブ、4/1、2の年度頭ど平日ですよ。いや人を集める気があるのか? というか彼に花道をつくろうって気があるのか???
**ここまで!!!**
とまぁ突き詰めればもっと微に入り細に入りあるんですけどそれで埋まるのもなんなので。ともかく、あっちが全部全部全部をゴミ箱に捨てたもんだから、すん…って無関心になってしまった。ような感じです。私の知らないところで大成してくれるなら良いです。
入れ替わりにというか夏頃のタイミングであんスタを始めたんですが、間違ってもていよく次の男に行くために殊更に砂かけしてるとか思われたくないんですよ175でもなし。お前のことはお前のこととして憤ってんだ聞いてるかSME
 
 
 
というようなことはとりあえず。
実際、ジャンル(ジャンル?)過渡期に当たって落ち込んだのは事実です。5年周期どころではなくこんなに早く10アクを離れることになるとも考えてもいなかったし、好きだって繰り返し繰り返し盛り上がってきたものを翻って攻撃して悪し様に言って、またその口で同時に別のものに好きと言うのが、ヒステリックで見苦しくしんどかった。また今好きなものをいつか攻撃するのか?と思うと自分の人間性が醜悪すぎてしんどくなったしいっとき心底オタク辞めたいと思ったけど、結局今に至ります。

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結論至った行動はなんというか、「自分の疲弊如何で自由にする」ことでした。人を攻撃するのは良しとはしないけど、これは自分の憤りや疲弊を誘発するな、今誘発されている状態だなと思ったらもう余計なものを摂取するのはやめる。拒絶する。あとは、今後も一生付き合うことになる自分のことをもっと軸に据えて、「自分をおだてる」「自分の機嫌をとる」方向にトレーニングをしていこうと思うようになりました。言うなれば「ジャンル:自分」です。
何せ人間1回目の拙さなので、世にはいろんなご機嫌取りアイテムがあることもそのトレーニン法も未知です。それをちょっとずつ意識して選択しだしたのが2019年だったように思います。 

 

例えば美容院ともちょっと和解の兆しができました(本当に大人か?)。なんというか美容院って、もうちょっとジムみたいな感覚で行けばいいのかなと理解しはじめて。ジムって行ったら前提に目的があってそこからトレーニング器械なりプログラムなりを組むしその補助のためにトレーナーの方がいるわけじゃないですか。それが美容院だといきなりこっちもそういうの当然分かってる前提でいきなりメニュー選ばされるんですよ。こちとら梳くもレイヤーも段を入れるも未だによく分からないが?!!?!いきなりAボタンを押すかBボタンを押すかではなくてキックが出したいかパンチが出したいかで選ばせてもらえないか?!!?!と。 …等々分解すれば美容院に対する苦手意識の根っこはこういう部分の通訳がずっと存在しないことにあったのではないかと理解したのです(ここに至って尚責任の所在を向こう側にしようとしている。でも美容部員さんはそこ親切じゃない?!!?!)。でまぁ、であれば、あぁ、私は髪のトレーニングジムに来たんです、私も努めますからトレーナーとして居てくださいと開陳すれば良いのかもしれないなと処理するようになりました。えっどうなんですか?みんなそうだったりするんですか? 19年行ったところの美容師さんがわりとそういうスタンスを受け取ってくれそうな人だったので、なんとか1月にもう1回行きたいと思ってはいます。思ってはいます。トレーナーがいてくれるならこっちもがんばるよ…。
 
 
自分が主ジャンル、というのは17年の「分ける」も18年の「変わる」もその萌芽ではあったんでしょうが、19年はそれをより意識的にしだしたというか。平たく言えば自分に都合のいい取捨選択を積極的にしていこうという態度に相成りました。物心つくのが遅ぇ。
というところで以下2019年摂取のまとめだよ!!!
 
 
 
 
◆トレーニングに際してテーマ(ソング)
燦鳥ノム『Life is tasty!』


Life is tasty!/燦鳥ノム【オリジナル曲】

サントリーの公式Vtuberの人のオリジナル曲です。歌がうめぇ。サビ前の
一人一人全部違う「生き方」の香りを
好きになれるように愉しめるように
ふわりと、気楽に考えてみませんか?
この1番もいいんだけど2番の
貴方のために準備されてるこの世界の味を
好きになれるように愉しめるように
ゆるりと、気楽にお付き合いしましょうか
が非常にありがたく好き。この世界には!私のために!何かが準備されている!うわぁーーー疲弊を煽る邪悪など知るか私は私のために!楽しんで生きるんじゃワレェ!!!という気持ちになります。(曲はもっとかろやかだよ)
 
 
はらだ有彩『日本のヤバい女の子』
 
こんな文脈で軽率に引用するのは己の力不足が露呈しすぎて非常に不本意なのですが、世の人に読んでほしい御本なので…(私が触れるまでもなく既に広く読まれている)。
昔話に出てくる女の子たちの設えられた役割を取り払いその素顔を覗き込んだとき、そこには現代の私たちとまるで変わらないような感情があるのではないか?
「ーー昔々、マジで信じられないことがあったんだけど聞いてくれる?」
そうして感情を分かち合って、たくましく生きるための糧になる御本。私が特に好きなのは「CASE STUDY 7 第二の人生とヤバい女の子ーー鬼神のお松」です。
 
