一度や二度の悲しみじゃなくて

だいたい野澤と真田の話をしています

「変える」は「変わる」--2018年振り返り

年末休みに入ったらその足でブログまとめようと思っていたのにこのていたらく。とはいえしかしこのタイミングで書き残さないとそのまま一生書きそびれるので、2018年分も決算ということで書いておきたいと思います。今年(もはや去年)は~してよかったものくくりです。
 
 

◆買ってよかったもの

・ミルボン リンバーセラム

 

ミルボン ディーセス エルジューダ リンバーセラム 120ml

ミルボン ディーセス エルジューダ リンバーセラム 120ml

 

 

ヘアオイルです。誰が覚えているんだろうか。去年の総括ブログで「髪についての自尊心を誕生させたい」と言っていたことを。そもそも何が悩みかというと、細い、少ない、力がない。要はとても貧相。自意識が芽生えたのが最近なのでずっとこうだったのかおろそかにしていたからこうなったのかもよく分からないていたらくなのですが、ともあれそれが現在のコンプレックスです。イザナギイザナミのやりとりみたいに1000本抜けたら1500本生えて結果的に増毛ということになってくれやしないものか。 

しかしかといって抜本的に何をしたというわけでもなく、なぜなら、本当に美容院に対する苦手意識が抜けない。去年(もはや一昨年)コスメカウンターに行ってみてから対比で気付いたんですけど、だって、美容院って不作為であることでつけられた傷を癒やしてもらえないんですよ。いやね?!そもそもこの年でなんにもしてない方があれだしもらえないって言い草どんだけっていうのは分かりますけどね?! カウンターだと「あ、肌の手入れですか…?いや、なかなか、ちゃんとはできてなくて…」みたいにうぇへ…とさもしい笑みをごまかしごまかし言ったとしても「じゃあ今現状がこうなのでこうしましょうねー!やり方はこうでですねー!」ってその場で教えて引っ張ってくれるけど、美容師さんって違くないですか。実例。以前縮毛矯正をかけているか、という問いをかけられてその後会話が発展しなかったことがあるんですけど、あるんですけどね?!重ね重ねあれですけど意味分からなくない?!!?!あなたの出したその言葉は、私の髪がその縮毛矯正とやらがかかってい(るように見え)て現在いい感じなのか最悪なのかそういうのしないとヤバいですよって暗に反吐出してるのかただの間もたせなのか?!どういうつもりなのか?!!?!ハァ?!!?!
まぁこの差異が商品営業を含むBAさんの力なのかこちらが美容師さんに対して非協力的すぎるのか単なる個人の相性なのか分かりませんが、ともあれ、未だに美容室との和解は相成っていない。ダメな大人。
 
でですよ。ミルボンです。名前と評判は聞いたことがあったのですがそれこそ美容室専売とのことで手を出すというか、足を踏み入れるに至っていませんでした。が、秋のこと、ちょっとした悲劇に直面し髪と顔をどうにかしたいという思いが募り。端的に言えば自分の写真写りの悪さにショックを受けただけなのですが、いやでも、自分の目で鏡越しに見たものより写真に縫い止められたその姿の方が現実じゃないですか。今日はちょっとまともにナリが完成したぞーと思って意気揚々と出歩いていたらその後に嘲笑レベルの現実に気付くのって相当しんどいじゃないですか。
そこでまだ客観的な人の手を頼りにいけてないのがダメなんですが、ともかくも情報集めをやりなおして、買おうと思えば買える、っていうか普通にアマゾンで買える、というところまで行き着きました。問題が解決しないのは、解決法がないからじゃなくて、解決法を知りに行かないからなんすよね…たいていのことはね…。
 
結果、今使って3ヶ月ほどになりますが、なるほど確かに違う。濡れた髪につけてから乾かすという使い方なのですが、乾かした後こんなにむわってボリュームが出た己の髪をいまだかつて見たことがない。まぁそれも、「よいものを使って治そうとして」シャンプーやドライヤーの工程を丁寧に扱おうとする気持ちが多少なり発生して寄与しているのかもしれないし、まだまだ自分の目の錯覚かもしれません。それでもまぁ、自分に対する解像度が上がって、気に留める点を意識できて変えていけるようになる一途と思えばぎりぎり及第点なのではないでしょうか。願わくは。
 
