あなたは姉の影響で少女漫画も読んでた系ジャニーズですか?
の問いに答えるとするとそもそも私はジャニーズでもないし姉もいないので答えようがないのだけれど、これにひとまず該当するのが潤くんと風ぽんだ。そうして彼らがそれぞれに挙げるのが集英社マーガレットコミックス『花より男子』いわゆる「はなだん」*1と白泉社花とゆめコミックス『ぼくの地球を守って』通称「ぼくたま」*2である。
…なんつう!なんつうパーソナリティの違いの根源!!!女子においても「なかよしかりぼんかちゃおかなどなどでその後の道が分かれる」なんていう言説が回っていたりするけれど、同じ83年おおよそ夏生まれでありながら、世間的には俺様道明寺イメージが定着して久しくもしばらく前には宮崎あおい主演の『ただ、君を愛してる』を見て泣いちゃったとか言ってた*3末っ子ちゃん男子と、サブカル寄りテレビ誌TVブロスに連載を持ちかつ人妻をも抱えているジャニーズはこうして分かたれているのである。
とは前置きをしても、今回の話は花男でもぼくたまでもなく、『ここはグリーン・ウッド』である。
そう、私は花とゆめで育った系列の人間だ。なぜか市内の図書館に品揃えが良かった関係で、川原泉、和田慎二、魔夜峰央、桑田乃梨子、我孫子三和、山田南平、美内すずえとかあの辺りを読んで小中学生時代を過ごしてきた。
からのグリーン・ウッドである。都内の進学校・緑都学園の寮生たちを主人公とした那州雪絵の漫画だ。男子校の寮と言えば美絵流学園もかくやという展開も期待されそうな感もあるが、基本的にそこにあるのは「女子が過ごしてみたかったな、と思う日常」だ。一言で言えば青春。本人たちにとってことさらまぶしいことはなかろうが、日々日々たくましくなる少年期。寮生活、学校生活、果てはたまーにパラレルの話が出たり作者お得意のホラー*4が混じったりもするのだけれど、なんていうかとにかく、まぶしいなと思うのである。
この辺りはもっと感情こめて的確に語れる先達がいると思うのでこれ以上拙い言葉で語るのはやめておくとしてそれはともかく、以下は「それはおいといても男子校生たくさんいるんならジャニーズにやらせたくね?」精神の絡まった身も蓋もない記事である。バカレア枠でやってくれることを切望していたのだけど*5、一旦終幕を迎えてしまったので投げるだけ投げておく。
蓮川一也/岸優太
第一のキャスティング理由が「走るモンチッチ」とか言わない。
主人公ながら登場初回が「胃潰瘍入院のため1ヶ月遅れの入学・入寮」から始まり、そもそもそれも初恋のすみれちゃんと兄・一弘が結婚することによって盛大に失恋したためなどなど不遇である。
素直でだまされやすく初日から格好の餌食となる。また負けず嫌いなため、一弘曰く「彼が人の後ろからゴールしたことを見たことがない。」いちばん打たれ強いという根拠でのちのち寮長となる。通称は「はすかわ」からの「すか」とか。
如月瞬/安井謙太郎
正直この人のキャスティングがいないと成り立たない。女子と見まごうすかのルームメイトだが、そこは当然男である。そういった恰好を好んでいるだけで実際の性格はよっぽど男らしい。旅館の跡取り息子。
池田光流/中島健人
一学年上で初登場時寮長。下町的気風の面倒見のいい兄貴肌だがその分すかはいいオモチャである。奇跡の美形で顔の傷は3秒で治るが女運はことごとく悪い。寺の息子だが生後二週間ほどでその門前に置き去りにされていたため実際には養子。弟・正十がいる。
手塚忍