まもなく、第二幕が始まります。お手洗いやカフェに立たれているお客様、戻られてもそのままぷらぷらしていただいても結構です。ただし開演のブザーはけたたましく鳴り響き、会場内の照明は演出のためいったん消灯いたします。上映中は携帯電話の電源をお切りください。少しでもうるさくするようならこちらにも考えがあるぞ。ご気分の悪くなられたお客様は、各自でどうにかしてください。きっと私、せりふに夢中で気がつかないと思うから。
 
いくつかweb上でも公開されているのでぜひ。
続刊『日本のヤバい女の子 静かなる抵抗』もあります。
 
 
この二者を陽光と烈火みたいな感じで極にしている。
 
 
 
 
◆下地に敷いたもの
気兼ねなくアクティビティを書き留められるサービス「Trickle」

細かいことは制作者の方や使用された方々のブログに詳しいのですが、属人ではなく「属トピック的」ゆるやかひとりログがTrickleです。
ツイッターだと「私を」フォローすると自動的にいろんなジャンルが分離しきれず混線して流れてくるわけでそれが副流煙的な良い面でもあるけどw、対してTrickleは「トピックを」フォローする形式です(用語的にはサブスクライブ)。今私のつくってるトピックはこんな感じ。
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見る側は私の日常や特定のジャンルに興味がなければそこは最初から眼中に入れないという選択ができるし(それでも私が完全に仕分けしきれてない感はあるけど)、私は私でそれを理解した上で見ている人しかいないと割り切ることができるとなんとなく意識が自由になれる。特にあんスタは気軽に撮れるせいでスクショ芸が激しいので、それを躊躇なく放流できる場があるのはハマりたてのこの時期にとても良かったです。
 
私はたぶん、どちらかというとツイッターを「無尽蔵な読み物」としてではなく「頭の中で廻る有象無象の思考を吐き出したい」場所として必要としていたんだと思います。その上で私の場合どうにも現状ツイッターだと「人に見せる」を意識しすぎてしまうきらいがあって、それは文ひとつとっても「〜なんだけど」とか「〜と思ったら」とか前置きをしてしまいがちな辺りに顕著だったのですが、Trickleを使い出してから本当にしょうもない一言を垂れ流して頭の外に出せるようになったので頭がちょっと軽くなりました。マジでとりとめないことを放流している。
 
そもそも字数制限が(たぶん)ない(200字で畳まれる)のでただただ吐き出すのにはめっちゃいいし、後から誤字脱字の編集もできるのももちろんですが、地味にいいのがトピックの変更もできること。単純に誤投稿を編集できるのもあるし、例えばこれとこれだけ他のトピックに避けさせた上でそのトピックを消すとかもできるんじゃないかなー、と思います。ツイでアカ分けしようとするとその都度メアド用意しないといけないけど、トピックの増設閉鎖はすぐできる。良いです。
あと若干ネガティブに言うと、今ツイログをあさろうとすると必然的に10アクのことが混じってきてストレスなんですよ。後々そのトピックを隔離できるという使い方も、一つなのかなと思ったりする…ね…。
予想外に活用できているのは「☆」トピックで、気になった雑誌の付録、店頭の商品、読もうと思った本等々、ツイッターのふぁぼをより広く使えてそこだけ辿れるっていうのは結構便利です。
もし要望が上げられるなら、画像やツイの共有ができるようになれば楽だなぁーというのと(その都度Trickleの方から添付とかコピペしないといけない)、スクロールバーほしいなぁくらいです。(たぶんスクロールするほど大量にログを残す使い方が想定されていない)
ひたすら垂れ流したい同志にぜひ。
 
 
 
◆自分のテンションを上げた買い物
マジョリカマジョルカ ラッシュジェリードロップEX

www.shiseido.co.jp

まつげ美容液。かねてよりご説明を重ねてきたように髪が細い私はまつげも貧相だったので確かGW後ぐらいから使用開始して、かなりすぐに「私に⁈下まつげがある⁈」「まつげ⁈混み合ってきました⁈」等変化が出た覚えが。あと9月ヒプマイのライブ後ぐらいに、ほら黒目の上って同じ色だから分かりにくいじゃないですか、それが「ここにも!まつげって生えてんだな⁈」って感じで存在感が出るようになった。気がする。たぶん長さより密度と強さを高めるやつなので元々毛量の多い人がどうかは分からないですが効果が分かりやすいので楽しかったです。いかんせん目そのものが小さいので何ですが。
あと私、ずっと髪のこと少なくて細いって言ってたんですけど細いだけで本数は普通らしいですよ!19年初めて美容師さんに教えてもらった!マジでそっから!!!
 