しかしまぁ顔面についてもそうだけど、私はベテランあんこ炊き職人とかではないので日毎の仕上がりの差の原因がどの工程にあるのか、温度とか湿度とか外的環境にあるのか分からずコントロールが全くままならない。職人。さういふものに…わたしはなりたい…。
とりあえずは、自分の髪が少し冷たく湿った上等な筆の穂先みたいな手触りになったのと、あとはとにかく、日中に前髪が濡れわかめにならなくなっただけでも今はうれしい。
 
ミルボンは全10種類あるとのことで、私が買ったのはリンバーセラム。こちらのサイトがとても参考になりました。
 
 
・KENT ヘアブラシ

 

 

髪の件つながりで、これはまだ12月に買ったばかり。その前にツイで「ヘアブラシ界のロールスロイスと称されているメイソンピアソンというブランドのブラシを知って(俗称ではなくてほんとにリーフレットに書いてあった…)、帝劇1回分みたいな値段におそれおののいてさすがに!さすがにそちらには手がでなかったのですが、それを機に、ブラシを変えるという選択肢に行き当たった。すごいね…世の中にはなんでもあるね…。
比較してどれがいいこれがいいと言えるほどの体感を備えてきてはいないのですが、ブラシ1本でも良いものに変えると変わるんだなぁー、というのは分かりました。絡まないだけでノーストレス。今度ヘアブラシクリーナーを買ってきて、ちゃんと手入れしようと思います。
ほら。ここから飛んで値段見てくださいよこれ。ほんとに櫛かよ。

 

メイソンピアソン(MASON PEARSON) ハンディミックス ダークルビー(クリーニングブラシ付)

メイソンピアソン(MASON PEARSON) ハンディミックス ダークルビー(クリーニングブラシ付)

 

 

 
 
 
 
・fondan 着る毛布
少しやることのために夜まで起きていたいのだけど、毎晩暖房をつけっぱなしにするのは電気代も乾燥もなぁ、と思っていて探した。お手軽価格だったところ、秋に観た『おっす!川中島ッ』楽天チケット扱いだったのでそのときのポイントでさらにちょっと値引きになった。ありがとう川中島おかげで今とてもあたたかい。
さすがに底冷えするような寒さには太刀打ちが難しいですが、首元まで閉まっているので、ブランケットの隙間を手繰って外気を避ける動作がなくなったり(その度に少しでも体に触れていた箇所がずれて冷たさを感じるのって、地味にストレスではないですか)、トイレとかで部屋の外に出るのが億劫でなくなったり、というちょっとしたことがありがたい。
柄物は欠品が多く、私の図体なぞチャイロイクマとしてリラックマシリーズに並べられてしまうのでは…と心配しながらブラウンを頼みましたが、届いてみたら木のボタンが合ってかわいかったのでかなり満足でした。はげしいいかり肩が目立ってなんだかロシア人のコートみたいだが(概念)。着方は旅館の浴衣みたいな感じで、161の私でベルトがほどけるとちょうどぞろびいてしまうくらいの丈なので、だいたいの人はMサイズで良いかと思います。みんな毛布に包まれようぜ。
あと、レビューを書いたら特典ということで同色のネックウォーマーをいただきました。やったー!まさか年内に届くとは思わなかった。ありがとうございます。
 
 
 
おまけ
UHA味覚糖 グミサプリ

 

UHAグミサプリ ビタミンC レモン味 スタンドパウチ 40粒 20日分

UHAグミサプリ ビタミンC レモン味 スタンドパウチ 40粒 20日分

 

 

上記が三選だとすると小粒なので次点といったところですが(といっても三選にしても全部2~3000円代なのでそう大きな買い物ではない…)。去年思ったのは「大層なことをするよりとにかく続けたことの方が効果がある」ということで、自室での運動も踏み台やラジオ体操などもなかなか続かず、結局一番続いたのは腹筋で上げた足先で1~15を辿るというやつでした。運動が続かない原因、こと私に限っては「ツイ廃である」ということに尽きるんですよ。元々見る予定のアニメ見ながら踏み台しても、3分でいいからって体操しても、携帯が手元にないと落ち着かない。重症。反して例の腹筋だと、上半身は寝転がったいつものままでいいんですよね…。まったくクソみたいな理由ですが、それでも続けた効果か多少体重も落ちたので、それが正義なのだと思うことにしてます。
で、サプリ。元々肌が弱いのもあって(皮膚科にも行ってますが)ビタミンを取ろうと思っていっとき錠剤飲んでみてたんですが、薬と似たようなもので別に楽しかないし、習慣として根付かなかったんですよね…。先日の大掃除でとうとう処分した。という辺りで始めたのがこれ。UHA味覚糖だし、ビタミンCならレモン味で間違いなかろうということで買ってみたらほんとに普通のおいしいグミなのでめっちゃ続いてます。見た目は銀杏。下手すると多めに食べそうになって良くない。もしかしたら、コスパとか効能的にはもっといいものが世にはあるかもしれないけど、ひとまずは「続くことが正義」をモットーにこれを食べていきます。
ちなみに、母が元々DHAをサプリで摂っているのでおいしいんならこれ買ってあげようかな~と思ってレビュー見たら「これだけは魚が勝ってクソまずい」ってめっちゃ書かれてて笑った。
 