いつまでもキャストが決まらない緑都学園生徒会長。なんならもう健人さん二役でいい(無茶)。光流と同室。いわゆる名家の出身であるため基本的に打算と策略をポーカーフェイスで覆いつつ生きている。幽霊に金縛りかけられたり自分と同じ顔の宇宙人ためらいもなく殺せたりわりと人間離れの上神経がセラミック。
栃沢/萩谷慧悟
良きクラスメイト。メガネはかけてください。
蓮川一弘/辰巳雄大
すかの9つ上の兄。とりあえず漫画との体格差は無視しといてくださいよ。岸くんの兄とかもろもろの可能性を見たいんですよ。父母を亡くして以降男手1つですかを育ててきたため結婚相手は自立した年上の女性と決めていたのに年下お嬢さんのすみれちゃんと紆余曲折。すかと同じく緑都の出身で今は緑都の保健医。ブラコン。
古沢先輩/松崎祐介
前寮長。大型バイクを乗りこなす体格精神共に頼れる兄貴。のちのちバイト先の酒屋の娘さんと良き仲。
藤掛/真田佑馬
別に私「実家は孫に継がせる」っつって熊本から出てきた真田が見たいだけであって他意はそんなないですよ。うん。寮内で唯一のカップルですけど。そういうのに全然理解がない真田がそういうことになる役を演じるジレンマを楽しみたいっていうだけですよ。えぇ。
渡辺/岩橋玄樹
その顔だちから女子に間違われることが多くわりあい気弱な性格で、藤掛と会ったのも痴漢から助けられたとき。紆余曲折あってカップリング成立。少年野球をやっていたときのポジションはピッチャー。これを岩橋で見るこわいもの見たさ。
坂口・青木/渡辺翔太・深澤辰哉
自分たちの部屋をゲーセンとして開放する金もうけコンビ。わりと金もうけが好きな方が坂口、わりとゲーマーな方が青木。よく寮内でもゲーム冷蔵庫コピー機等々のツケを取り立てに歩き回っている。そういうふかなべを私は見たい。
池田正十/佐藤勝利
光流の弟(寺の実子)。生後二週間ほどの光流が寺の前に置かれていた日に生まれているためさして生まれに差はないが4月をまたいでいるので学年は1つ違いですかと同じ。
戸丸/神宮司勇太
寮生ではないがWゆうたが見たい欲。すかと身長も同じ程度であるため緑都名物体育祭チアガールの押し付け合いをしたり、学園祭演劇の主役=女装の押し付け合いをしたり、そのために卓球対決をしたり、要するにWゆうたが、見たい。彼女がいる。
野山/重岡大穀
一学年下の関西人。味オンチ。
フレッド/阿部亮平
地黒で素直でかわいいから別にシンガポールからの留学生だろうと阿部くんを推している。野山と同室なせいでどんどん間違った日本の味を覚えていく。
あーーーーずっと溜めこんでいたので楽しかったーーーがもうしばらく画像あさる系やりたくない。
画像のセンスねぇよを筆頭とした異論・反論お待ちしております。
*1:今や言わずと知れた、神尾葉子原作漫画。1992~2004年連載。一般的庶民のつくしと学園を牛耳るF4のリーダーである道明寺の現代身分差恋愛漫画。
*2:1987~1994年連載の日渡早紀作品。17歳の亜梨子と8歳の輪を中心に前世の記憶に揺さぶられる少年少女たちを描く。ESPとかキィ・ワードとかサーチェスとか同調連鎖とか、使いたいワード満載。紫苑か玉蘭か秋海棠かで往々にして好みが知れる。私はずっと末ズで紫苑/春彦の潤くんと秋海棠/輪(さすがに年齢に無理があるけども)のニノが見たかった。
*3:つってもまごまご嵐のアフタートークで見た話題だから7、8年前だな…。
*4:単行本9巻に入っている別の読み切り内での「首や足に鱗状に爪が生える」絵は未だにトラウマである。
*5:何年か前に一回ドラマ化されてるなんてことはお口ミッフィー。ちなみにそのときの主演の井澤くんはちょっとJr.にいたそうですね。