 
TOCCA ハンドクリーム ステラ

シブヤのディビジョン曲が良かったのはもちろんですが今年の主戦場がスタァライトおよびあんさんぶるスターズ!な上に自ユニが流星隊ともなれば星モチーフが集まらない道理がない。ブラッドオレンジの香りということでとても良いです。で、私の場合「よい匂い・手触りのハンドクリームを手にした」ということ以上に、「ハンドクリームを日常的に塗布する生活になった」こと自体の方が主題なんですよ。マジでそっから(2回目)。なので易きに流れる私はネジ式蓋のステラより安価のパコって開く蓋のクリームの方が開けてるといえば開けてるくらいなんだけど(お前…)、それでも十分「今までと違う」ができているのでそれでいいです。
 
 
uka ネイルオイル 7:15

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ただしハンドクリームでもさかむけがなかなか頑固で治らなかったので、前からマニキュアほしいなぁーと思っていたukaにこういうのがあると知って買った。小市民根性でこの大きさに3300円出すのにおののいたが買った。結果、すげぇ。すげぇ心が潤う。こんなかわいいもので己の身体を気遣っているという行為が非常に己の機嫌をとる(さかむけ治療は途上というところ)。容器が磨りガラスなのと、あとukaのマークってかわいいですよね。実際、時間帯イメージで複数種類ある中で好みの匂いのものを選べたので自分の指先からいい匂いがするのが良くてつけた後必ず嗅いでえへらっとしてしまいます。
元々紅茶の匂いが苦手で秋口は金木犀の匂いで死んでいるような人間なので匂い系のものはせいぜい軽い柑橘系ぐらいしか無理と思って避けてきたんですが、7:15はサンダルウッドというやつだそうで。自分が手に取れるものの可能性が広くなったと思えるととても良いですね。
 
 
セシェ・ヴィート

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ネイルを綺麗な見栄えにしたい欲。先述のTrickleで綺麗なセルフネイルをされているトピックを拝見しているのですが、そこから情報を得たすごいつるっつるになるトップコート水分があってぬめりのある滑らかなガラスというかめちゃくちゃ磨き上げた碁石というか(触ったことない)めちゃくちゃいい手触りになるので面積の広い親指の爪などをよく触ってしまう。むふってなる。良い。
 
 
マイクスタンド

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楽しい。 
 
 
 
◆19年の主戦場
少女☆歌劇レヴュースタァライト
18年から引き続き。7月に舞台#2再演、11月に3rdライブとそのディレイビューイング、それらに関連する各種つべ配信があって、それから今年になりますが総集編と完全新作のアニメ劇場版が決まっていて、当たらなかったけど遠足のレヴューがあって、4月にはバンドライブと大運動会があって、7月に舞台新作があって、…もりもりすぎでは?!!?!
直接の関係ではないですが10月にははるちゃん(岩田陽葵さん)がTCG講習会の福岡会場に来る機会があったので気後れしつつ生のはるちゃんにカードゲームを教えてもらった上に握手してちょっとお話するというイベントをこなしてしまいました。はるちゃんかわいい。はるちゃんめちゃくちゃかわいい。講習会中1メートルくらいの近さにずっといたのに現実味が全くない。握手の記憶って1秒で消えるのなんでなんですかね???
 
 
あんさんぶるスターズ!
そもそも友人に18年末に瀬名泉を巡る三角関係のプレゼンを受けていた下地があったのですが(布教ではない。なぜなら高校時代の友人面子は趣味嗜好が全く被らないし互いの違いを理解しまくったまま云年続いてきたので自分と同じものにハメようという気がさらさらないからです)、上半期現場を制限していた時期に支部先行履修という悪い進研ゼミをとってしまったのが運の尽きでした。いや違うな、先に2月頭に中の人ライブ円盤の販促CMを見たんだな。ハマ(浅沼・神尾・駒田各氏)とか帆世さん(ぬまてれで木島さんと出てた)とか顔の分かる面子がいるのが面白くてそこから支部だ。で、いや、支部先行履修がいいとは思ってはないんですが、落ちたんですよね。守沢千秋に。いやーーー私、分かりやすすぎないか? 実は友人には衣更くんかなと勧められていたんですが、この間会ったときに「衣更くんも好きだけど、けど衣更くんも仕事で死にそうではあるけど自分が死んだら悲しむ人がいるって分かるからちゃんと踏みとどまるじゃん、でも守沢さんはさ、…死ぬじゃん…!」と己の業を語ってしまった。もう諦めた。私の推しはみんな麻宮サキに帰ってくる。分かった。分かったよ!分かりましたよ!!!
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千秋くんちゃんと周りを頼って生きて…。
 