 
 
 
 

◆見てよかったもの

・『プリパラ』 『アイドルタイムプリパラ

 

www.tv-tokyo.co.jp

プリパラ、説明文が3期のになってるのでいきなりなんのこっちゃって感じですね。あとできるだけ配信サイトに繋げようと思ったらあったりなかったりでぐだぐだになってしまった。
7月に試験が終わって(落ちました)(ので受験生継続です)、そこから溜め込んでいたアニメを一気にばーーーっと見ました。唯一、以前から継続していたのがプリパラ。今総括してプリパラについて何かを言えることってなくて、私にとっては「リアルタイムで彼女たちの時間を追いかけられたこと」が大きい。前職の隙間、初期の放送時間が土曜午前じゃなかったらあの日のらぁらとみれぃに、ま~ぶるMake up a-ha-ha!に出会えてなかったかもしれない、そうしたら私の3、4年はもっとだいぶ、無味乾燥としたものになっていたかもしれない。彼女たちがチームを組んで、ステージに立って、誰かと向かい合って誰かを助けて助けられて、キャラのどぎつさに辟易したこともあったりしたけどそれでも、一貫して「み~んなともだち!み~んなアイドル!」という夢を掲げていく姿は楽しかった。見終わったときにアイドルタイムはらぁらたちが神アイドルになったあとの一つの奇跡の結実という話をしたけども、少し時間を置いてから追いついても、プリパラは輝いていた。「プリパラは好きぷり?」という問いに、「大好き!」という答えを今でも返したい。
 
 

・『DEVILMAN crybaby』 『キルラキル
てっきりリメイクのオリジナル作品だと思い込んでふせったーまで使って感想打ってたら普通に原作準拠で、「栞さんデビルマン履修してなかったんだなぁと思ってツイ見てました」「デビルマンの結末、犯人はヤスくらいみんな知ってるものと思ってた」と友人に言われた件。
デビルマンについてはネトフリオリジナル配信作品で、配信当初の1月くらいかな?に流れてくる感想ツイで、いや、絶対私好きなやつやん…と思っていたら案の定だった。キルラキルもそうですが、わぁい、栞けれんみ大好き。いやそれもう死ぬやんみたいな誇張されたアクション超好き…。
あとはまぁ、「美形クール系の男が熱血純粋荒くれ系主人公(種々オプション)にやたら執着している」セットの類型とか(スクライドで育ってきたので…)不良っぽい女の子とか(スケバン刑事で育ってきたので…)が元々好みどストライクなので、明と了とか流子ちゃんとかもうキャラクターがめっちゃ好きなのはあるんですが、通して見るとどちらも「異能・異形+人の心」なんですよね。もちろんモチーフとして多くの物語で語り尽くされてきたものかもしれませんが、「自分が自分の意のないところで力を得てしまった」ことで生まれる物語性って大きいと思ってて、それは前にコインロッカー・ベイビーズ(初演)の感想で触れたような「兄より大きく成長してしまった身体」とかでもいいんですけど、それでも優しくしたい、優しくありたい、守りたい、守りきれない、それでも自分は己を引きちぎって生きるやり方しかできない、自分は!こう生きていく!!!みたいなのに非常に…弱い…。その分真剣に向き合うと見るのもまた大変なんですが、またそのうち周回したい。
 
 
 