で、試験終わって8月からアプリ本体を始めたところ、ちょうどアニメ放送が始まった後のタイミングだったので過去のイベントが簡単に読めるようになっており、うわー!読むものがいっぱいある!うわー!!!ってなってだかだかやりはじめました。これまでソシャゲってまだるっこしくて全然できなかったんですが(自由度が高いと疲れる。スタリラもチュートリアルでがーってなって閉じてしまった…)、あんスタは適度にタップしていればきちんと中のブラックボックスが機能して続けられて難しくないのも良かった。アプリでおおよそストーリーを読みまくって好きな子たちは千秋くん、しのむちゃん、みかちゃん、友也くんです。しのむちゃんというのは忍くんのことです。気持ちが悪いですね。まぁこの辺りにとち狂った様を見たい人はTrickleのトピックを見にきてもらえたらいいかと思います。
 
で。これまでアイドルなり、三次元の人を推してきたのでやっぱりアイドルとか人が目の前で動くコンテンツって楽しくって。ARライブのライビュにも3回入った。この間久々にMMDを見て思ったんだけど、ボカロのみならず今の世代ってMMDネイティブでもあるからああやってキャラクターが歌って踊ってっていう様にもすんなりそういうものとして受け入れて興奮する素地があるのかもなぁ。みんな生きてるものとして本気で叫んで本気で演奏して演出を当ててた。楽しかったです。
 
 
 
19年得た総括。
現場が好きです。現場をずっと摂取していたい。
舞台でも映画でもライブでも、2時間3時間拘束されて眼前にいろいろなものを見せつけられて。脳がぎゅるんぎゅるん動く。舞台中スマホ切れよって注意ってよく回ってきますけど、私はスマホを切る瞬間ぐらいにぐっと心臓が重たくなる。あぁ、ここまで来てしまった。何を見せられるんだろう。私に受け止める体力があるかな。あぁ、ここに縫い付けられてしまう時間を選んでしまった、そうでなければ安穏と、だらりと歩いていられたものを、あぁ。ーーそうしてすごく重たい心臓で硬直して迎えた幕の向こうで、結局いつも私はきらめきに、眩さに連れ去られてしまうのだ。
現場の後は日常では出てこない言葉たちがとめどなく溢れてくる。私はそうやって開かれる私の言葉が好きで、そうして私に世界をくれる人たちのことが好きで、20年も、できればたくさんの現場に入れればいいなぁと思っています。それを当たり前の顔して迎え撃つために私は私の日々を上向きにしていく。私はそれを選びたい。
2020、好きなものだけ食べていくぞ。
 
 
 
 
 
*
好きだった自分の現場後垂れ流したち
 

 …ヒプマイ4th LIVE後 アリーナやべぇほど近かった

 

 …3年ぶりの真田に

 

 …ONLY YOUR STARSはほんと良い曲ですね…

 

 …言うなれば道枝ラインです

 

 …森羅って日常で出てくるわけでもないんですがあの瞬間は確かに思ったんですよ

  

 …生きてるんですよねぇ 彼ら 生きてるんですよ 私たちの目の前にいる限り

 

 

 

 

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あっあと今年はいい加減試験に受かるのと、絵の練習します!

 

 

愛惜の花束を君に

 

「さよなら、10神アクター」*1。今日行なわれたライブのタイトルは伏線通りの回収がなされてしまった。
我々と10神ACTORとがではない。
メンバーのフロントマンとも言える坂田隆一郎が、来春でのグループ脱退を発表した。
メンバーには相談がない状態で。福岡サンパレスという大きなステージの、その壇上で。*2

 

 

そもそもは18年10月九州ツアー初日長崎にて、サンパレスでのワンマンが告知されたことに始まる。サンパレス。その図抜けて格別感のある会場に私たちももちろん、メンバー自身も興奮に逸っていた。どもるように何度も「サンパレスよ?!」という声を繰り返した。
開催が近付いてきた5月、タイトルの発表である。「さよなら、10神アクター」。この疲弊を煽る邪悪。急に提示されてもまぁあれなのだが、実際のところ、そこに至るまでの間にこのタイトルを受けて「本当にそういう可能性もあるのかもね」、という考えを頭の隅に留め置く空気があったのも否めないのではなかっただろうか。冠レギュラーの終了、片や始まった連続ドラマの放送局の偏り*3SONY所属のグループを越境させた歌唱ユニット(10神ACTORからは3人が加入)の東京での仕事。そういったアンバランスさに対してのおそれは、ある程度の受容態勢をつくりあげていたかもしれない。本当の解散、あるいはメンバー減。
そのさなかでライブに先んじて、9月に九州限定メジャーデビューとしてアルバムを発売すること、この10人でのデビューであることが報じられた。それでもライブは「さよなら、10神アクター」なのだ。元々ドッキリなどが嫌いなタチだというのもあって、そう提示する意味が私には分からなかった。*4

 

そうして迎えた当日。結果として私たちは油断したのだ。


夜の公演を控えて11時、前日に突如始まったカウントダウンがゼロになった瞬間、9SPなるページが更新され、複数の内部ユニットが発足する旨が示された。本体グループは並行するのか休止状態になるのか、またそうなった場合露出の差が生まれてしまうのではないか、…そういった疑問を余所にそれは、30分ほどして見られなくなる。そこには新たに21時をゴールとしてタイマーがセットされていた。ライブが終わる頃。まさか、明確な区切りを設けて行なう性質のはずのものですら「間違って」やったのか? 少なくとも私の運営への評価は「それがありえなくない」という信頼の低さだった。*5 *6

 

そうして始まったステージは、「ライブ後に解散を告げられる未来」を知りタイムリープした2名を契機にしてその未来を変えることを目指し全力でライブを行なう、という筋で展開された。楽しかった。叫んだ。馬越くんがかわいかった(ライブになると99.9%馬越くんしか見えなくなる。ダンスがタイプすぎるので…)。
「解散?何の話だそれ」
ラスト、スタッフの応答により未来は更新された。そこから目まぐるしく発せられる9SPプロジェクト、そうしてドーム公演。SONYが主導し複数の九州ユニットに競わせた上位9組により、10神ACTOR単独ではないとはいえ、22年にヤフオク!ドーム公演を実現させるというのだ。夢物語のような展開。ドーム?ドーム?!ドーム?!!?!
フライング疑惑の内部ユニット結成もその一環だった。各々の曲も披露される。それが入るアルバムのジャケ写もめっちゃかっこいい。
なんだ。「さよなら、10神アクター」というタイトルに依るあれこれは取り越し苦労で、疲弊もしたしプロジェクトの具体的な展望はまだよく分かんないけど終わり良ければ全て良し、ある意味茶番、予定調和だったのだ。「解散、ないんだって!」そう走り込んできた、お芝居のように。

 


そうして最後に彼がその油断を、すべてをひっくり返した。彼はずっと爆弾を抱えていたのだ。
「僕は脱退します」
「この9SPプロジェクトには残るけど、10神ACTORの坂田隆一郎として立つのは、来年の春までです」
油断していた私たちが初めそれを本気だと受け取らなかったのはともかくも、壇上のメンバーが、いちばん下手側の彼に居向いたまま、皆、絶句した。
いや、いやいや、さっきまでのは手玉が分かっていたからこちらは油断してたけど、これも嘘でしょう?ステージの上の皆は分かっててやってるんでしょう?坂田氏の深刻な言葉も、思わせ振りな演技でしょう?と。

そうした胸のざわつきが真実のものだと知ってしまったのは、岡くんが泣きはじめたときだっただろうか。誰がどんな順番でどんなことを言ったかはもう正確ではない。
ただ、岡くんは先述のドームプロジェクトを出して「そのときそこに立ってなかったら絶対に許しませんからね」とぼろぼろに泣きながら見据えて言ったし、「補足するけど」という言葉を確かに使って「俺たち9人だけじゃなくて、抜けた坂田のことも応援してほしい」と言い「ドームのときに『抜けんどけば良かった』て言うなよ」と茶化した馬越くんがその後最後の方には歌えなくなったこと、普段トークで前に出ることの多くない健登が自分から発信して、「りゅうくんが決めたことやけん、それがいいと思う」と言ったこと、裕貴が折に触れ「俺らも戸惑ってる、ドッキリとかじゃなくて本当のことと思う」、と話の筋道を立てようとしたこと。北田くんが最後に「りゅうくんに大きな拍手を!」と大きく手を上げて言ったこと。松島くんはその告白の後何かにつけ「皆で歌う『最後』になりますから」、と繰り返し言っていて、あれはいつものMCとしての進路づくりという以上に、そんな爆弾を投げて寄越した坂田氏への当て付けのようであったかもしれないなどと思う(松島くんの実生活一人っ子に近い末っ子性質好いてるので非難ではないです。いかにも、いかにも人間ぽいなと思う)。慎さんも確か何かを言いかけては場を開くまでのものではなかったし、マークさんモトはずっと黙ってたんじゃないかな。
それぞれが、それぞれ必死に感情の処理をしようとしていた。

 

 

ちなみに先程も言ったが私は舞台はともかくライブの現場に入ると99.9%くらい馬越くんしか見れなくなってしまうので、坂田氏が公演中どういう表情をしていたかはあまり分からない。ただ私がちらりと掠め見た限りは、とても、とても楽しそうだったと思う。

 

 

告白を述べる中で、「ソールドアウト、…ソールドアウトだけがすべてじゃないんだけど」という言葉が出た。18年3月の福岡市民会館、そうしてサンパレスの公演は、満席には届いていなかった。それを苦渋の声で発するのは、フロントマンとしての彼だった。

 

 

私は以前こういったことを言っていて、もちろん皆が確実に変わっていっているのだろうし表に出て分かるものだけで判断すべきことではないんだろうけど、途中から参入してきたオタクにとって坂田氏は、「いちばん変革した人」だった。
ロシア系とも間違えられるような整った顔立ち、バンドのボーカルなどの経歴等々にて「王子」という冠は早いうちからあったにせよ(あるいはものすごいゲラな素とかも出てたにせよ)、映像で見る当初の坂田氏は、少し脇の位置でなよやかにいるような印象の人だった。けれど私が初めて見た10神ACTORの舞台『ピボットターンで振り向いて』の主演は、彼だった。遅くともこのタイミングにおいて以降の彼は、明確なリーダーポジション不在のこのグループにおいて、フロントマンであると上から位置付けられていたように思う。そうして彼が、それを背負おうとしていたとも。