・『トーキョーエイリアンブラザーズ』
この流れで来るとこれも異形+人の心と言えばそうなのだろうか…。というよりかはとっつーと伊野尾さんのー、あと真造さんってあれだな…?『おしゃべりは、朝ごはんのあとで。』に登場した人だな…?という謎の親近感からわりとライトな気持ちで手をつけたら「ま…まさかこんな丁寧につくられた愚兄賢弟ものをここで見せられるのか…?!」という衝撃が大きかった。器用だけれど心の機微は分からない弟と、よく言えば愚直、素直に言えば本当に世俗の知恵のない兄(共に宇宙人)とがお互いにショックを与えながら地球で少しずつ新たに織られていく様、また周りの登場人物がみんないい子たちばっかりで、そういう場所じゃないと成り立たない、運のいい夢みたいな物語だったかもしれないけど、夢を見たっていいじゃないか。良いお話でした。
どうでもいいけど私、とっつーとシゲアキでなんか絡むドラマやってほしいんですけど、日テレさんどうにかなりませんかね。教養で繋がる顔の美しい男たちが、けれど決定的に出自で繋がりあえないところからの愛憎の話。どんなやねん。
 おしゃべりは、朝ごはんのあとで。 2 (ビッグ コミックス)

 

おしゃべりは、朝ごはんのあとで。 2 (ビッグ コミックス)

 

 真造さんは2巻に出てくるよ。

 
 
・『少女☆歌劇 レヴュースタァライト
ミュージカルとアニメーションの二層展開式ということで、夏にアニメが終わった後もライブのディレイビューイング、オーケストラライブ、舞台#2の再演がまだまだ控えているというもりもりコンテンツ。
けれんみという意味でもめちゃくちゃ心踊るのですが(こないだ少し見せた友人に「ケガしないの?」と根本的な問いを受けた…)、やはり三次元の生きている人を担当に、推しにしてきたオタクには刺さるのではないだろうか。応援するにせよアンチ態勢をとってしまうにせよ、いやもしかしたら推すという形で自分の望む姿と道行きを押し付けてしまうことの方が根深いかもしれない、誰かを「見て」「消費する」ことの罪深さをキリンの姿で最後私たちは自覚的にまなざしてしまうけれど、その一方で彼女たち舞台少女が互いに撃ち合う剣戟できらめきを再生産すること、それこそを自分の望みとして確かに自分の足で舞台に立ってくれていることの尊さは計り知れないのだから。
あとキャラクターがみんなかわいい。一人ひとりもかわいいし、あと「おっ~?こういうキャラの組み合わせ私のヘキに刺さるやつだなっ~?」とか呑気にしてるとあちこちから爆風が来るからな。覚悟決めとけよ。私の推しはまひるちゃんです。レヴュー曲『恋の魔球』のさぁ、「運命」の「い」よ。こんなかわいく「い」が口から出ることある?私が恋に落ちた。いやほんとに。ほんとに!!! キャストの岩田陽葵(はるきと読む)さんもマジでかわいい。
6日までつべで全話公式無料配信やってるしレヴュー曲ダイジェストはずっと公開してるからみんな見てください。
 
 
で。
二層展開式というのはミュージカル先行のこのコンテンツにおいてキャストたちがそのままアニメ版の声優も務め、要は媒体を通じて中の人が一貫しているということなんですけども、これって、ヒプマイとかでも同じことだと思うんですよね。「男性声優12人によるラッププロジェクト」という冠もあるだけあって初めから彼らが顔出ししてコンテンツは展開しているし、アニメにこそなっていないけれど二次元のキャラ絵を想起させたCDにおいてもライブという生身の場においても、中の人が一貫している。それがどういうことかっていうのは「二次三次双方からの好きの相乗効果」とでもいうか。もちろん一丸となってつくりあげられた「キャラクター」も好きの対象なんだけど、そこに紐付いた「中の人」について得られる情報や媒体が今ってものすごく多い。前にブログで挙げたユリイカ・アイドルアニメ特集で、「テレビという時間的制約のある枠に入ることができないアイドルにも活躍の場が出来、」っていう文があってそれに対して、いやー、そうは言っても端的な「売れる」って結局テレビでしょ、テレビがないと受動層に届かないでしょ、などとぐちぐち言ってたんですが、別の見方をすれば、深掘りするタイプの人間には今こんな好環境ないわけですよ。各々ツイッターとかインスタとかやってるし、スタァライトではつべでの放送局(各回1時間以上、キャストが4人ほど登場していろいろな企画をする)があるしヒプマイではニコ生がある。どっちも、キャラを透かしたような、それでもキャストの元来の人となりも見せるような場が用意されていて、しかも本人たちがとても楽しそうにいるものだからどんどん好き!となってしまうし、そこからまた余計にそのキャラクターが好きになってしまう。さっきの引用文、あの後は「ファンもまたテレビを介さない情報収集によって現場に赴くことが可能になった。こうした状況で、アイドルをめぐる生態系がそこかしこで出来上がっている。」って続くんですよ。オタクって箱推し好きだしさ…1人でももちろん好きだけど、素の関係性を与えられると加速度的に楽しみを見いだしてしまう。楽しい!好き!はぁー好き!で私というネズミは勢いよく滑車を回してしまうのだ…。
 