 

 

彼が勝手すぎるとも、残りのメンバーは彼に背負わせるしかないほど力不足であったとも私は決して思わない。けれどもしかしたら、だからなのだ。皆、皆が精一杯で、それでも夢みたいな「ドームを満員にする」という現実にはまだ遠い、遠いとしたら。
それを突破するには痛みを与えるしかなかったのだ。自分と、大好きな人たちと。そうして私たちに。
「覚悟を決めよう」と。

 


最後に皆で歌わせてくださいと彼が言ったのは、10神ACTORのデビュー曲だった。
『Chase Your Dream』。
それまでメンバーのやりとりを息を震わせて見ていた程度だった私が、この日初めて映されたモニターの歌詞を見て、あんまりだと泣いた。あまりにもできすぎている。歌が跳ね返るとはこういうことか。

 

進め!進め! 足跡つけて 何か見える日まで
届け!届け! 描いた通り 君は信じて進めば良い

一人きりで 何も見えず 手探りの闇も 自分信じ 止まらず進めば 明かりが差す

 

 

 

大きな、大きなハレの舞台。それを彼は台無しにしたとも言えるし、一方ではここにしかないタイミングで楔を打ち込むことを選んだのだとも、言える。私にとって彼は、後者なのだ。

 

 


以前のブログで歌詞分析を行なったときに、10神ACTORの曲には「僕」よりも「僕ら/たち」という言葉の方が多く、そうして「君」と交差し道を、力を分かち合うような場面が一貫して述べられている、というようなことを言ったことがある。
坂田隆一郎。「君」が「僕ら」と別れたあなたになってしまうとは思いもしなかった。

 

立とう。皆でドームに。そのために君も僕らも、そうして私たちも、前に旅立つのだから。

 

 

 

 

*1:正式には「さよなら、10神アクター ~発表ましまし☆~」。ましまし☆じゃねぇわボケ

*2:ちなみに以下「坂田氏」と呼んでいるのはいつも通りのことであって、別に今回のことで他人っぽく扱ってるとかではないです。

*3:全国10局ネットとはいえ、それまで冠を放送していた九州4局は福岡を除いて切られた形となった。

*4:これは「意図が掴みかねるな…」というソフトなやつじゃなくて「それをやる側の人の神経が理解不能」というやつですよ。

*5:例えば15日、台風に伴う物販実施判断ツイートを行なったのは、その前日に自ら告知した時間より40分ほど後のことだった。

*6:結局この件については真偽はよく分からない。分からないけれどまずそもそも「発表ましまし☆」とサブタイつけてライブやるのにその時間以前にカウントダウンが完成するHPって意味分かんないですからね。できたHPも結構杜撰だからなお前。

Drink undrinkable ーーシノギ(Dead Pools)につき一説

水はどういった容器に入れどれだけ傾けようと自ら水平を保つ。だからこそ一見無関係でありそうな「法」という字の部首はさんずいなのだという説を昔聞いてなるほどなぁと思ったことがある*1。平らかにあれ、平等にあれ、公平にあるための寄る辺となれと。

この記憶が引きずり出されたのは、MAD TRIGGER CREW『シノギ(Dead Pools)』の全体があまりにも、暗々とした海/液体のイメージで一貫し作り上げられていたからだった。



ヒプノシスマイクにおいてヨコハマとカナに開かれた地名そのものに最早表意は読み取れないが、現実の私たちはそれが海に開けた地であることを知っている(また作中でもそこが「みなとみらい」と冠されていることは明らかにされている)。これは他の3ディビジョンにはない特徴であり、だからこそその情景を描く上で有意に働く。
単純な背景セットの話ではない。言葉の選択、引いてはそれらが立ち上げる匂いと感触の話だ。


左馬刻が声にする「泳いでる」「プール」は連なったイメージとして分かりやすいだろう。水中を行き交うように自由にすれ違う人々。好きなだけ「泳が」された対象たちが住む場は、理鶯に「なみなみと注がれた欲望のプール」と再起されることで個体/固体ではなくやはり液体のイメージを提示する。それをMTCが「飲み干す」のだ。
そうして銃兎のイメージ形成は更に作為的である。「金と暴力にまみれ溺れ」るという一定程度の定型の後に「毒も皿まで飲み込める」と続けられたそれは、“毒を食らわば皿まで”という成句を捻り切っているのだから。*2



この曲において“食う”というのは左馬刻冒頭の「顔で食ってる商売」と銃兎の「正義とやらでおまんまが食えてるならば」の2箇所のみで、それらは両者とも、典型的な字義ではなく転じた“生活をする”という意味合いに絞って使われている*3。もっと平たく言えばそれは“生きる”、である。


彼らの生き方はきっと"飲む"ことなのだ。噛んで千切って吐き出す好悪選択の余地はない、「全て」を「飲み干」して、生きる。*4





頭の一説を思い出した後軽い気持ちで、ヤクザと警察というある意味法に近しい者、「ドクトリン」を掲げる軍人をヨコハマに配置するのもなるほどかなぁ、などと思ったりした。



左馬刻がいちばん初めに提示した言葉は「Life is not fair.(公平なものなど存在しない)」である。*5
海の街ヨコハマで「全て」を「飲み干」して強くあろうと生きる君とMTCは、ある意味公平かもしれないね。




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*1:そもそも「法」の元の形はかなり複雑で右上に霊獣を表すパーツがついており、字義の成り立ちにはそれを踏まえる必要があるとする http://kanjibunka.com/kanji-faq/mean/q0302/ ただ一応やはり一説として水の性質を考慮に入れたものもあるようである http://kanjibunka.com/kanji-faq/mean/q0342/

*2:https://kotobank.jp/word/%E6%AF%92%E3%82%92%E9%A3%9F%E3%82%89%E3%82%8F%E3%81%B0%E7%9A%BF%E3%81%BE%E3%81%A7-582415

*3:https://kotobank.jp/word/%E9%A3%9F%E3%81%86-482263

*4:https://kotobank.jp/word/%E9%A3%B2%E3%82%80-597428

*5:https://hypnosismic.com/character/yokohama/mr_hc/

お前はその愛を外から見たかーー劇団番町ボーイズ☆×10神ACTORコラボ公演『甘くはないぜ!3』<ウラ>

お前はその愛を外から見たかーー劇団番町ボーイズ☆×10神ACTORコラボ公演『甘くはないぜ!3』<オモテ> - 一度や二度の悲しみじゃなくて
<オモテ>で澄ましたブログも書いています


舞台『甘くはないぜ!3』の千秋楽ほぼラスト、それまで見たことのなかった緑色のライティングが縦横に走った瞬間はハテナマークを大量に浮かべたのだが、そこから喜界先生が喋りだしたところで「あーーーー!!!あーーーーっ!そう、そう来るか!!!そう寄越すか!!あーーーーうわーーーー!!!」とボイスレスで絶叫してしまった。


何が起こったか。そもそもそこは幕末に来てしまった千代太を喜界先生がタイムマシンで現代に送り届ける場面だったのだが、最終日に辿り着いたのは恐竜の時代だった*1「訳の分からない時代に飛んだことに」混乱する千代太と「いつもと違うことを見せられている衝撃に」混乱する私たちの前で喜界先生は話し始める。
「わしはずっとタイムリープをしているんだ。誰がどんなことを言うかもう全部分かっている」
「けれど流れを変えちゃいけないからね、同じような感じで相槌を返している」
「わしとお客さんだけが同じスタンスなんだ。あー、意味が分からないよな」
「でも毎日毎日おんなじだとつまんないからね。大喜利とか、投票の結果とか、わしがいじってたの」
「今日が最後だから、ネタバラシのスペシャルエンディングにしたんだよ」


…こんな、こんな展開をぶちこまれてオタク叫ばずにいられようか(しかも我が推しがその役目を担っている)。というかそんなことを突然言われたので記憶が混濁しすぎてセリフがあやしい。もはや喜界先生の一人称からして自信がなさすぎるがコラボ公演であったおかげでDVDが出ますありがとう。


確かにまぁ、喜界先生はアドリブしないなぁと思ってはいたのだ。冒頭の常吉くんに始まりパワフルな客演の方々の暴走もあって結構みんなアドリブをしまくっていた印象なのだが(振り返ってみるとあとは餡之丞・柚之介組とか饅次はあんまりなかった?かな?)、そのため10神の中でも不動の演技の馬越くんが歯がゆくて、そういうお遊びが!私も見たいよう!などと思っていたのだ。それが。それがだ。それがだよ!!!浅はかなオタクめ!!!



などと殊更に反応するのも、以前私自身がこういうことを言ってしまっていたせいだった。
以下は、昨年8月の10神ACTOR人狼TLPT公演に寄せて残したブログの一節である。

与えられる1。それはこの舞台の全であると同時に10に基づく欠片である。
これは上記のような本家ースピンオフといった関係から言えることだが、私個人の感想を言えば、それだけではない。
繰り返すようにTLPTの要は「今をおいて他にない、たった一度の物語」と銘打った脚本なしのアドリブ芝居に拠るのだが、その日々の、毎回のズレが見ている私に奇異を感じさせたのだ。
ナナに召集されC7ユニットの強奪に乗り出すメンバー。成功から一転、人狼ドラッグの服用者が出たことで互いを疑い合うデスゲームが始まる。その都度役割は違う。また違う者が死ぬ。何度めかの朝に人か、人狼か、どちらかが勝利宣言を下し幕は降り、――そうしてまた初めから物語が繰り返される。それはまるで、ループ世界を踊らされているようにも見えたのだ。