また中の人に興味が湧くとそこから別の仕事への興味に繋がっていくわけで、神尾さん*1のナレーション目当てに『世界はほしいモノにあふれてる』そのものにはまった友人がいれば、小泉さん*2主演の舞台チケをとろうとする友人もいる…。私はといえば木島さん*3の別配信番組をこないだとうとう見てしまって笑い声を聞いては「かわいい…」と零していた。木島さん、私の中では久々に年上の方なんですけど、なんでしょうね、あの「えっ…この人…この人を守らなきゃ…」みたいな気持ちが湧くの…いや当たり前ながら私などより全くしっかり仕事されている成人男性なんですけど…。ちなみにキルラキル1話には木島さんがモブで出ていて、そのことを知らなかったのに声で気付いてしまったときは自分にビビった。エンドロールで答え合わせをした。まどマギの新編にも出ているらしいので(劇場で当時見たときはそもそも存じ上げなかった…なんたる…)、今度木島チャレンジをしたいと思っている。
 
 
 

◆行ってよかったもの

・草ケ谷遥海×サカタケント ツーマンライブ
年が明けたのでもうアーティスト名義は「遥海」ちゃんですね。10アクの現場はだいたい感想を残しているというのもありますが遥海ちゃんのお話で。
歌に圧倒される、という経験を初めてした。遥海ちゃんという人は私が一度ライブで見た程度の理解では、喋り出すとうにゃうにゃした猫みたいな、小さくて、かわいくて、かわいらしい人だったのだけれど、1曲目、背後から逆光のように照らされて影のまま歌う姿、それから白く灼くようなライトに堂々と浮かび上がってマイクに、その先に声をぶつける力、その途方もなさに、思わず涙を流してしまった(後々セットリストを見ると、映画『グレイテストショーマン』の『Never Enough』だったとのこと。洋楽に疎い…)。
ツーマン、というのは良い契機のようなもので、未熟な好奇心で行ったものでも不意に頭を殴られる経験をしてしまう。これは決して悪く言いたいのではなくて、準備をしていってその通りに感動が得られて満足、というものもあるけど一方で、「不意打ちの衝撃」に出会いたい欲っていうのもあるじゃないですか。目撃、とか体感、とかとも言い換えられるかもしれないけど。それを受けたのが、去年の遥海ちゃんでした。
 
あとほんとにどうでもいいんですけど、遥海ちゃんとマイクの場を体感して、あっ、マイクってこうやって使うんだって距離感が分かって、自分の歌い方が変わったんです。何言ってんだって当社比の話ですけど。外的に人が聞いて差があるとは思わないですけど、あぁ、こうやって前に出せばいいのかぁって、自分の中では確実に変わった。別に歌手になるでもないただのカラオケ好き芸人ですが、声の出し方と、言葉という肉について考えるようになった。それも、あの現場に行ってよかったなぁーと思う一端です。
 



先日10神ACTORから慎さんと坂田氏と健登、赤坂BOY安くんも選出されて遥海ちゃんも加わったソニーミュージックエンタテインメントのユニット、Love Harmony's, Inc.が始動しました。はぁぁぁぁ歌上手くなりたくて滂沱の涙。
今年も10神ACTORもよろしくね!!!
 
 
 
 
 
 
さて2018年、駆け込みつつよいものに出会いました。今年もがんばりましょ。




*1:ヒプマイ・毒島メイソン理鴬役、神尾晋一郎さん。一度81プロデュース公式ページの人を食ったボイスサンプルを聞いてほしい

*2:スタァライト・大場なな役、小泉萌香さん。九九組最終兵器と呼ばれ、先日のライブのレヴュー曲レポツイでは魔王という声も飛び出した

*3:ヒプマイ・伊弉冉一二三役、木島隆一さん。インタビューなど読むと本当に真面目な人なのだなぁと思って好き…ってなる…好き…