私達はそれを外から見る。別の世界線の彼らを知っている。まぁ演劇というのは公演を重ねる反復活動ではあるしちょっとした日替わり要素があるのはよくあることだが、至る結末が全く違うという舞台を見るというのは初めての経験だった。にもかかわらずだ。明くる日の舞台はまた、もう一度、何度でも、そう繰り返し何食わぬ顔で幕を開ける。これが奇異でなくなんだというのか。
(中略)
あるいは、「ナナがこのループを楽しんでいるのだということこそ、この舞台の大枠なのかもしれない」などと思い至った日さえある。

bookmared.hatenablog.com


この話なのだ。まさにこの話なのだ。なんというかそれなりの文が書けたと思って満足していたら作り手からまんまとリバースカードオープンされたような気分である。楽しい。オタク!めっちゃ楽しい!!!
我々は、外から見る高揚をも許されている。

ちなみにこの間のリリイベ握手会に参加できたので馬越くんに「喜界先生のタイムリープ設定っていつから決まってたんですか!」と一生懸命聞こうとしたのだけれど(かわいくて眩しくて直視できないし非常にテンパっている)、剥がされたので質問を投げたところで終わってしまった。隣の坂田くんが笑っていたような記憶だけがうっすらとある。握手会強者になりたい。無理。




そもそもこの『甘くはないぜ!3』という舞台について、果たして観客ってどのスタンスでいればよいのだろう?というハテナを抱えて現場に入っていた。みんなどうやって投票してるんだろう。本当に単純にチョコの好みで?どの役かに感情移入して?好きなメンバー(役ではなく本人)を勝たせたいからとハナから決めていて?あるいは、これまでの戦績に押されて?
観客の投票結果による二択のエンディング。実際のところはエピソードの順序が少し入れ替わるぐらいだったので、二択の持つ意味とは実質「餡之丞が勝つか天使郎が勝つか」だった。おそらく福岡に限ってこと極端に言えば客席のその関心事は「『天使郎が』勝つか負けるか」だと言い換えてもいい。そこで注視されるのは大局ではなくもはや「主語」だ。天使郎が、それを演じる坂田隆一郎が、彼が背負う10神ACTORの看板が、どうであるか。この現場に観客は、単純な演劇だけではなくその外に纏うものを込みにして見にやってくる。

まぁ私がTLで「天使郎さま勝たせたい」という人を多く見ていただけなのかもしれなくてそうした人が実際どれくらいの比率なのか分からないし、あとは観劇のスタンスには優劣があるかとかそういう話はしていない。ただ持っているのは、何があの戦局を左右したんだろう、どうやってあの舞台は成り立っていたんだろう、という興味である。
劇団番町ボーイズ☆×10神ACTORコラボ公演であり先方の糸川くん、こちらの坂田くんとをトップに立てた陣営ではあるが、チーム分けは番ボVS10神、というわけではなく、というかそもそも人数の偏りがものすごく大きい(餡之丞☆チームで対戦に当たるのが千代太☆、柚之介☆、喜界先生◎、常吉☆、寺数◎+応援する益兵衛☆、饅次☆。対して天使郎◎チームにいるのは藤次◎のみである。☆が番ボで◎が10神)。上述の何が投票要因にせよ、天使郎チームが通算イーブンにまで持っていったのは結構大変な事態だったのではなかろうか。
とりあえず、天使郎さまを福岡初日1票差の負けで迎えさせてしまってからの2日めダブルスコアは修羅の民総力戦って感じで個人的にはめちゃくちゃ興奮した。えぇ私も投じましたけども。




日替わり要素、対決、通算成績。そこにはリピーターを呼び込み購買に繋げる興行的側面も当然あるだろうし喜界先生の言葉はある意味その措置を立てることへのエクスキューズかもしれない。だから何だ。それまでを包含して仕立てられた物語は尚、尚面白い。
大阪一緒に入ってくれた友達に「栞さんがよく言ってる『まごりゅう』絡みなかったね?」と言われたがその通りで気付いてみれば作中喜界先生と天使郎さまは本当に絡みがなかったのだが、喜界先生のタイムリープ(+タイムマシンによる時間跳躍)と天使郎さまの「うまれかわり」はどちらが強いのかとか、そういうのを考え出すとオタクの頭はフルスロットルでもう煙が立ちそうである。天使郎さまおいくつであらせられますかチャレンジin握手会も失敗した。無理。





全か欠片か中のみか外を乗せるか、どうやって見るも正解はなくすべては同時に成立する。ただしすべてにおいて言えるのは「閉じたループに再現性はない」ということだ。『甘くはないぜ!3』を幾度も繰り返したループ、それをリアルタイムで体感できた興奮がただ残る。
己の目ですべてを見る。レイヤーは自分で選ぶ。渦中に身を投げ出し自ら目撃することの放つ抗いがたい魔力が、私を再び現場へと走らせるのだ。


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4も待ってます

*1:その後ちゃんと現代には帰れました